一泊2日の京都旅行ですが、泊まるホテルは母が選んでくれました。
今の私はホテルに泊まることが大好きで割とこだわりがあるのですが、
当時の私は寝れればどこでも良いタイプだったのと、いかんせん私たち親子にはお金の余裕がなかったものですから、この日は京都市内中心部のかなり安めのホテルに泊まったのでした。
今では名前も思い出せません。きっとビジネスホテルなんでしょうが、割と新しくて綺麗だった覚えがあります。京都市内には新しいホテルが沢山あって選ぶのに苦労しませんよね。
夜ご飯は母の希望でお好み焼きを食べました。
まんまるのお月様みたいなお好み焼き屋さん。確かコースで予約して食べたと思います。
大満足でホテルに戻り、セミダブルのベッドで泥のように眠りました。
というかセミダブルに2人って。。。。どんだけ安かったんだろう。笑
社会人になった今、コロナ禍で旅行に行けていませんが、次母と旅行に行くときには客室露天風呂付きのゆったりとした部屋を予約してあげようと今心に誓いました。笑
さて2日目の朝です。夕方に帰る予定でしたが、この日は南禅寺の辺りを散策することにしました。
南禅寺の敷地内に入ってはいないのですが、この界隈はとにかく凄かった。
私たちの目当ては、南禅寺菊水のアフタヌーンティでした。
南禅寺菊水は高級料理旅館で、その食事処で日中アフタヌーンティがいただけるとの事でした。
素敵な庭を見ながらゆったりとしたティータイム。。。
素敵ではないですか。ワクワクしながらホテルを後にしました。
当時の私たちには手の届かない立派な旅館。中に入ると素敵な庭を眺めながらお上品なマダムたちがお茶をしています。
私たちも着席。すぐにドリンクのメニュー表が渡されました。
ドリンクは何回でも注文することができるようでしたので、私は全種類飲んでやろうと意気込んでいました(お恥ずかしいです)
庭を見ながらの風景。とてもリラックスできる落ち着いた空間でした。
少しラグジュアリーすぎて貧乏人には落ち着かないものでもありましたが。
暫くしてブツの登場です
素敵!
その辺りにある洋風のアフタヌーンティとはまた違って、和な魅せ方が最高に決まってます。
ショートケーキと笹の葉の相性抜群ですね。緑の葉のおかげでイチゴが映えてとっても可愛らしいです。
2人でワクワクキュンキュンしながら食べました。
甘党の方やお菓子が好きな方には天国でしょう。
しかし私たちには些か多過ぎたようでした。途中から庭の景色を見ながら無心で食べ進めました。
そして何より悲しかったのは店員さんの態度です。きっと春休みの大学生さんがバイトしていたのでしょうが、接客態度が少しばかり残念でした。
グッチの紙袋に入った中国製のクッチのような‥‥
接客って本当に大切だと思うんですよ。やはりどこに行っても結局人と人との交流は必要ですからね。
私も反面教師に頑張ろうと思ったのでした。
さて、お腹いっぱいになって菊水を出た後、
素敵な街並みに誘われて少し南禅寺界隈を散歩することにしました。
この南禅寺、ほんとうにすごかった。
まず菊水を出て直ぐに、小学生とは思えない気品あふれる佇まいの男の子が歩いているのを見つけました。周りを歩いてる観光客の方々とは一線を画している。そんなふうに思うほどオーラのある子でした。
その男の子は確かにランドセルを背負っていたので小学生なのでしょう。ピンと張った上品な制服に、真っ白なソックスを履き、背筋を伸ばして優雅に歩いていました。
数十年の人生でしたが、私はその時初めて本物のおぼっちゃまを見たのです。
田舎生まれの田舎育ちでしたから、それは衝撃的な出会いでした。
(さらに上をいくおぼっちゃまは送迎付きなんでしょうが、私にとっては十分すぎるくらい衝撃的な光景でした)
南禅寺界隈はきっと、本物が住んでいる街なんだろう。
母と顔を見合わせ、散策することを決めたのでした。
結論から言うと南禅寺界隈は桁の違う大豪邸が集まる街でした。
詳しいことは調べていませんが、まず一番最初に歩き始めて出会った建物が、あの野村証券の所有する建物で、6000坪だとか。おそらくこれが大ボスなのでしょうが、その外観はあまりにも大きく広大で、外から眺めるだけでは何もわかりません。中に入れるなら入館料10000円払っても良いから見てみたいものです。
その他にも普段その辺りを歩いてるだけではお目にかかれないような大豪邸のオンパレードでした。
これが確かニトリの所有する建物だったはず。
どの建物もきっと見学できる機会があるのでしょうが、今回はどれも門の外からぽかんと眺めることしかできませんでした。
ああ、お金持ちって羨ましい。。。!
心からそう思った日でした。
まあ、私のような人間ができていないものが金を手に入れたところで、つまらないものに使って堕落していくだけでしょうから、
ほんの少しの贅沢ができるだけのお金があれば十分だと今は思っています。
どれだけ素敵な大豪邸を手に入れてもきっと持て余すでしょうからね。
それに飽きる。たまに眺めるくらいが丁度良いのです。
ゴミ溜めの中でこのブログを書きながら言うことでもないですが。