多少のネタバレはあります。
予備知識ほぼ皆無の丸腰状態で観に行った感想です。
トゥルー・ロマンスからキルビル2くらいまでのタランティーノ映画は観てます。
吹けば飛ぶ程度の知識でもって感想を書くので
多少のことには目をつぶり
やさしくしてやってください。
事前に持ってた情報としては、
予告編ツイッターのプロモーションで観た
ラスト10数分が見どころ
ブラピとレオ様が出てる
(様と言ってるが便宜上で特にファンではない)
タランティーノが監督
古き良き時代のハリウッドが舞台
*ブラピはトゥルー・ロマンスに出たがったが主役級は叶わず、
セリフほぼ皆無ラリったジャンキーで端役、出演時間数分程度だった過去がある*
(トゥルー・ロマンスは当方かなり大好きな映画で公開当時3回は映画館で観た、探せばパンフあるはず)
くらいである。
しかも、今回の映画のパンフ買ったくせして興奮してたのかしっかり忘れて帰ってきてるので手元にパンフなし状態。
ただただ感想を垂れ流すだけです。
やり場なく抱えきれなかったのです。
地方の郊外大型ショッピングモールにあるシネコンで公開中の本作。
土日祝日、休みの日などはこう行った興行施設は大にぎわいになるが、なんでもない平日の真昼間は閑散としたもんである。
のを見越して足を運んだ。
楽ちんに観たかったからだ。
なんならもぐもぐしながら。
出来るんだったら前の座席に足をのっけながら。
昼からの上映で、3時間近くの長尺だというのでもぐもぐ出来るものと飲み物をもって指定予約しておいた席へ。
ひとけはまばらだったが、自分がイメージしていたよりかはひとはいた。
好みの最後列真ん中付近を抑えていたのだが、似たような好みを持つ人もいるものでもう1人自分の席にほど近い場所に座っている人がいて、もぐもぐはするけど前席に足乗っけるのは控えることにした。
トゥルー・ロマンスで主役クラレンスが映画館で前の席に足をのっけてポップコーンをもぐもぐしながら李小龍の映画を見ているあのシーンも好きで、可能だと判断した時にはあの見方を若い頃はよくやったものだった。特にタランティーノの映画はそれがやりやすい。足乗っけたかったなあ。
しかし、3時間近い総上映時間のうちラスト10数分が見逃せないとは、前振りどれだけ長いねん、と思いながら観てた。
本当にそうだった。
すんごく長い前振りだった。
ラスト10数分で、それまで立ててあったフラグがキレイに回収された。
すんごく長い前振りを観ているときに寝そうになった。
前々日からの寝不足で長尺耐えられるかどうか自信がなかったが、主役2人のそれぞれの展開があったことでそれは免れた。
ただ寝不足差っ引いても寝そうになる程の若干漂う退屈感はあった。
だが、退屈させるのもタランティーノのやり口なんだろうなと思っていた。
見事にラスト10数分への伏線だった。
来るぞ来るぞ、そろそろだろうとニヤつき出していざラストが始まったとき
誰もいなかったら「やりやがったぜ!!」と立ち上がって拳を振り上げてたかもしれない。
足をばたつかせて腹を抱えて笑いたかった。
そのくらい気持ちいいフラグの回収だった。
もちろん得意のあっと言わせる暴力的なシーンてんこ盛りだったのだが、単純にそういうわけだけじゃない。
観客に長尺でもって少々退屈感を味あわせ、
なんとなく鬱屈とした気分にさせておいて、
かといえ退席はし難い状況に置かせ、
その長尺の中に散りばめておいたフラグを、
最後に一気に回収、
これでもかという暴力シーンを共にお届け。
してやられた感が半端じゃなかった。
そこにあったのはなんだかわからないけど長いトンネルを抜けひらけた世界を手に入れたような、
ともなんとも言い難い爽快感。
落ち目のテレビ俳優で映画俳優へは今一歩で長らく停滞していたレオ様はその切符を手に入れた
スタントマンでありながらも顔や身体に傷一つなかったブラピは負傷し残る傷が身体についた
古き良き時代のハリウッドだけど1969年だったこともカギなんじゃないか
低迷から停滞から次へ
と勝手に思ったのだが
ウチに帰ってネットでちょいちょい情報見たらそうとも限らない感じだった。
あらまあ。
あくまで個人の感想なので。
観に行く前は、絶対面白いやつだから2回か3回は観に行くと思っていた。
絶対面白いやつなのは大当たりだった。
2回か3回観に行くかどうかはわからない。
一発目のインパクトがでかすぎた。
*最後、頼むからブラピに悪い展開はもってこないで欲しいと、ハラハラしていた。念願のタランティーノ映画に主演する彼がどうなるのか気が気ではなかった部分はあった。タランティーノはエグいことはしなかったので、大変ホッとした。*