親鸞:歎異抄の十三条
わがこころのよくて殺さぬにはあらず、また害せじとおもふとも百人・千人を殺すこともあるべしとおほせのさふらひしかば、われらがこころのよきをばよしとおもひ、あしきことをばあしとおもひて、願の不思議にてたすけたまふといふことをしらざることをおほせのさふらひしなり。
現代語訳
自分の心が善いから殺さないのではない、また殺したくないと思っていても百人・千人を殺さなければならない業縁もあるのだと仰られたので、私たちの心のあり方が良いのを良いと思い、悪いのを悪いと思って勝手に善悪を分別するのは、阿弥陀仏様の本願の不思議によって助けられるということ(人間の思う善悪などと救済は何の関係もないこと)を知らないことと同じなのだとおっしゃられた。
仏教の歴史・思想・教義 『歎異抄』の第十三条と現代語訳
https://www.esdiscovery.jp/vision/es003/buddha/tannisyo013.html