自分が大学を休学してまで
世界一周に行くことを決意できた背景には
ある一人の人の存在がある。
叔母である。
叔母は今年の4月に
51歳の人生に幕を閉じ、
天国に旅立った。
原因は乳がんであった。
何度も再発を繰り返し、
それでも弱音一つ吐くことなく、
闘病を続けたが、がんには勝てなかった。
葬儀の間、
いろいろな方から叔母の話を聞く中で、
本当に強く、負けず嫌いで、
何よりも人を大切にする祖母であったことを
改めて実感した。
そんな祖母が緩和ケアセンターの病室で
最後に言ってくれた言葉が
今しかないよ。
本当にしたいなら行ったらいいんちゃう。
世界一周。
という一言だった。
酸素マスク越しに言ってくたその言葉は、
聞こえるか聞こえないかくらいの
小さな声だったが、
自分には誰のどの言葉よりも大きく、
心に響いた。
あの瞬間、
本当の意味で決断をすることができた。
旅が大好きだった清美ちゃん。
清美ちゃんの分まで、
俺いろんな世界見てくるぞ!