昨夜はオットと阿佐ヶ谷スパイダース「アンチクロックワイズ・ワンダーランド」を観劇。

シンプルな舞台の上で静寂と暗闇を駆使しながら、
仮想なのか、現実なのか、物語はさまざまな時系列で進行していく。

自分がここにいるということ、この世界でさえ、現実なのか?

なんていうか、言葉ではいえない圧倒的な“何かが”が
舞台から押し寄せてくるようで、鳥肌が立ちそうだった。

同時に、すごい瞬間に立ち合わせてしまった気がする。


帰り道、オットとああだこうだと物語のテーマについてプチ議論。

こんな風に消化に時間を要するくらい
観ている側に委ねる部分が多くあるように感じつつ、
ただそれが「わからない」という疑問ではなく、
それが何で、どうなのかを、頭がしびれるくらい考えながら
どうしても知りたい自分に気づくと、
あの世界の中に自分自身が「入り込んで」いたのだと実感する。

この消化の時間があるのとないので、観劇の充実度はちがうなあ。

脳内がものすごく活性化された感じ。

こういうの、作り手にとっては「してやったり」なのかもしれないなあ。

長塚さん、すごすぎです。