黒猫ボギー -3ページ目

黒猫ボギー

ボギーは推定1〜2才(2012年3月現在)の捨て猫です。

↓5月22日追記
里親さんが決まりました。ボギーへの応援ありがとうございました!

あー、せっかく書いた「ボギーの事情」の記事ですが、最後の段落が途中で切れてました。
アメブロの使い方が、いまいちよくわかりまへ~んm(_ _)m

↓つうわけで、「ボギーの事情」の続きです。


捕獲したあとになって、ボギーが現れてから2ヶ月半の間に複数のえさやりさんを含め、たくさんの方がボギーの行方を心配して下さっていたことが判明しました。
私が偶然ボギーのことを知り無事に捕獲できたのも、ボギー自身の強運に加え、みなさんの思いが通じたのだと思います。
ボギーを心配して下さった方たちと、捕獲に関わって下さったみなさんに心から感謝しています。

ボギーは、とにかく人間大好きな甘えん坊、そして、驚くほど賢いです^^
犬がいる我が家の生活にもすぐに慣れ、好奇心旺盛に遊び回る様子は、過酷な野外生活時代とは別猫のようです。
捨てられるまでは大事に飼われ、伸び伸びと暮らしていたように見受けられます。
なぜ、こんなに人なつこくて楽しい子が捨てられたのか、本当に謎です。
迷惑顔ながらボギーを受け入れてくれたすみれも、エラいですけどね(親バカ(^^ゞ)

ともあれ、えさの見つけ方も知らない元飼い猫が、極寒の野外で2ヶ月半、よくぞ生き抜いたと思います。
元飼い猫だからこそ人目に触れ、助ける事ができたのでしょう。
(黒猫なので、白一色の雪景色の中ではとくに目立ったのですね^^;)

よく頑張ったね、ボギー!
これから、ボギーの楽しい性格をご紹介して行きます。

黒猫ボギー
年度替わり等の時節柄、仕事その他の勝手な事情ですっかり遅くなりましたが、ざっとボギーを保護した経緯を書きます。
(長~いですm(_ _)m)

私が黒猫(ボギー)の捕獲・保護を決めたのは2月27日(月)、捕獲できたのは6日後の3月4日(日)夜です。
それから2ヶ月近く経ち、ボギーはゲンキに伸び伸びと暮らしています^^

私が初めて黒猫(ボギー)を見たのは、1月末か2月初めの寒い大雪の午後、近所の単身者向けマンション前でした。
そこは主要幹線道路が交差する大きな交差点のそばで、交通量の激しい場所です。
「こんな大雪の戸外に猫が?」「もしかして迷い猫か捨て猫?」と、しばし立ち止まって見ていました。

$黒猫ボギー

雪の季節のせいもあるけれど、黒猫は身体が汚れておらず、毛並みにボロボロ感もなく、野良には見えませんでした。
もう一人、通りがかりの中年女性も私と同じ疑問を抱いたのか、立ち止まって見ていました。

黒猫はいぶかしげに見ている私をじっと見つめたあと、マンション前の屋根付きゴミ箱へ飛び込みました。
黒猫ボギー

それが「ドサっ」と大きな音だったので「この不器用さは飼い猫だな」「やはり、お外好きのたくましい家猫が散歩に出て来たのか」と思い、気になりながらも帰宅しました。

黒猫ボギー
(写真は3月に撮りましたが、当時はもっと雪が深く、白一色の世界でした)
それきり忘れていましたが。。。

2月27日(月)、たまたま顔見知りの男性Sさんに出会い、「迷い黒猫にえさやりをしている」と聞きました。
動物好きのSさんは我が家の犬すみれ(ミニチュアダックス)を可愛がってくれますが、私がいつも多忙なので、この日は今年初めて顔を合わせて立ち話をしたのです。

Sさんの話では。。。
「黒猫は12月中旬にそのマンション前に現れ、初めの頃は入り口ドア前のマットの上に座っていて、人なつこく後を付いて来たりするが、そのマンションから離れなかった。
自分の自宅はペット不可なので、毎晩仕事帰りにえさをやり、仕事で訪問するお客さんに猫を飼いませんかと聞き回ったが、今まで良い感触はなかった。
そのうちマンションの管理会社の人にえさやりを見つかって、苦情を言われた。
黒猫も人々に追われるようになって、だんだん警戒心を強めて行った。
ゴミ箱にネットがかけられてからは、自動販売機の下にうずくまってることが多くなった。
自分の他にもえさをやっている人がいるらしいが、出会ったことはない。
呼ぶと出てきて、手からえさを食べるが、警戒心が強く着いて来なくなり、なでる事もできなくなった」。。。

黒猫ボギー

私は戸外の猫へのえさやりはしませんが(えさやりより、避妊去勢が先。それを個人の責任でやり遂げる自信がなければ手を出せないです)
Sさんの話を聞いて、
「あの黒猫だ。やっぱり捨てられた子だったんだ」と確信し、すぐに引取りを決意して、Sさんに捕獲を頼み、手持ちのバリケンを預けました。
わざわざ捨てに来る場所ではないし、近隣はマンションが林立しているので、Sさんも私も、引越し等で置き去りにされたのだという見方でした。

私が迷わず保護を決めたのは、実家で数匹の猫たちと暮らした経験があるので、猫1匹増えても生活には(経済的なことも含め)さして支障ないことを知ってるから。
野良生活を経た猫が家庭生活に慣れるのは大変で時間がかかることも知ってるので、それなりの覚悟もありました。
私は今年還暦で一人暮らし、今は健康ですが7年前に難病手術をしたため体力がなく、もし若い猫なら生涯を看取ってやれないので(猫は寿命が長い)里親探しをするけど、当面飼うことはできます。
猫は犬と違って散歩しなくていいのでラクだし、うちの犬は猫とも共生できる子なので、黒猫が高齢だったり病気なら、うちの子にするつもりでした。
猫の病気は犬には移らないので、問題ありません。

しかし、私はもう20年も猫と暮らしていないし、マンションで猫を飼うのは初めて。
個人的に犬の里親さん探しをしたことがあるので、予備のペット用品やケージ(なぜか猫用)もあるけど、肝心のトイレがない。
早速ホームセンターでトイレやフードや缶詰、おもちゃなどを買い込み、空いてる部屋(東京在住の息子の部屋だけど(^^ゞ)にケージを組み立て、受け入れ準備をしました。

一方、喜んだSさんは、その日から毎日捕獲を試みますが、警戒心が強くなった黒猫は馴れた人にも捕まらない。
手からえさを食べるが、抱っこできないそうです。
私も1回だけ応援を頼まれて行ってみましたが、Sさんの手からえさを食べていたのに、私を見ただけで特急で逃げ去りました。
その夜更けに再び一人で行ってみると、自動販売機の下から出て来て、私の手から少し食べただけで、また自動販売機の下に逃げ込み、威嚇して二度と出て来ない。
(自動販売機はロードヒーティングの駐車場の上なので、いくらか暖かいのでしょう)
以来、私は行かずSさんに任せましたが、3月3日の土曜夜もSさんから「今日もダメでした」と電話があり、引き続きお願いするも、「困ったな」。。。

翌3月4日(日)は朝からインターネットで動物関連機関、保護団体などを片っ端から調べ、猫の捕獲器があることを知るも、悪用防止のため市販されていないという。
「お手上げだわ~ん」と思った時、ふと、以前「ツキネコカフェ」のHPを見たことを思い出し、何かヒントが得られるかもしれないと検索してみたら、捕獲器を貸し出していると書いてある。
近所だし、ちょうど昼食前だったので、「ランチ食べがてら借りに行こう、捕獲のコツも教えてもらおう」と、そっこー徒歩でツキネコカフェへ行きました。
そこで、代表の吉井さんの面談を受け、捕獲後どうするつもりかなどを問われるままに話すと、近所でもあるので、その夜にご自分で捕獲器を仕掛けに来てくれることになりました。
もし里親募集することになれば、里親探しの窓口にもなって下さるという。
やったぁ\(^O^)/

「ぜってー助けてやるからね!」と決意しながらも、元来犬好きなので、今の猫事情にはうとい。
個人的に5才のミニチュアシュナウザー犬の里親さん探しをした時も、応援している保護団体のやり方をなぞり、引取ってすぐ動物病院で去勢手術とワクチンと健康チェックをしてもらい、室内トイレトレーニングをしながら、預り日記形式のブログを作った程度
(幸い、その犬は素晴らしい里親さんに迎えられ、幸せに暮らしています)
常々、できる範囲で犬の保護活動に関わりたいと思っているけれど、猫の保護は想定外。
慣れない猫さんの世話と里親さん探しは、試行錯誤しながら時間かけてやるしかないと覚悟してたので、ぱきぱきと助言・指導して下さる吉井さんと出会えたのは天の助けのようでした^^

注)「ツキネコカフェ」は個人経営による個人活動で、猫の保護団体ではありません(現在NPO化を検討中だそうです)
今回、ボギーの捕獲に協力して下さったのは、私(保護主)が諸費用を含め飼養の全責任を負うことと、ボギー以外にも、必要な時は一時預かりボランティアをお引き受けしたからです。
野良猫・遺棄猫を見つけて対応にお悩みの方は、どこまで自分が責任を持てるかを熟考の上、相談する前にツキネコカフェのHPをご熟読下さい。
「こんな猫がいるから助けてあげて」という無責任な丸投げは厳禁です。

さて、捕獲作戦の夜7時に吉井さんが現場に来てくれ、Sさんも到着、黒猫を気にかけていたツキネコカフェのボランティアさんも偶然来てくれました。
黒猫が隠れていた自動販売機の前に吉井さんが捕獲器を仕掛けると、ボランティアさんが追い込み、あっという間に捕獲できました。
捕獲の瞬間だけ、ぎゃーと暴れたけれど、以降はずっと静かにうずくまってました。

黒猫ボギー


その夜は捕獲器に入れたまま、当家の猫部屋で(息子の部屋だけど^^;)一夜を過ごしてもらいました。
時々見に行くと、「んにゃー!」と一声鳴き、私をじろりとにらみますが、おとなしくしていました。
「よく頑張ったね」「もう一晩だけガマンしてね」「明日病院へ行って帰って来たら、出してあげるからね」とか言いながら、捕獲器の編み目からフードを入れたら、翌朝には完食していました。

3月5日(月)捕獲翌日の朝、O動物病院へ預け、去勢手術と健康チェックをしてもらいました。
吉井さんがツキネコの猫たちを連れて行くついで送り迎えしてくれて、とても助かりました。
黒猫ボギー

O動物病院は、私が今のマンションに引越す前までは、うちの犬の主治医でしたが、引越してからは遠くなったので、クルマもなく脚の悪い私は行けなくなったのです。
(看護士さんが私を覚えていて、すみれちゃんゲンキですかと言ってくれて、すごく嬉しかった^^)
今の主治医のC動物病院は月曜休みなのでO病院へ行ったのですが、どちらもツキネコカフェの協力病院だそうです。
すごい偶然ですが、とんとん拍子の展開も、ボギーが持って生まれた強運なのだろうと思います。

さて、病院の話では、
「推定3~4才のオス、猫エイズ陰性、猫白血病陰性、体重4.2~3キロ(やや痩せ気味だが適正範囲)、健康状態良好」とのこと。
野良猫特有の虫や寄生虫もないので、やはり最近まで飼われていた家猫という見方です。
若い猫だったので、里親募集をすることにしました。

夕方、病院から黒猫を引取って来ると、吉井さんがバリケンからケージに導入してくれました。
吉井さんが帰った後、黒猫はケージの中のフード付きトイレに逃げ込み(ノ_<。)うずくまってました。
手術直後で痛いはずだし、訳わかんないパニック状態で、排泄したくてもできない状態だろうから、ゴハンもやらず放っておきました。
2時間おきくらいに見に行きカリカリを少しづつ置いて来て、次に見に行くとカリカリがないので、食欲があるのだとほっとしました。
金網ごしに指を入れて頭や身体をなでると、目を細めました。
「よく頑張ったね」「もう大丈夫だよ」「すぐに痛くなくなるからね」などと声をかけると、何か訴えるように私をじっと見つめました。
(この子、状況が分かってるんだ。賢い~!)←早くも仮親バカヾ(@゚▽゚@)ノ

t.ameba.jp/user_images/20120427/22/bogiecat/07/5c/j/o0319042511939637068.jpg">黒猫ボギー

※捕獲時から去勢手術までのことは、ツキネコカフェのブログに吉井さんが掲載してくれています。


黒猫ボギーの場合

去勢手術翌日の3月6日(火)の朝からはケージのドアを開け放すことにし、朝ゴハンを食器に入れてあげると、完食しました。
黒猫ボギー

朝食後、吉井さんから「様子はどうですか」「名前は決めましたか」と電話がありました。
「なでさせてくれるし、ちゃんと食べるけれど、トイレに座り込んでしまって、排泄もしない」と言うと
「保護直後にトイレに逃げ込むのは普通だから心配ない。トイレをケージから出したほうがいいかも知れない」とのアドバイス。

「ツキネコカフェ」では大規模レスキューが重なっているのに、1匹の猫の面倒を(しかも、保護主である私の一存で助けた子なのに)
ここまで見てくれる吉井さんのバイタリティーと、猫に対する愛情に驚きました。

アドバイス通りにトイレをケージから出し、代わりにふわふわのクッションを置くと、そこで伸び伸びと身体を伸ばしました。
身体を伸ばせるのが嬉しいのか、伸びきったままゴロンゴロン転がります。
黒猫ボギー
警戒心は強いけれど、爪を出さずフーシャーもせず、なでると喉をゴロゴロして目を細め、もっとなでてと言うように私の手を抱え込んだりします。
なんせ野良生活の直後、多少の格闘は覚悟してたので、「初めからこんなラクでいいのか!?」と拍子抜けしたくらい^^;

その午後にはケージから出て、部屋を探検し始めました。


黒猫ボギー

私が猫部屋に入ると「待ってたよ~」とばかりに「にゃあぁ!」と鳴きます。
しばしのあいだ話しかけながら、なでたり遊んだりして、部屋を去ろうとすると(部屋のドアの向こうですみれが目を三角にしてるので^^;)
「行かないで~」とばかりに「んにゃあぁん(; ;)」と言います。
か、可愛ぇ~~~!!!←オバサン、ノックアウト(;´_`;)


黒猫ボギー

排泄だけが心配でしたが、丸1日半も排泄しなかった夕方、辛抱たまらなくなったのか、トイレじゃない床の上でオシッコ。
(防水マットやペットシーツを敷き詰めてるので、問題なしです)
トイレの場所は教えてありましたが、そんな余裕もなかったのでしょう。
「オシッコ出たね、よかったね~^^」と言いながら、すかさずオシッコしたペットシーツをトイレの砂にこすりつけ、臭いをつけました。
その夜、夕ゴハンの後に、トイレじゃないところにうんちをしました。
「あああぁー。うんち出て良かったねぇ。でも、ここじゃなくてさ、トイレでするんだよ~(; ;)」と、怒らないように言いました。


黒猫ボギー

ボギーが穏やかなので、時々すみれを部屋に入れて面会させ、一緒に遊びました。
互いに相手には手や口を出さず、事を荒立てないようにしてるのが分かり、私の緊張もほぐれました。

翌7日からはトイレで排泄するようになりました(いい子だぁ^^)

さらに翌日(捕獲後4日目の3月8日)の夜は、猫部屋のドアと、廊下でつながるリビングのドアを開け放してみました。

するとボギーは、何度か廊下と猫部屋を行き来したあげく、意を決したようにリビングへ入って来たので、それを機に猫部屋のドアを閉めました。


黒猫ボギー

黒猫ボギー


以降は私とすみれの生活空間を全て共有しています。
当然、トイレも移動しましたが、一度も粗相はありません。


黒猫ボギー

$黒猫ボギー
さて、3月4日にボギーを捕獲してから、とっても時間が経ってしまいましたm(_ _)m

ボギーの辛かった事情は改めて書く事にして。。。

今日のボギーです。
わずか3週間余りで、すっかり「ぬるい家猫生活」を満喫しています^^;

黒猫ボギー
「また写真かよぅ。昼寝のジャマすんにゃ(`へ´)」

4~5日前からキャットタワーを使ってくれるようになりました。

当家には10才になるメス犬のすみれ(ミニチュアダックス)がいます。
私の仕事スタイルやすみれの生活習慣などの事情もあり、ボギーはリビングだけで暮らしています。
黒猫ボギー
そこで、ボギーが退屈しないようにと、ネットで安く買ったキャットタワー。
体力のない私がへとへとになって組み立てたのに、最初は見向きもせずガックリしましたが、ようやく使ってくれてほっとしました(笑)

黒猫ボギー

互いに穏やかな性格なのでケンカはしませんが、気質は女王様とオレ様同士、静かな攻防戦が繰り広げられています。


★ボギーへのお問い合せ・里親のご応募は、ツキネコカフェへお願いします。
連絡先等は、ツキネコカフェのHPをご覧下さい。
里親ご応募の方は「譲渡条件」をよくお読み下さい。

ツキネコカフェのHP

★ボギーのプロフィールは、自己紹介をお読み下さい。
黒猫ボギーは、遺棄猫と思われます。
当家で仮住まいをしながら、里親さんを募集します。
このブログで、ボギーの事情や性格などをご紹介して行きます。
ユニークで可愛いボギーを応援してください。

★ボギーへのお問い合せ・里親のご応募は、ツキネコカフェへお願いします。
連絡先等は、ツキネコカフェのHPをご覧下さい。
里親ご応募の方は「譲渡条件」をよくお読み下さい。

ツキネコカフェのHP

★ボギーのプロフィールは、プロフィール欄の自己紹介をお読み下さい。