
アンドレア:彼はイタリア出身で、中国の少林寺で1年ほど格闘技留学の経験があるようです。
マーシャルアーツや東洋の文化が大好きみたいで、彼のノートを一度見た事があるんですが、手裏剣とかの落書きをたくさん書いていました。
中国でヌンチャクと特殊警棒を2本買ったと嬉しそうに話していました。そして最近彼は背中にタトゥーを入れたのですが、手裏剣みたいなタトゥーを背中に入れていました。

デイビッド:彼もイタリア出身で、中国で少林寺を学んでいる間に1ヶ月程カンボジアに寄り道して格闘技留学に来ているようです。
彼は龍が好きみたいで(龍は龍でも中国の伝説に出てきそうなデザイン)、龍のタトゥーを腕に入れて、中国で買った龍のTシャツをよく着ていました。
彼は自分が持っていたイタリア人のイメージ通りの陽気な奴で、自分の舌で鼻をタッチ出来る特技をよく見せてくれます。
鼻が高いから出来る芸当で、僕と多くのカンボジア人が挑戦しましたが、チーム・アジアは全く適敵いませんでした。

ディラン:彼はカナダ出身で、格闘技の経験がないのに来たようです。
前職は郵便配達で、メンバーの中では一番真面目で一人で黙々と練習していますが、朝にはめっぽう弱くいつも昼前に起きてきます。
20歳の彼は格闘技経験がないのにわざわざ一人でカンボジアに来るとか、前職は郵便配達とか少し不思議な子という第一印象でした。

ダニエル:スウェーデン出身です。カンボジアに少し滞在した後は、韓国に語学留学すると話していました。
理由が彼女が韓国に語学留学しているからと理由を話し、もう少しで彼女に会えると嬉しそうにしていました。24歳でも結構軽いノリで海外に住みます。

オリバー:スウェーデン出身です。スウェーデンでは柔道、中国で少林寺と散打を習っていたみたいで身体の動きはかなりキレがありました。
彼がいない時に彼のスマホをみんなで盗み見していると、中に『Judo』というアプリが入っていました。
そのアプリはただ色々な柔道の技が丁寧に英語で説明されているだけもので、それを見た瞬間にこいつ可愛いやつだなと親近感が一気に沸きました。

どんな生活をしているのかというと、本当に男子校の延長という感じです。
70$/月(この家賃はカンボジア人の平均より低いと思います)の2つの部屋に3人ずつに分かれて、生活しています。
部屋はワンルーム、キッチンなし、もちろんトイレとシャワーは一緒でお湯は出ません。
寝るのも一緒、ご飯も一緒、そしてみんなで練習に行きます。
道場に指導者が来る時間はだいたい決まっていますが、練習は基本的に自由です。
初日に『明日練習あるの?』『明日は何時から?』と聞くと『up to you』『depends on you』(お前次第だ)の答えが帰って来ました。
日本のスポーツの練習って時間が決まっているイメージがあったので、意外でしたが、練習時間が自由でも彼らは真面目に早起きして練習に励みます。
そして平日は次の日の練習に響くといって、一滴もお酒は飲みません。
たまに彼らも土曜や金曜の夜はお酒を飲みますが、翌日は昼まで寝ます。
そして起きて時計を見て、『Fuck!!』と言いながら悔しそうにして、再び寝ています。
僕の周りの話なのかも知れませんが、日本人は朝まで飲んでも次の日は眠い目をこすって仕事にいったり、用事をこなすように感じます。
次の日に何かあれば起きれないことが分かって飲まない彼らと、飲んで次の日も頑張る日本人。
どちらが真面目なのか分かりませんが、この違いは面白かったです。

洗濯は外の水道水から手洗いで、洗濯しながらみんなで日なたぼっこが日課です。
だいたいTシャツは2~3日は同じTシャツを天日干ししながら着回します。
ある時みんなで映画を観に街に出かけたのですが、イタリア人のアンドレアがTシャツを裏返しに着ていました。
『裏返しになっているよ』と教えてあげると『昨日は表で着たから今日は裏返しにしてる』という答えがウインクと共に返って来ました。

この国に渡る時に人から言われた言葉を思い出しました。
『わざわざ外国からカンボジアまで住み込みで格闘技習いに来てるなんて、変わってる人が世界中から集まってるんだろうね。』
~続く~
(どんな生活してるの?っていうことを最近よく聞かれ、周りからは多国籍のガタイのいい集団が不思議に見えるらしいので引き続きBOKATOR FAMILYの日常を紹介します)