GWを利用して中山道を旅してきた。以前から一度は行きたいと思っていたお店であったので今回その夢がやっと叶うことになった。中山道46番目の宿場町、大井宿にある「あまから本店」がそのお店だ。小雨けぶる大井宿を散策した後、お店に到着したのが11時少し前。お店のある場所はサイトで確認
してあったので迷わず店頭へ。何とも言えない風情のある店構えを見ながら中へ入ろうとするとお店の人が「おひとり様で~す!」と元気な掛け声が中から聞こえてきた。まだ時間が早いのか客は私一人のみ。お店の中はそんなに広くなく4人掛けのテーブルが5卓あるのみだが外観と同じく落ち着いた風情の作りと店内一杯に漂う五平餅の芳ばしい香りと相まってとてもいい雰囲気である。創業55年のこのお店のメニューはいたってシンプルで五平餅以外は何もない。これがいいのだ。注文は迷わず五平餅6本、お味噌汁、山菜漬物、フルーツがセットになった「五平餅定食」にした。注文したものが出てくるまで店内の様子を見ていると客は私一人なのに4人ぐらいのおばさん達が五平餅を元気よく次から次へと焼き続けている。その理由が間もなく判明した。11時を少し過ぎた頃から次第に持ち帰りの来店者や電話での注文などで一気に店内が活気づいてきたのだ。更にその注文のほとんどが20本、30本単位なのには驚いた。やがて店内へも旅行者らしき人たちで席が少しづつ埋まりだしてきた。ほどなく注文したものが運ばれてきたので賞味することにした。このお店の五平餅の特徴はうるち米をつぶして団子状にしたものに胡桃、胡麻、砂糖、醤油ベースの”たれ”を絡ませ焼き上げたもの。店名はこのあまからい”たれ”から由来しているとのこと。予想していたより味は濃くないがとにかく胡桃ベースの”たれ”が芳ばしい上、焦げた部分の何とも言えない美味しさと相まって食べ始めたらもう止まらない。あっと言う間に6本が無くなってしまったが量的にはちょうど良い感じがした。ご飯を潰したものが団子状になっているので見た印象よりしっかりお腹を満たしてくれる。山菜漬物との相性もいい。お店の人がお茶のお変わりを優しくすすめてくれたので頂くことにした。食べ終わった後もこの素晴らしい空間の余韻を楽しんでいると10名ほどの団体が入ってきた。ここは”ぼっち飯”のマナー、いや大人のマナーとして席を立つことにした。外は相変わらずの小雨模様であったが、それがかえって宿場町のしっとりとした面影を映し出していた。またいつの日か、きっと来よう・・・・・・そう思いつつ大井宿を後にした。
あまから本店→
(撮影はお店の許可を頂きました。)
あまから本店→
(撮影はお店の許可を頂きました。)





