ブルキナファソ3日目≪Part.1≫

ティエベレの夜は寝苦しかった。体は疲れているのに暑過ぎて寝られない。
でも、早朝に雨が降ってくれたお陰で少し気温が下がって私は2時間ほど眠ることが出来た。

とは言え、2時間しか寝ていないので私は睡眠不足である。非常に調子が悪い。
このコンディションでCisseの相手が出来る気がしなかった。あ゙~、何だか気が重たい。
Bohemian Days... - 自由奔放な女の写真放浪記 --ビリフォー族の女性
※写真は、ビリフォー族の女性

そう思いながらも、昨日のバケツに溜まった雨水で顔を洗い、私がホテルを出る準備をしているとライン
Cisseが私の部屋に来て、いきなりこんな事を尋ねて来た。

Bohemian Days... - 自由奔放な女の写真放浪記 --メタボって何?
んっラインラインラインラインライン?今、メタボって言った?メタボって言ったよね、メタボって!!

私が「何でメタボって言葉を知ってるの?」とCisseに聞くとライン
どうやら彼は数年前、とある日本人に「シセ!メタボ!」と、言われたんだとか。

でも、その時はメタボの意味を教えてもらえず、今朝そのことをふと思い出したらしい。

だから私はCisseのお腹をポンポンと叩いて「お前の腹のことだよ」と教えてあげた。

メタボの意味を知ってCisseは結構落ち込んでいる様子だった。

そりゃそうだ。
面と向かって"ポッチャリお腹"と言われていたことを数年間知らずにいたのだから。

まぁ、でも、Cisseは少し凹んで静かなくらいが私としては楽である。

ってか、今日からコイツにはメタボという言葉が通じる!
ならば、この言葉を使って日頃の鬱憤を晴らそう!やられっぱなしでは悔しい。
やり返せる時にやり返しておこう!(どうせまたキットどこかでやられるのだからライン

そう思った私は早速、彼に新しいあだ名をプレゼントした。
もちろん、そのあだ名はメタボ♪

やはりCisse本人はこのあだ名はお気に召さないようで、時には無視もされたが「メタボ―!」と呼ぶ度に
私は胸がス――ッとしていた(やっぱり西アフリカに来て私は性格が悪くなった気がする雫

そして、これは私の憶測ではあるがライン
Cisseに「メタボ!」と言った日本人は私と同じように彼に対してカナリ苛立っていたんじゃないかと思った。
ムカつきのあまりに出た言葉がたまたま「メタボ」だったのかなと(笑)

そんな感じで「もしかしたら、過去にも私と同じようにCisseに振り回された日本人がいたのでは?」という
考えに辿り着いた私は何だかもう少し頑張れる気がして来た。

「あと少し頑張ろ。もう少しの辛抱。」
そう自分に言い聞かせながら、私はCisseとGaoua(ガウア)という町に向かったのであった。

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