いやもう、忙しい時って、なんで色々重なるんですかね。
楽しいことで忙しいなら、それでもありなんだけど、面倒なことが入ると、心底人生が嫌になります。
この一週間は、ベネチアのビエンナーレ詣での週末からの、久しぶりのロンドン出張ということで、お家ライフゼロ、食生活もなかなかに乱れておりました。

ビエンナーレについては、せっかくなので、備忘したいと思いますが、ちょっとだけ、何年ぶりになるのかな、のロンドンも備忘しとこうと思います。

英国が、EUだった時代には、毎年一回くらい行ってたような気がしますが、この数年行くチャンスもなく、結構久しぶりでした。
以前はビジネスで行く際、延泊したり、半端な時間を有効活用して美術館に駆け足で行ったりしたものですが、もうね、「ロンドンはいいや、面倒だし」感がめっちゃ強くて、ギリに到着して、仕事終了次第空港に向かうという余裕のないスケジュールにしてしまいました。
まぁ、それでよかったかな。

ロンドン・シティは、ほぼ東京な感じ。



ヒースローから、リバプール・ストリート駅にインしたんですが、駅の様子も、巨大で、いや、ミラノの中央駅も相当巨大で壮大なんだけど、建築が違うっていうかね、イタリアにはない感じなんだよねぇ。すごく現代の駅っていう感じがする。人々のせかせか具合もすごいよね。
だって、エスカレーターの速度が全然違うもんな。あれはびっくりする。



そんで、町の様子もやっぱり東京みたい。超モダンな新しいビルがにょきにょきとすごいんだけど、半端な時期に建てられた無個性の箱みたいなビルも多いし、古い教会建築が、昔あった絵本の「小さなお家」だったか、そんな感じで近現代のビルの間に埋もれていたりとか。
一部、丸の内の印象もあるけど、無秩序感はかなりすごい。マンハッタンみたいに碁盤の目じゃないから、整然ともしてなくて、視界も悪い分、ますます無秩序感。



そして、どのビルにもカフェとか飲食店がすごくて、それも東京っぽい。ミラノだと、ビルが並んでるとこにずらずら飲食店ないし。あっても半間間口の地味なバールみたいのが多くて、こんなきらきらしてないっていうか…。
で、ビジネスマン・ビジネスウーマンの多くが、飲み物のカップをもって闊歩してる。イタリアは、バールできゅっと立ち飲みで、そんなでかいカップを持ち歩く文化ないから、風景としては新鮮というか違和感というか…。で、もちろんみんな半分駆け足みたいに速足で歩いてる。
きっと、ロンドン住んでる人にしたら、そんな大げさなって思うんだろうけど、大陸来たら違いが分かるはず。ミラノは、イタリアの中では断トツせかせか度の高い町に違いないけど、スピード感の違いと言ったら。



これ、円筒形で、「座薬」とか言うあまり嬉しくないだろうあだ名があるビルらしいけど、有名だよね?すっごく狭い場所ににょきっと立っているので、その形状的にランドマークになりそうなビルなのに、まったく無理。遠くから見えないんだもん。
近くにあるウォーキートーキーと呼ばれている、頭でっかちのビルも、数年前はもうちょっと離れたところから気付く感じだったと思うけど、埋もれちゃってる。

そして、見ての通りの寒々しいお天気よ。
いや、この時は、ミラノもお天気悪かったんだけど、ロンドンでは特別ではないくらい、こんな陽気ばかり続くみたいじゃん。
雨も風もあって、気温も、平均的にミラノより3,4度は低い感じです。

そんでもって、今回驚いたことがいくつか。
一つは、キャッシュレス。

実は、滞在した日が、クレジットカードの更新日で、今って当日にならないと有効化もできないという厳しさで、使えなかったらどうしよう、という危惧があったんですよ。英国が、すでにとっくの昔からカード社会になっているのは知ってたんだけど、以前定期的に訪問していた時代は、まだ現金が普通に使えたんだよね。で、色々心配なので、念のため、最低限の現金を、ミラノの空港で両替しました。手数料めっちゃ高くて、100ユーロ弱が55ポンドにしかならないという恐ろしいことになってしまったけど、万が一カード使えなかったら、マジ身動き取れないので、仕方ないです。
しかし、無駄でした。
なにはともあれ、コンタクトレスのカード決済が、電車でもなんでもできたのは福音だったのですが、電車のチケットを買おうと思ったら、なんと自販機は現金受け付けず…。
どこかに窓口みたいなのがあって、救済措置はあるのかもしれないけれど、そういうの見当たらなかったから、カード使えなかったら、マジやばい国。

その分、昔はオイスター・カードなるものを入手しないと、交通費がめっちゃ高かったのだけど、今はクレジットカードをかざせば、オイスターカードと同様の割引料金で乗れるんだそうだ。値段も何も出てこないから、本当に大丈夫かドキドキするけどもね。

車上荒らしやひったくりで、この数年の間、二度もカードやスマホを盗まれた人間としては、そういう決済って怖いようにも感じちゃう。スマホはまだしも、クレジット・カードのコンタクトレスなんて、一定額まではPINも不要だし、かざせばOKなわけだから、使い放題だよね、盗んだら。
時代がそうなってきてるわけだから、嫌だと言ったところで従うしかないわけだけど、個人的には不安なシステムです。生まれたときからこういう社会に住んでいる今の若者には、すでにして理解できない不安なんだろうねぇ。まさにジェネレーション・ギャップ。

お金の話でいえば、ロンドンの物価、めちゃ高くて、私の働く会社はけち臭いので、今回のホテル、相当ひどかった。相場的に、ミラノよりも安いお値段だから、もちろん期待は全くしてなかったけど、ひどかったです。
手洗う石鹸のボトル、空っぽ。それならシャンプーのボトル、と思ったら、なんかね、残り少なくなったシャンプーを無駄にしないように、水を入れてシャカシャカして使ったりするでしょ、笑、勿体ない病の人は。そういうレベルのさらさらした液体が詰まっていて、あれではとてもシャンプーの用をなさないという代物。
そして、部屋に入って、最初に目に付いたのが。



ルンバ、じゃないかもだけど、自動お掃除機がいらっしゃった~!
これはびっくりでしたよ。バスルームの床も汚かったから、もしかして掃除途中で何かが起こって、清掃の人が忘れたのか?と思い、一応レセプションで言ったんだけど、「掃除機?何か問題ですか?」という反応でした…、笑。
使用中の客室で掃除機が稼働しているという感覚、人件費節約とか分かりますけど、さすがにこれは理解しかねるブツでした。

幸い、ベッドのリネン類は清潔感があり、また、朝ご飯はお安い割に充実していて、まぁ、そういうところで許されているのだろうと納得はしました。



朝ごはん、トースト用の薄切りパンが見当たらなかったんだけど、なんとこんな箱に詰め込まれていました。かわいい~!
そして、カロリー高めのベーコンやハッシュドポテト、ビーンズ…。イングリッシュ・ブレックファストは大好きなんで、もりもり食べちゃいました。いつもはイタリア式で、甘いものを食べてるくせに、出されると拒否できないです、笑。



そんなわけで、一泊二日、仕事オンリーの短期滞在だったけど、面倒だけが先に立っていた割には、ちょっと新鮮だったロンドンです。英国は行きたいんだけど、ロンドンはもう行くことなさそう。
あ、でも両替した現金がちょっと残ってるなぁ。

そういえば現金ね、すごいですよ。つるつるのプラスティックみたいな素材で、透かしじゃなくてサランラップみたいな透明部分があったりして、何これ?おもちゃ?って感じのお札になっていました。
ずーっと持っていたコインを、今回まとめて持って行って、空港のお店で使えるか聴いたら、一部は流通していないと拒否されました、笑。EUにいたけど、ポンドだけは離さなかったからね、ほんと面倒な人たち。
それでもシティがあるし、国力に自信があるんですかね。でもさ、飲食店とか空港とか、働いてる人って、インド・パキスタン系とかアジア人とか、いわゆる白人率めっちゃ低いし、ロンドン、なんていうか移民がマジョリティーになりそうな、そういう都市になってる感じ。オフィスの中で働いてるのは白人なんだろうけど…。普通に歩いてると、ネイティブの英語以外の言語しか聞こえてこない感じだもんね。すごいね。

ちなみに夕食はインド料理、特段美味しくなかったです。ランチに、丸亀製麺に行った同僚がいましたが、いまいちだったということでした。
色々考えると、私はイタリアに暮らしていて幸せだと感じることが多いような気がします。

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