バレエの心 | パレ・ガルニエの怪爺のブログ

パレ・ガルニエの怪爺のブログ

ブログの説明を入力します。

古いのですが、有吉京子先生のバレエ漫画の名作「スワン」で、コンペティションの結果ばかりを求める母親に対してその娘が

「お母様は最初からバレエの心で負けていたのよ!」

と言い放つシーンは、知らない人以外は皆知っている、心に残る名場面です。

 

「バレエの心」は、美しさと優雅さなどだけではなく、人としての思いやり・共感性、そして、正義と勇気をも含むことを、ロシアのバレエ・ダンサーや振付家が教えてくれます。

 

 

オルガ・スミルノワさんだけではなく、バレエを知らない人でも、お名前だけは知っていそうな名バレエダンサー:ウラディーミル・シクリャローフさん、ディアナ・ヴィシニョーワさん、そして振付家のアレクセイ・ラトマンスキーさんも、プーチンからの報復・迫害のおそれにもかかわらず、侵略戦争反対を表明しています。

 

ロシアやロシア人は、そして当然のことながら、ロシア文化も、決して敵ではない。

ただ、現在のロシア政府の戦争犯罪人達・核テロリスト達である、このごろ猿に見えて仕方がないプーチン大統領ややはり猿顔のラブロフ外相らの権力者が人類の敵なのだと思います。

そして、プーチンがロシア文化やスポーツを彼の権力維持(こびへつらう他の猿たちに囲まれた猿山の大将の地位の確保)のために使うのであれば、ウクライナで市民や子供や兵士がロシアの砲撃や爆撃、ミサイルによって殺され、侵略が継続している間はもとより、戦争犯罪に対する適正な処罰とウクライナの損害に対する正当な補償がなされるまでは、経済制裁を含むあらゆる制裁を継続すべきであり、また、ロシア文化やスポーツを全面的に受け容れてしまうべきではないと思います(オルガ・スミルノワさんらのような、きちんと、侵略戦争反対を表明しているロシア人は別です。ロシア人でありながら、プーチン反対を表明するのは、日本やアメリカなどで、プーチンの悪口をいうより、ずっと大変なことなのは明らかで、本当の「バレエの心」を示しているのだと思います)。