減価償却費の計算方法

減価償却費の計算方法

日商簿記2級合格を目標に勉強中です。
固定資産や繰延資産の解説をまとめていきます。

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例えば、100万円の車を購入しました。

耐用年数は5年

残存価格は取得価格の10%

償却率は0.5だとします。(解りやすい数字に仮に設定しています)


<定額法で計算する場合>


残存価格をさしひいた金額

 (100万×90%=90万)

この金額を耐用年数で割った額が1年あたりの償却額となります

  (90万÷5年=18万)

この金額を5年かけて毎年償却していきます。と、当然

  (18万×5年=90万)

ですので5年後に残存価格の10%だけが残ります。


 

<定率法で計算する場合>


車の帳簿価格に償却率を掛けた金額が1年間の償却額となります。

 1年目の決算 (100万×0.5=50万)

 2年目の決算{(100万-50万)×0.5=25万}

 3年目の決算{(50万-25万)×0.5=12.5万}


定額法が最初に計算した額を毎年同じ額を償却していくのに対し、

定率法は前年の償却額を引いた金額に毎年同じ率を掛けて金額を

算出するので、毎年償却額が減っていくのです。



固定資産(車や家など)は使っていくうちに少しずつ古くなり価値が減っていきます。


この価値の減少について、試用期間にわたり費用として計上していく作業を減価償却


といいます。


この減価償却の計算方法として、定額法と定率法があります。3級の簿記試験では


定額法のみ出題されましたが、2級の試験では定率法が追加されます。


定額法が毎年の償却額が一定であるのに対し、定率法は毎年の償却率が一定と


なります。


両者の違いは計算方法の違いですので、帳簿の書き方は同じです。


定額法は耐用年数を、定率法は償却率を使用します。計算方法が違いますので


償却額も異なります。


次回計算例を使って違いを理解したいと思います。