BOKEMON「徒然川の記」

BOKEMON「徒然川の記」

渓流や鮎の釣りを中心に、各地の河川や細々と生き残る身近な川、さらには今は消えてしまった思い出の川……etc.釣りと川にまつわるメモと思いを綴っています。

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11/18(木)曇り この日は自宅を4:30に出発して安倍川本流の目的地に着いたのは7:00頃、釣りキチさんはすでに釣り始めていて、反応が渋くて、まだ5尾だという。釣りキチさんがこれなら、我々はゼロかもと覚悟して竿出しした。が、ほどなく連れ合いが2尾をゲット。こちらも1尾を釣り上げた。しかもデカイ。合わせた瞬間に大物とわかる引きで、上流に走ろうとするのをなんとかいなし、下流へと誘い、引き上げるまでの駆け引きが、なんとも楽しい。

 そうではあるのだが、釣果は芳しくない。このところ、いつも連れ合いに先行を許し、あまつさえ釣果も負けることが増えてきた。嗚呼、我、遂にやきが回りしか! 閑話休題。幸先よく3尾を得たが、後は音沙汰なし。あちこち探り歩いてみても、アタリがあって上がってくるのは大小さまざまなゴリ。ゴリ、ゴリ、ゴリのオンパレードなのだ。ここには鮎はいないのかと、かこつそばから、バシャと鮎のジャンプ。なめとんのか、こいつら!

 その間も釣りキチさんは、確実に竿を曲げている。しばらくして、釣りキチさんが納竿するといい、数えてみると40数匹。うち26匹を貧果の我々に分けてくれた。冷蔵庫が鮎でいっぱいの釣りキチさん宅では、釣果が少ないと喜ばれるらしい。気の毒なような羨ましいような悩みである。ただ、いつも自分たちの釣果より、いただく鮎の方が多いというのは、私たちの悩みである。

 かくして帰った後の釣りキチさんのポイントで竿を出すと、あら不思議! 入れ食いとはいかないが、コンスタントに釣れて、結果、2人で10尾。10数センチあるかないかな浅い瀬だが、強烈な引きだし、釣れ上がってくるのは20cm前後の型ぞろいだったから喜色満面、有頂天外。しかもメスは抱卵して、オスはまだ婚姻色が出ていないきれいな魚体なのだから、こりゃ、たまったもんじゃない。我らが鮎釣り歴でこんなに型がそろったのは初めてのこと。釣りキチさんに後で聞くところによると、本当はまだ釣りたかったが、我々に花を持たせようと、早めにポイントを譲ってくれたのだとか。さすが名人、人品もまた卑しからずである。感恩戴徳、感謝感激、雨霰です。

 さて、この鮎だが、まず6尾は、その日のうちに親子3人で塩焼きにしていただいた。今夜は、鮎の炊き込みご飯に鮎のコンフィにする予定。後は冷凍にするか、一夜干しにするか…釣りキチさんによると、たまごと白子を軽くバター炒めにすると、酒肴に最高だとか。となれば、これもやってみるしかない。あれやこれや、うれしい悲鳴なのでありました。

⚫️この日、最大は24cmのヒレビン