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Bokensdorfのブログ

国際結婚から考えた「隠れた構造・隠れた文化」について
加えて「世の中の仕組みは実はこうなっている」について書きます

沖縄でヘリコプターの墜落事故がありました。
日本のマスコミはここぞとばかり、嬉しそうに「沖縄に安全な空を」キャンペーンを
始めています。

彼らは3.11の時にも出動して日本人を助けてくれた人たちですよ。
慎んでご冥福をお祈り申し上げます。


むかし、私は航空自衛隊の幹部兼操縦士として沖縄に勤務していました。
米軍との協同訓練を担当しました。

嘉手納基地には飛行機でも行ったし、車でもよく行きました。

友人にケスラー少佐という人がいました。パイロットです。

ある日、嘉手納基地の滑走路脇で二人で懇談していると、
大型の旅客機から女性ばかりが降機してくるのが見えた。

米軍には病院船ならぬ病院機というか、患者空輸専門の機体があることを知りました。
パイロットもクルーも全員女性(クルーは全員ナース)なのです。

そのコールサイン(管制塔と交信するときに使う名前)は「ナイチンゲール」だそうです。

"Kadena Tower, this is Nightingale." などと呼び出してくる訳です。

ケスラー少佐はこう言いました。
「Nightingale のコールサインが聞こえてくると我々他の飛行機はみんな進路を譲るんだ」

私は言いました。
「レディーファーストだから?」

ケスラー少佐は言いました。
「いや、危ないから」

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続く



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20年くらい前、ジョニー・デップとウィノナ・ライダー主演の
「シザーハンズ」という邦題の映画がありました。

1990年製作
シザーハンズ〈特別編〉 [DVD]
ジョニー・デップ,ウィノナ・ライダー,ダイアン・ウィースト

¥999
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近所のレンタルビデオ店(当時はビデオだった)に行って、
カウンターの若い女の子(高校生だと思う)に
「シザーズ・ハンドありますか?」
と聞いてしまった。。。


すると、ネイティブ発音でその子が
Scissor hands ですね?」と言いました(笑)
※↑リンクをクリックすると発音が聞けます

帰国子女だったんだなぁ。

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友達のお嬢さんが11年の在欧生活から帰国してきました。
英語・フランス語・日本語がネイティブ
イタリア語・スペイン語も話せます。
医大に行っていたので必須科目のラテン語もできます。

いま、日本の大学に入りました。

夏休みなのでバイトするそうです。


語学学校の先生なんかどう?
面接で全部(何語でも)落ちました。

理由 「ガイジンの顔をしていないから」



日本語で働くバイトも、不採用。

理由 「帰国子女は日本語ができるのか不安だから」


いろいろあたって、結局決まったのがDVDのレンタルショップ。。。。。。


「漢字も読めるのに・・・」



そういう経験を皆さん、しているのであろう。
国際結婚の子なんか、もっと厳しいのではないだろうか。

金髪のセールスマン、雇いますか?
その他その他。。。



帰国子女にはウチの会社で働いてもらうようにする。

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パン切りナイフというのは
昔(30年くらい前)はカミソリのように薄くてよく切れる刃がついていて
ちょっと指で触れるだけでスパーッと指が切れるような危険な刃物でした。

当時は「食卓で使うものではない」と躾けられたものですが
最近のはそこまで鋭くない家庭用のパン切りが全盛です。
(ただしIKEAのパン切りはカミソリ状態でした=指をスパッと切ったので捨てました)


家でパンを焼くようになったので日本でパン切りを買ってみました。

まずウエンガーのもの。

WENGER ブレッドナイフ22cm 36112201/WENGER(ウェンガー)

¥4,725
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WENGER ブレッドナイフ ブラウン 22cm 36112202B/WENGER(ウェンガー)

¥4,725
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WENGERはスナックナイフを愛用しており
同じブランドなのでこのパン切りを買ってみました。切れ味は良いです。
けれども刃が薄いので、日本の食パンのようなフワフワの柔らかいパンを切ると
刃がしなって、なかなか直線切りが難しい。
ウエンガーは、ドイツのパン=ブロートのように固いパンを薄切りするのに最適にデザインされています。

なのでもう少し刃に厚みのあるものを探してHenckels HI Style パンナイフを買ってみました。
Henckels HI Style パンナイフ 16716-401/Zwilling J.A. Henckels

¥3,150
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ヘンケルスのは日本製で背の部分が包丁のように厚みがあって、食パンもまっすぐ切れます。
ただ20cmと短い。刺身包丁を思い出して戴くと分かると思いますが、パン切りは
長さを利用してパンを「引き切る」ものですので本来はパンの二倍くらいの長さが必要です。
(パン切りが「切れない」と言う人は皆さん「垂直に押し切ろう」としている所為です)
家庭用だから、ヘンケルスは日本の収納性を考慮して短くデザインしているものと思います。

結局、固いパン(ブロート)はウエンガーで、柔らかいパン(日本の食パン)はヘンケルスで、
と使い分けしています。ヘンケルスの厚みで25cmあれば理想なんだけど、、、と思います。



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私は20代の初めから腰痛持ちです。
当時は航空自衛隊のジェット戦闘機に乗っていたので
飛ぶたびにG force がかかり、降機してきたらヨロヨロになった。

自衛隊には医者(医官=自衛官)が常駐しているので受診すると
「運動してますか?」などとバカな事を聞かれる。
(パイロットに「運動してますか?」などと聞くのは医者に「勉強してますか?」と聞くのと同じ)

その場で前屈とか後屈とかさせられると
「柔らかいですね~」などと医者が言う。

当たり前だ。身体は強健柔軟です。
牽引ベッド(ベッドに横なって足を引っ張る装置)に寝かされたが効果無い。

痛い部分を揉んだりすると痛みは悪化する。
温めても効果無い。
冷やしても効果無い。
バンデリンにいくらお金を使ったか分からないが、一切、効かない。
歩くのが良い、と聞くので毎日一時間半ほど散歩した。
プールで泳ぐのが良いらしいと聞いて水泳も趣味のごとくしたがまったく効果はない。


それから数十年。いろいろな医者に通った。

どの医者も当時は言う事はみな同じ。
レントゲン写真を撮って、
「背骨の隙間が狭くなっていて、圧迫された部分が外側にはみ出して
 神経を押すので痛みが出るのです」

違うって。

神経を刺激しているなら四六時中痛い筈ではないか。
腰痛は、歩けなくなるほど痛んだり、そうかと思うとまったく感じなくなったりする。

で、痛み止めの飲み薬もらって終わり。。。。
薬は効かない。


腰痛というのはパイロットの職業病らしく、日本航空のパイロットが良く行くという
都内のマッサージ師に行った事もある。
背筋を引っ張ってくれて、とてもすっきりした。首の骨もズレている、というので
(ラグビーでぶつけた後遺症だと思う)それも直された。

その日はとても調子が良くなったが、腰痛は数日で再発した。


一回30分5000円の特別な整体師というのにも毎週、三ヶ月通い、合計で六万円ほど払ったが
腰痛が悪化して通う事さえ難儀になったのでやめた。


そのうちNHKで「腰痛は腰に原因があるのではなく脳にある」という番組を放送した。
本来、痛みを感じると脳が反応して痛みを感じさせなくする物質が体内から出るのに
ストレスが原因でそれが分泌されなくなると言う。

確かに、精神的ストレスのかかっているときだけ、症状が悪くなる。。。


腰痛は骨盤のゆがみが原因、という話しも聞いて腰痛体操なるものも試した。
ネットで「限られたアスリートしか知らない腰痛に効く方法」などという資料も買ってみた。
どれもこれも無駄だった。効かない。もしかしたら腰痛ではなく別の病気ではないかなどと思った。
腰痛だと思ってたら実際はガンで亡くなったパイロットの同期生もいる。


従兄弟が「ヘルニア」と診断されて手術したが、痛みは無くなるどころか「もっと痛くなった」
と言った。私はヘルニアと診断された事は無いが、従兄弟がその後別の病院で
MPS(筋筋膜性疼痛症候群)と診断され、八回注射したら完治した、と教えてくれた。

『腰だけではなく、臀部、太ももも痛かったら、可能性大です』と言う。

そのとおり、臀部や太ももの付け根も痛い。
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その医院に今月行きました。
レントゲンを撮って、またまたまったく同じ事を言われた。

「背骨の隙間が狭くなっていて、圧迫された部分が外側にはみ出して
 神経を押すので痛みが出るのです」

従兄弟がここでMPSと診断された話しをすると、その可能性もあるらしく
トリガーポイントブロック という処方をしてみることになった。

それは何かというと、圧痛点に局所麻酔注射をして血流改善、筋緊張の緩和、発痛物質の
洗い流しをするものだそうだ(詳しくは医者に聞いて下さい)

中身は麻酔だけれど、血流を正常に戻して健康な状態にするものなので
痛みを消すだけが目的ではないという。その説明はよく分かる。
確かに、腰痛というより、筋肉が緊張していることは自覚がある。


注射をしてもらうことになった

注射する場所を確認するため「ここが嫌な感じがしませんか?」と、腰の辺りをあちこち医者が指でツンツンすると激痛が走る。(笑)

見ただけで場所が分かるらしい。
「筋肉の場所があるから外から見ただけで分かる」
のだそうだ。

そこが痛い、という事は私は典型なのだなと分かる。

12箇所注射した。鍼のような細い注射針らしく、予防接種のような痛さはまったく無い。


15分で腰痛はまったく無くなった。スキップして帰った。(笑)

数日で、痛いところが臀部(お尻の周り)に下がった。

一週間後、二回目の受診でそこに注射してもらった。

痛くなくなった。

従兄弟は八回通ったというが、人によって回数が違うと医者は言う。
「四回がワンセットで様子を見ます」
「四回で直る人もいるし、もっと続けないとならない人もいる」
「あなたの場合はトリガーポイントブロックがとてもよく効くみたいだからこれを続けてみましょう」


30年の腰痛がやっと、解消されつつあります。

腰痛が治らない経験をしている人は世界中にたくさんいるそうです。

それは「治療法を知らないから」に他ならない。

腰痛持ちの方、参考にして下さい。


■ 追記 注射治療は一回790円です。整体に払ったお金はいったい何だったんだ・・・



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ネットで売ってるのを見つけました。
ドイツ製パスポートケース。

ドイツだなぁ・・・$Bokensdorfのブログ


どこに何を入れろと金文字で書いてある(笑)

「FOREIGN CURRENCY」(^^;

以上。


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まずは事故に遭われた方にお見舞いとお悔やみを申し上げます。

2013年7月8日、米サンフランシスコの空港で発生したアシアナ航空旅客機炎上事故で、ある乗客がトランクを持って機外に脱出した様子を撮影した写真が物議をかもしたことを中国メディア・中国網が報じた。

そうです。

旅客機からダッシュツする時は、荷物は持たない、靴は脱ぐ、等の規則があります。

今回の事故で荷物を持って脱出した人は、このニュースの人だけではないようです。


某機長(先輩)の発言

『一旦火がついたら、緊急脱出に残された時間は誰も分からない。
人は出口に殺到するから、荷物が進路をふさぐし、
その荷物が脱出スライドを傷つけ、空気が抜けて使用不能になる恐れもある。

かつて福岡空港で離陸に失敗したガルーダ機からは、CAまでもが荷物を持って出た画像が映っていた。
日本の報道は、あまりこのことを大きく報道していない。
持って出てもいいんだ・・・と思われないためにも、強く強調して欲しい』



日本のメディアでは、この事例に限らず中国人の行動を批難するものがたくさんネットで見られますが、このことについて私は思う所がありますので書きます。


旅客機が炎上し始めて、周りに自分の家族がいて財産の入った鞄があったら人情として「すべてを失いたくない」と思うのは緊急事態の中では誰しも思う事と思います。しかし、全員が脱出するためには、出口に荷物を持って来られたらそれは危うい事になる。
そういう理解と認識があってこそ、荷物を捨てるという行動が取れるのです。
【捨てた荷物とはほぼ確実にここでお別れになります】

全員の安全の為にはそうした方が良いに決まっているが
自分の事だけを考えたらそういう行動はできない。
という話しを前に書きましたが(囚人のジレンマについて考える
日本のメディアがこれほど中国人をバッシングするのはよっぽど中国人、加えて言えば「外国人」の行動規範というものを知らないしるしだと、感じるのです。

そもそも、日本人以外の外国人というのは
日本人と同じ行動規範の人は世界中どこにもいない
という私の人生経験からの確信があります。

日本人はよっぽど変わっているのです。

どういうことかというと、
日本人以外の人類は、すべておしなべてほぼ全員が「自分の事しか考えていない」です。

自分中心に世界が廻っている。
何を言うにも「自分は、、、」と始めなければならない。
【私は「言語が思考を支配する説」を標榜しています】

日本は島国です。
大陸というのは、四方八方敵だらけです。何度も侵略されて、流血の歴史です。
「信じられるのは自分の家族だけ」
が基本思考です。

「自分の家族以外はどうなったって良い」と発言している米国の富豪もいます。
※アメリカの連邦銀行は誰が支配しているか、という話題ですが今日は割愛します。


日本人は「日本人はみんなおんなじ家族のようなもの」と考えています。
外国で日本人が災難に遭ったと聞けば、アカの他人なのに同情します。
その中に知っている人はいないか、と心配になります。
「われわれ日本人は・・・」と誰でも言います。

日本人はみんな一括りなのです。
互いに助け合うのが何の疑問も無くできる。

中国人は違います。
あの政府のしている事を見れば想像できますが、国民に一体感がまるでありません。
「中国人」という国民をまとめる事がまったくできていない。
他人は誰一人、信用しない。
そういう基盤ができている。

私には中国人の親しい友達が数人いますが、それ以外の中国人はまず信用していません。
信用、という言葉自体が一方的です。相手がどんなだか分からないのに日本人はすぐ信用する。
そして騙される。

で、中国人の基本的な行動規範は「家族以外はどうでも良い」です。

上海にタクシー乗り場があります。
誰も、そこでじっと待たない。
タクシーの来る方向にぞろぞろ歩いて、タクシー乗り場に来る前のタクシーを捕まえようとするからです。

自分さえ載れれば他人はどうでも良いのです。

私たち家族も、待っててもタクシーは来ないのが明らかですから
子供の手を引いて、同じように上流に歩きました。
するとタクシーが二台続けて来るのが見えました。
ここで私が一台目を止めてしまうと、私たちの後ろに続いて歩いている人たち(中国人)が
さらにもっと上流の二台目のところまで歩かないとならなくなりますから
私は一台目をやり過ごして後ろの家族に譲り、
二台目のタクシーに家族を乗せました。

家内(ドイツ人です)は、乗車してからひどく怒りました。
そのタクシーが一台目より「激しくボロかった」からです。

「あなたは何故こんなタクシーに私たちを乗せたのか」
「一台目はもっとキレイだった」
「この車は事故に遭ったら安全ではない」
「家族の事を一番に考えないのか?」


ガイジンというのは、自分のことしか考えていないんです。
日本人の行動は世界からは異端なんだなぁ。


だから、死ぬかもしれない緊急事態に家族の手を引いてその上戻ってくる事など信用できない(あとで補償される事など信用していない)自分の財産であるカバンを離さずに逃げようとするのは、日本人が思うほどに「特別に異常な自分勝手な行動」ではない。
他人というものをまったく信じないのがベースのガイジンにとっては当然の行動なのです。
自分と家族を他の誰が守ってくれると言うのか?

日本のメディアは中国人を非常に悪い人間たちのようにバッシングしているけれど、それは日本人の基準で計っているからに他ならないのであって、その人間じたいが悪人なのではない。
そう思う訳です。

勝手な人を弁護している訳ではありません。

日本人のモノの見方が非常に異常だということを日本人がもっと気がついて戴きたい、
と思うのです。
それは難しい事です。



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いまの世の中は
「聞いた話しをそのまま信じ込んだ人の話しが広まるスピードが速い」
ことを実感します。

ネットのコピペ文化の所為でしょう。

自分のアタマで考える事をしないとそうなる。人の話しを鵜呑みにしてはいけません。

南半球では風呂桶の栓を抜くと水は時計回りに渦を巻く、というウソがあります。
なぜか、日本人ばかりその話しをします。

それは日本人には「南半球」というと地図のすぐ下にある「オーストラリア」や「ニュージーランド」がすぐに浮かび、「あそこではそんな事になるんだ・・・」というエキゾシズム(異国情緒)をかき立てるからだと思います。

※アメリカ人は南半球がどこにあるかなんて知りません
※ヨーロッパ人はオーストラリアがどこにあるかなんて知りません(一部の英国人を除く)
※そもそもヨーロッパには台風が無いので大暴れする渦巻きというものに関心が湧きません
※↑偏見が入ってますが私の会った欧米の人はそんなもんです


日本人がする「南半球の風呂桶の排水の話」は、必ず台風の話しから始まります。

そして「コリオリの力(coriolis force)」が説明されます。

北半球ではすべての動くものは右にずれる。
南半球ではすべての動くものは左にずれる。

ここまでは良いですが、それを風呂桶の排水に結びつけるのが間違っている。
風呂桶の排水はコリオリの力の影響が出るより桶の形状の影響の方がはるかに大きい。
※子供でも想像できることです

日本人はなかなかオーストラリアまで行く人はいないので「そうなるらしい」までで、検証がされません。
私はしてみました。ニュージーランドで毎日風呂の排水を眺めたが、渦は一週間七回のうち一度も巻かず、まっすぐに排水しました。
自宅の風呂でもテストできます。
我が家の風呂は、毎日見ても、毎日まっすぐ排水してます。

これは水が動くときにコリオリの力の影響が出るほどスピードも距離も無いからです。
※コリオリの力を正しく理解してればそんなこと当たり前なんだけど。

ネットには「南半球で風呂桶の排水は時計回りになる」情報が溢れてます
右にずれるのがなぜ反時計回りになるのか、説明できていないものもたくさんあります

飛行機は北半球では右に進路がずれる、などと馬鹿な事を書いている人もいる。
(飛行機は地上との摩擦の無いところを自力のエンジンで飛行するのでズレません)
ズレるのは発射したときの慣性で飛行する大陸間弾道ミサイルとか大砲の玉だけ。

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ネットの情報を鵜呑みにしてはいけません。
自分で検証していないものは人に話すものではありません。


※同じように多くの人が間違って使っているのをネットでよく見かけるのが
「守・破・離の出典」・・・正しい出所は「利休百首歌」
「コケティッシュの意味」・・・なぜか日本人はこれを「小さくて愛嬌があって可愛らしい」という意味に使っているが、(語感から《コケシ》をイメージしているのではないかと思う)正しい意味は「妖艶な、艶めかしい、誘惑するような、艶っぽい、色気のたっぷりある」という『大人の女』を意味する言葉なのです。(日本語だと『エロい』が近いと思う)
「さわり」・・・正しい意味は「もっとも良い部分」なのに、『触る』と勘違いするらしくて「ちょっとサワリだけを紹介します」などと言う。


老人の繰り言になるまえに、直って欲しいものです。






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フランス料理店にはめったに行かないが
気がついた事がある


たいていのフランス料理店では、料理はフランスの食器では出てきません


昨日なんか前菜がナハトマンのボサノバシリーズに載って出てきた

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※ナハトマンはドイツのメーカーです


日本のノリタケとかで出てくる事もある

考えたらフランスに食器のメーカーって、あるのだろうか?


ナイフやフォークもヘンケルだったりする
※ドイツのメーカーです


作ってるお鍋やフライパンや包丁もフランス製ではない
※ドイツのクッキングツールは世界最高です



フランスって、もの作りの国ではないんではないか?

ふと思った疑問です。
異論・反論ありましたらお持ちしています。




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中国が18世紀後半から英国の侵略を受けてヨーロッパにその名前が知られるようになったとき、中国の王朝は清でした。

だから英語では China になったのかな、と漠然と思っていましたが、違うそうですので自分用のメモとしてまとめておきます。


オリジナルは 秦 のようです(出所:歴史とは何か 岡田英弘 文春文庫189ページ)

普通話(現代の中国語)ではこの字は qin と読み、七世紀の随の時代には dzin と読んだ。
これがインドに伝わってCina(チーナ)
ペルシア語ではChin(チーン)
アラビア語ではSin(スィーン)となった。

15世紀の末にポルトガル人がインドに到着し、インド語のCina(チーナ)が西ヨーロッパに伝わり
英語でChina(チャイナ)
仏語でChine(シーヌ)
独語でChina(ヒーナ)
伊語でCina(チーナ)になった。

(出所:歴史とは何か 岡田英弘 文春文庫189ページ)

1708年、イタリア人宣教師シドッティ(Giovanni Battista Sidotti)がキリシタン禁制の日本に潜入を企てて屋久島で逮捕され、江戸に連れてこられて、新井白石が尋問し、聞き出した世界知識を『采覧異言』にまとめた。(1713年)この中で、イタリア語のCina(チーナ)を漢字で「支那」と翻訳した。支那の字は、もともと仏教の経典を中国で翻訳したときにインド語のチーナに当てた漢字だったが、新井白石がこの音訳漢字を探し出してきてイタリア語のCinaに当ててから、日本では中国を「支那」と呼ぶようになった。

19世紀の末になって、多数の清国留学生が日本に来て、日本が「漢人の国」を「支那」と読んでいる事を知り、清帝国の支配者である満州人から、本来の漢人の国を区別する「支那」という名前は便利だったのでそれを中国に輸入した。

(出所:歴史とは何か 岡田英弘 文春文庫190ページ)

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だから、あの国を「支那」と呼称するのは蔑称でもなんでも無い、ということがこのことから明らかなのではないだろうか。


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帝国というものを今まで間違って理解していた事を知りましたので自分の為に整理しておきます。


「帝国」というのは明治時代の初めに外国語をたくさん訳した訳語のひとつですが当時の訳語というのは新しく作り出した日本語ですから定義が間違っているもの即ち「誤訳」がとても多かったと私は思う事がよくあります。

たとえば、を書かないと話が進みませんね。


例えばデモクラシーを民主主義としたのは誤訳ですね。よく言われる事ですから掘り下げません。

封建というのも誤訳です。もともと江戸時代の幕藩体制のことを意味する日本語だったのをfeudalismの訳語に当ててしまった。

中世という概念を輸入したのも当時の日本人の誤りです。日本に中世は無いです。
そこに「中世にあったものだから封建だろう」とヨーロッパの「feudalism」をはめ込んでしまった。

「feudalismというのは幕藩体制とはまったく違うシステムのことだった」
(出所:歴史とは何か 岡田英弘 文春文庫149ページ)


別の所でも繰り返し書いていますが外国の言葉と一対一で同じ意味の日本語というものはひとつも無いのです。愛とLOVEはちっとも同じではない etc...


まだまだありますが割愛。


で、「帝国」というのは私は小学生の頃から「皇帝がいる国家体制」のことだと理解していました。ローマ帝国とかモンゴル帝国とか、よくも皇帝の支配があんなに広大な範囲に及んで統治できたものだな、今ではそんなに面積の大きな国家なんて建設も統治もできない、昔はよっぽど権力者の力が強かったのかなそれともそんなスケールの大きな人間が現代は産まれない仕組みになっているのかな、などと空想したものです。

大日本帝国だって、天皇をいただいた国家の名前だし、帝国主義というのは支配力の及ぶ範囲を拡張しようとする国家の運動を言うのだ、と理解していた。

間違いでした。

大日本帝国も、empireを「帝国」と訳してしまって(私は「国」を入れた時点で誤訳だと思います)まるで「国家の形態のひとつ」のように日本人は誤解している。

違うそうです。empireは国家の形態を意味するのではない。

empireの定義は「影響力の及ぶ範囲」なのです。「皇帝が統治する国家」ではない。(出所:歴史とは何か 岡田英弘 文春文庫191ページ)

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辞書には「皇帝が統治する国家」のように書いてあることもありますが、

例(New Oxford American Dictionary 3rd edition © 2010 by Oxford University Press, Inc.)
empire |ˈemˌpī(ə)r|
noun
1 an extensive group of states or countries under a single supreme authority, formerly esp. an emperor or empress:
empire (adj.)
[ in names ] : the Roman Empire.
• a large commercial organization owned or controlled by one person or group: her business empire grew.
• an extensive operation or sphere of activity controlled by one person or group: the kitchen had once been the ladies' empire.
• supreme political power over several countries when exercised by a single authority: he encouraged the Greeks in their dream of empire in Asia Minor.
• archaic absolute control over a person or group.

英国の英英辞書 Oxford Thesaurus of English 3rd edition Copyright © 2009 by Oxford University Pressにはこう書いてある。

empire
noun
1 kingdom, realm, domain, territory, province; commonwealth, federation, confederation; power, world power, superpower; jurisdiction; Latinres publica.


そもそも、ローマ帝国にしたって、ローマ人が移動してきた遺跡はヨーロッパの各地に残っているけれども、「国境」があってそれが移動・拡張していった訳ではありません。モンゴル帝国にしたって、「国家」が膨張していった訳ではありません。「影響力の及ぶ範囲がだいたいこのへんまでだった」というのが帝国の地図だ、と考えれば小学生の疑問(こんなに広大な範囲に組織的な統治が可能な筈が無い)にも答える事が可能です。

だいたい、「国家」という概念自体が18世紀末にできた新しい概念ではないか。
(「国家(Nation-state)」という概念はフランス革命やアメリカの独立が始まり)

■ 学校で習ったが「国家」の定義は「領土、国民、主権」があること=人為的な作り物である=自然発生的に存在するものではない、ということです。(小学校でそう教えて欲しかったなぁ)


神聖ローマ帝国とか第三帝国とか現在のドイツのあたりに過去に帝国があったが、それも同様に「だいたいこの辺まで」という意味であって「国家」があった訳ではない。領土なんか入り乱れて毎年のように変わっていたし、地方君主の領土を年代によって色分け表示するパソコンソフトまである。ドイツが初めて国家になったのは1871年のことです。

※だから「13世紀のドイツの貴族があなたの前世です」・・・なんて言う人は歴史をまったく理解していないインチキなのである。



だから「帝国」というのは「国家の一形態ではない」「皇帝が統治する国家などではもちろん無い」というのが歴史を理解する為に重要なことなのだということをメモしておきたかった。

そもそも日本は学校で現代史を教えないし「歴史」というものを正しく子供に教育しようとしていないのが問題の根本にあると思うのである。歴史音痴を作ったら国民国家はうまく運営できません。

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