こんばんは、

今回は自分用として、Wトランス仕様でスイッチング電源を採用して、容量にも余裕のあるDC12VとDC5Vの電源が欲しくて、同じものを2個製作してみました。
最近思うのですが、リニア電源の利点はトランスを使うことによる、アイソレーション効果が大きいと感じています。
トランスを導入してSICダイオードで整流した電源でしたら、スイッチングノイズが乗る点ではリニア電源の方にアドバンテージがあるとは思いますが、スイッチング電源の利点は何と言ってもリニア電源では達成するのが困難な、直流電源の安定感だと思います。

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今回はAC100V IN、OUTの複巻きトランスを2台使いました。
AC200V電源を整流することで、無負荷状態ではDC310Vまでの高電圧となります。
これをリニア電源で製作する時はAC12Vのトランスをチョイスしますが、最大値でもDCで18Vくらいです。
DC310Vから取り出すDC12V+DC5V電源とDC18Vから取り出すDC12V+DC5V電源ですと、やはり圧倒してスイッチング電源が有利になると思います。

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今回の電解コンは400V耐圧、120uFです。
リニア電源でしたら最低でも10000uFは欲しいところですが、AC200Vから整流するとこんなに小さな電解コンでも十二分にDCが安定してくれるのもスイッチング電源の凄さだと思っています。

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DC12Vは0.9A、DC5Vは2AまでOKですので、5V電源でラズパイ用に使って、12VはHDD駆動用、みたいな使い方も出来ます。
現在オーディオのご友人の方にラズパイの音を聴いてみたい、と希望される方が複数いらっしゃいますので、そのような機会でも活躍してくれると思いますし、mini DSPなどのデジチャンの電源などにも便利に使えると思っています。

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前面です。
ケースはタカチ電機製なのですが、プラスチックなので加工自体はそんなに大変では無いのですが、切り粉の掃除が作業の都度に発生して、これで時間がかなり消費してしまいます・・・

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右側の方がACコンの配線、左側の上が+12V、下が+5Vになります。
かなり以前に製作したDC5VとDC12Vの電源も手持ちでありますが、これだけ小型でWトランスを内蔵していると、やはり使い勝手はとても良いと思いました。
今回のはケースがギリギリで製作に予想以上に時間が掛かりまして、同じものはあまり作りたく無いのですが、もし製作する時の記録用としてアップすることにしました。