ATOS放送が故障すると、列車接近を知らせるために、別の放送タイプの簡易放送が流れることがありますよね。

その放送のことを我々音鉄は「自放音源」と呼んでいます。

 

が、しかし!

 

自放音源を旧放送として扱っている人がいるんです。 

「えっ?旧放送じゃないの?」

実は、ほとんどの場合は違います。

でも、無理もありません。鉄道マニアというのは、誤解して学ぶものですから。

 

前置きはここまでにしておいて、本題に入りましょう

まず、自放音源を一言で表すと、「放送装置内蔵の放送」です。

 ATOS放送が故障した際、列車接近を知らせる放送がないと、列車接近に気づかず、人が列車と接触してしまう等の事故の原因となってしまうので、簡易的でも最低限「列車が来るよ」というサインが必要なのです。

そのため、放送装置内蔵の簡易放送を利用しています。それが、自放音源と呼んでいるものなのです。

 

 放送装置というものは、耐用年数が10年~15年が一般的とされています。そのため、そのくらいの周期で放送装置が更新されることが多いです。自放音源は放送装置内蔵の放送なので、放送装置が更新されると、自放音源も更新されることが多いです。

 なお、ATOS導入前は自放音源を常に流していたり、当時導入されていた運行管理システム連動放送と同一タイプの放送が自放音源になっていました。

 自放音源を常に流していた駅でATOS導入直前に放送装置が更新された場合は、自放音源も更新され、新しい自放音源(B)となるも、ATOS導入後が導入されBはすぐに旧放送となります。放送装置が再び更新されるまではこの駅では自放音源=旧放送となります。

 

なので、1997年~2000年、2004年~2005年のATOS化当初は「自放音源=旧放送」の事例は数多くありましたが、放送装置が更新された現在、この事例は少なくなっています。

 現在は、知っている限りでは青梅駅、武蔵五日市駅、総武緩行線千葉駅が自放音源=旧放送の事例です。

青梅・武蔵五日市 東海道型放送を使用していたが、ATOS化直前に放送装置更新され旭型に

千葉 仙石型を使用していたが2011年、巌根型に更新

 

また、大船駅も自放音源=旧放送だとされています。東海道型放送を使用していた当駅では2000年に1~8番線がトーン違いの東海道型に更新されたことが確認されていますが、現在の自放音源は仙石型であるという話もあるので、確定情報とはいたしません。

 

まとめとしては、自放音源=旧放送とは限らないが、放送装置更新がATOS導入直前で、導入から時間が経っていない場合などは、旧放送が自放音源である可能性があるという感じです。

 

本日はここまで。ありがとうございました。

今回は、JR東日本で新たに使用開始された新発車メロディー群について迫る回です。

JR東日本は、10月9日、横浜駅で事前の告知なく全ホームの発車メロディーを変更しました。かなりインパクトの強い出来事だったので、記憶に新しい方が多いかと思います。(もう1ヶ月以上立つんですよね...)

その後は10月24日に新宿、10月31日に東京の在来線全ホームの発車メロディーが変更されました。この2駅の曲変更は横浜駅の曲変更よりも音鉄界隈に衝撃を与えた出来事だったと思います。

その後も変更は続き、新宿、東京、新川崎、保土ヶ谷、東逗子、武蔵小杉3・4番線

の順に変更されました。(24/11/26現在)

この曲は路線ごとに曲が統一(副本線などの例外あり)されており、首都圏の路線をワンマン化する(https://www.jreast.co.jp/press/2024/20241106_ho02.pdf)にあたっての準備のうちの1つとして、路線ごとに発車メロディーを統一しているのではないかと言われています。

ただ、皆さんの中には、ご当地メロディーはどうなるんだと考えている方もいらっしゃると思います。それに関しましては、YouTubeでSH-iberiaさんのご意見を許可を得てお借りしました。

SH-iberiaさんにこの場をお借りして感謝申し上げます

SH-iberiaさんのチャンネル⇒https://www.youtube.com/@SH-iberia

ご意見を以下に引用させていただきます。

 

『自治体とJR東日本の結んだご当地メロディーに関するをかけて読むと、「破棄通告」条項などもあり、必ずしも両アクターが平等ではない(要はJR東日本に都合よくいじれる)とわかりました。 

また、三鷹駅、上野駅や品川駅はあくまでJR東日本の独自事業なので(※)、普通の曲とさほど変わりません。

 

池袋駅は契約上は恒久使用でも、JR東日本とビッカメさんの両者にも「破棄通告」条項がありますので変えようと思えばJR東日本が音頭をとって変えられます。 

水道橋駅のような違約金支払条項も「駅」が駅予算では払えないだけであり、「本社」はいくらでも支払える金額です。

 

※ だから上野駅は番線をコロコロと変えられ、品川駅はアレンジも何度も変わった。

 

なのでご当地曲不動とは決して言えないんです。』
https://www.youtube.com/channel/UCGlyisEK-xEE1QBo3NaSa2w/community?lb=UgkxYmmCF3NqYos_PBBw8M-fTG_U24jxk6kr

上記ページの''@bocchi209''のコメントの1番上の返信より引用

ご当地メロディーは契約を破棄できてしまうし、違約金があってもいくらでも払えるということ根拠が契約書の開示請求と信憑性が高いことからご当地メロディー使用駅でも曲変更がされかねないという理由に相当すると感じたので、私はこのご意見を支持しています。

そう考えると、ご当地メロディーの変更に関しても難しいことではないことがわかると思います。

よって、連日にわたる発車メロディーの変更は、ワンマン化に向けた路線ごとの発車メロディーの統一への動きであるという可能性が高くなってきましたね。

 

今回はここまで。ありがとうございました。

2024年10月13日、中央線快速の一部編成に普通列車グリーン車が導入され、グリーン車お試し期間が開始しました。なお、このお試し期間は、2025年春までの5か月間行われます。今回はグリーン車お試し期間の初日に東京~立川間でグリーン車に乗車しましたので、その様子を綴っていきたいと思います。

動画はYouTubeにアップしますのでお楽しみに...

乗車列車

私が乗車した列車は、東京駅7時54分発青梅特快青梅行きです。
この列車、地味に中央線グリーン車初の特快運用です。
私は中央線グリーン車の歴史で初めての特快に乗ったということですね~(((殴
それはさておき、私は5号車の平屋席を確保しました。(2階席、1階席と確保しようとしましたが、既に窓側は満員だったので平屋にしました。私的には平屋席が1番良いのですが、レポートする上では2階席のほうが良いんですよね。(1階席、2階席はグリーン車ならではの眺めだから)ただ、平屋でしかできないことがあります。それは、普通列車グリーン車と特急の比較です。詳細は後述しますので、しばらくお待ちください。それでは乗車の様子をお伝えします。

旅客案内

はじめに案内からです。まずは駅放送。グリーン車が導入された編成は、増結という形で導入されたので、10両編成→12両編成となっています。また、「グリーン車がついております」の案内があるかどうかも気になっていました。

そんな気になる放送文面はこんな感じ。

 

(チャイム)まもなく、1番線に、当駅止まりの、電車が参ります。危ないですから黄色い点字ブロックまでお下がりください。この電車は、12両です。この電車は、折り返し、7時、50、4分発、青梅特快、青梅、行きとなります。

 

いかがでしたでしょうか。きちんと12両に対応していましたね。ただ、「グリーン車がついております」の案内はありませんでした。その理由を推測しますと、現在のグリーン車はお試し期間ですので、普通車での営業となっていることから、普通車扱いの車両をグリーン車と案内すると旅客が混乱する可能性があると判断したのでしょう。

なお、電光掲示板についても、駅放送と同様に12両に対応しており、グリーン車のマークはありませんでした。電光掲示板の表示の理由も駅放送のグリーン車案内がない理由と同様、旅客の混乱を防ぐためだと考えられます。

 

続いて車内放送。車内放送でもグリーン車に関連した放送はありませんでした。

しかし、普通車のLCDには、長さが12両編成になっており、4号車と5号車にグリーン車のマークがついていました。車内放送に関しては、駅放送と同じ理由でグリーン車に関連した放送が省略されていると考えられますが、少し不思議なのが、車内放送にはないグリーン車案内が、なぜLCDにはあるのかということ。

そこで、私は頭を捻らせて理由を考えました。その理由とは、「乗客がグリーン車の位置を把握できるようにするため」だと思います。お試し期間中のグリーン車は混雑が予測される(実際に混雑している)ため、グリーン車だと知らずに入ってしまったら、予想だにしない混雑に巻き込まれてしまいます。それを防ぐためにLCDにグリーン車案内があると考えられます。また、車掌がグリーン車は無料開放期間中であることを強調していましたが、LCDのグリーン車案内を有料のものだと乗客が勘違いしないための対策だと考えると、その理由もわかります。

そして、追加された案内が2つあります。

1つ目は、グリーン車に新しいデザインのLCDが設置されていたことと、もう1つは到着直前に「まもなく、止まります。手すりにおつかまり下さい。」という放送が追加されていました。

案内に関してはそのくらい。

乗車レポート

つづいて乗車レポートです。まずは設備。この車両は今までの普通列車グリーン車には見られない両開き扉で、デッキが広く、乗り降りがしやすくなっております。中央線の混雑に見事に対応した仕様だと思います。
座席はE235系1000番台と同型のリクライニングシートです。床にはレッドカーペットが敷かれており、高級感のあるデザインです。また、デッキが広くなっていることで座席数が他の形式の普通列車グリーン車に比べて少なめです。なお、お試し期間では、車内販売、トイレ、ゴミ箱、Wi-Fi、座席カバーの設備はありませんでした。設備に関してはそのくらい。
2つ目は混雑について。グリーン車に無料で乗れて、しかも初日ということなので、かなり混んでいました。ただ、到着1時間前は数人しか並んでいないことに驚きました。到着数分前になると並ぶ列もできましたが、朝ということも相まって座席が埋まる程度で、意外とデッキには余裕がありました。ただ、Twitterを見ると昼はとても混雑していたそうです。
ほとんどの人は2階席もしくは1階席に流れていきました。空いている席を探してたどり着いた平屋席は最後のほうまで空いていました。あまり人気がないのでしょう...
3つ目は立川まで乗車した感想です。やはり、リクライニングシートなだけあって、快適であっという間に立川に着いていたというところです。ただ、申し訳ないですが、これにお金を払って乗りたいかと言われると、少し怪しいところではあります。
4つ目は特急との比較です。私の乗った席は平屋席で、特急も平屋席です。
そこで、比較ができるのではと気づきました。
なお、平屋席とE353系普通車との比較といたします。
1つ目は、シートの設備です。特急は枕がついているのに対し、普通列車グリーン車にはついておりません。また、特急はある程度座席の前後幅がとられているのに対し、普通列車グリーン車は座席の前後幅が少し狭いです。普通列車の特性上それらは仕方ないと思います。
2つ目は、自動放送です。特性は堺正幸さん、ジーンウィルソンさんペアですが、普通列車は三浦七緒子さん、クリステルチアリさんペアです。なので、中央線の普通列車グリーン車では、普通列車の自動放送を聴きながら特急のような雰囲気を味わえるという面白さがあります。
3つ目は、個室感です。特急は、とても広い空間に多くの座席が並んでいますが、普通列車グリーン車の平屋席は狭い空間に8~12席という少ない席があるのみなので、個室感があってとても快適です。
 
今回は以上です。ありがとうございました
皆様の乗車の感想お待ちしております。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

お詫び

ここ1ヶ月半、アメーバブログの更新がストップさせてしまいました。読者の皆様がいらっしゃる中で更新をストップするなど、大変申し訳なく感じております。

以後は、シリーズものは極力日数を開けずに書く、その他は私が書きたいときに書くブログであることを周知致します。
申し訳ございませんでした。
 

お願い

自動放送の記事で放送文面を紹介する際、細かく書きすぎるのは第一に読者様にとって見づらいでしょうし、筆者にとっても編集時間が増えるので、今後は今までより大まかに書くことにさせていただきます。ご理解をお願いいたします。
 

本題

北陸本線の旧放送解説第3弾、やっていきます。 

今回ご紹介する内容は、金沢駅の永楽型放送です。       

概要

永楽型放送は、国鉄時代から使われ続けている放送で、1990年頃、北陸本線にも多く導入されました。が、今回ご紹介する放送は2005年頃に導入されたおばちゃん声の放送です。声優さんは、会津若松(2016年までの郡山)で使われている放送と同じ方だと考えられます。金沢駅からは、2014年11月の放送更新で新永楽型放送に置き換えられて消滅しました。

 勝手ながら放送のリンクを貼らせていただきます。

https://www.youtube.com/watch?v=9ayuBEYejIk&t=198s

(NU Television 様)

 

放送文面

ここでは、金沢駅で使用されていた永楽型放送の文面をご紹介します。これらの放送は、日本語放送のみで、英語放送はありません。放送は、予告放送、接近放送、到着放送、停車中放送、発車放送、があります。

句読点はパーツごとにつけております。たまに空白がありますが、同じパーツです。カッコ内は特定の列車のみ案内します。

 

予告放送

次に、x番のりばに入ります列車は、x、時、x、分、発、〇〇方面、種別、〇〇、行きです、x号車から、x号車は、足元の、〇色の、ラインの、x、番から、x番に合わせて、2列に並んでお待ちください、整列乗車に、ご協力お願いいたします→普通列車

 

特急列車の場合は、時刻の後に列車名、号数、座席案内が付帯していた。特急列車の乗車位置案内は「電気がついている、種別、列車名、の、号車番号に合わせてお並び下さい。」という文面だった。

また、金沢始発の特急は、予告放送でのみ「x、時、x、分、金沢始発の、特急…」と続いていく文面だったことと、切り離し列車では、その旨を案内する放送が流されていた。

接近放送

まもなく、x番のりばに、x、時、x、分、発、〇〇、方面、(列車名、号数)種別、〇〇、行きが、到着します、危険ですから、足元の黄色い線まで下がってお待ちください、×2

整列乗車に、ご協力お願いいたします

 

到着放送

金沢、金沢、ご乗車ありがとうございました、お忘れ物ないようご注意下さい、

〇〇線、〇〇方面は、お乗り換えです

停車中放送

x番のりばに、停車中の列車は、(〇〇、方面)種別、(列車名、号数)〇〇、行きです、(座席案内)

切り離しの場合は、種別の前に「前/後より、x号車から、x号車は、」と案内していた。

 

発車放送

♪発車メロディー まもなく、x番のりばから、(〇〇方面、)種別、(列車名、)(号数、)〇〇、行きが、発車します、お乗りの方は、お急ぎください

 

なぜ更新?

永楽型放送が更新された理由は、声優さんの高齢化だと思われます。「おばちゃん声」と説明した通り、失礼ながらご高齢の方であり、引退されているのではないかと思っております。実際に、「次に」のパーツは別の方が収録されています。

そして、放送装置が古いので交換のタイミングと踏み切ったのでしょう。放送装置の更新は、装置のメーカーが新しい声優さんを起用する、すなわち、使う放送を変えるということがほとんどです、導入された装置は、2014年と比較的新しい装置なので、声優さんも後の新永楽型放送のペアに一新されています。(実は金沢駅は新永楽型放送初の使用駅)

 

というわけで、金沢駅の永楽型放送について解説いたしました。

ありがとうございました。

            

 

北陸本線の旧放送についての続きです。北陸本線の旧放送には東海道型放送永楽型放送永楽型放送(金沢)があります。前回は、東海道型放送について解説しました。今回は、永楽型放送について解説します。

↓前回の記事も併せてご覧ください↓

 

 

概要

永楽型放送、国鉄時代から使われ続けている放送で、1990年頃、北陸本線にも多く導入されました。東海道型放送導入前の富山や福井も、永楽型放送を使用していました。東海道型放送の導入後も、金沢と糸魚川で永楽型放送が残存していました。今回は、糸魚川駅で使われた永楽型放送を解説します。糸魚川駅の永楽型放送は、JR東日本を始めとした多くの線区で導入されていた「蟇田充子(ひきた みつこ)」氏とされる方の放送だと考えられます。2017年3月の新システム稼働まで使用されており、新システム稼働後は、遠隔放送(予告、停車中)と、カンノ型放送(接近)に更新されました。

 勝手ながら放送のリンクを貼らせていただきます。

 

放送文面

ここでは、糸魚川駅で使用されていた永楽型放送の文面をご紹介します。これらの放送は、日本語放送のみで、英語放送はありません。放送は、予告放送、接近放送、停車中放送、発車放送、があります。
句読点はパーツごとにつけております。たまに空白がありますが、同じパーツです。カッコ内は特定の列車のみ案内します。と言ってもカッコが多すぎますので、初めに、カッコ内のパーツの中でも複雑なものについてまとめたものをご覧下さい。

 

「本日は、JR西日本、糸魚川駅をご利用いただきまして、ありがとうございます」

→予告放送の冒頭に使用されていた。えちごトキめき鉄道に経営移管される前日の2015年3月13日まで使用。
「えちごトキめき鉄道」
→経営移管後の2015年3月14日頃から、直江津行きの列車や、えちごトキめきリゾート雪月花の予告放送、停車中放送に使用されていた。
「〇〇方面」
→予告放送では、普通列車のみで、接近放送・停車中放送では普通列車と新潟行きを除いた快速列車で使用されていた。
「途中の停車駅は、〇〇と、〇〇、です」
→直江津までの停車駅を案内。快速列車の予告放送・停車中放送で使用された。
「この列車はx両編成です」
→1両、2両、4両編成の時のみ案内された。
「x、両編成、と書いた、〇色の、号車番号札のところで、お待ちください、」
→1両、2両編成の中でも特定の列車のみで案内。しかし、4両編成の列車は、
「両編成、と書いた、〇色の、号車番号札のところで、お待ちください、」
というとち狂ったバグのような放送が流れていた。
「ご乗車の方は、降りる方が済んでから、お乗りください、」
→折り返し列車で多く流れていた。早朝の金沢行きは電留線からの送り込みだが、接近放送にこの文言が挿入されていた。
接近放送では、種別により「〇〇行きが、到着します」以降の文言が異なっていた
特急などの優等列車→「列車名、と書いた、〇色の、号車番号札に合わせて、お待ちください、自由席は、x号車から、x号車です」
普通列車・新潟行きを除いた快速→「足元の、黄色い線まで、下がって、お待ちください」(新潟行き快速では、「〇〇行きが、到着します」以降の文言が設定されていなかった)
 

予告放送

(本日は、JR西日本、糸魚川駅をご利用いただきまして、ありがとうございます、)次に、x番のりばに入ります列車は、(えちごトキめき鉄道、)(〇〇方面)、種別、(列車名、)(号数、)〇〇、行きです、この列車は、x両編成です(列車名、と書いた、〇色の、号車番号札に合わせて、お待ちください、自由席は、x号車から、x号車です、)(列車名 号は、全車禁煙です)(途中の停車駅は、〇〇と、○○、です)

接近放送

まもなく、x番のりばに、(〇〇、方面、)種別、(列車名、)(号数、)〇〇、行きが、到着します、(この列車は、x両編成です、)(足元の、黄色い線まで、下がって、お待ちください)(列車名、と書いた、〇色の、号車番号札に合わせて、お待ちください、自由席は、x号車から、x号車です)(この列車は、x両編成です、(x、両編成、と書いた、〇色の、号車番号札のところで、お待ちください、ご乗車の方は、降りる方が済んでから、お乗りください))♪ベル
 
接近放送(糸魚川止まりの列車)
まもなく、x番のりばに、糸魚川止まりの、種別が、入ります、(この列車は、折り返し、〇〇、行きとなります、)(ご乗車の方は、降りる方が済んでから、お乗りください、)足元の黄色い線まで、お下がりください♪ベル
 

停車中放送

お客様にご案内いたします、ただいま、x番のりばに、停車中の列車は、(えちごトキめき鉄道、)(〇〇、方面)種別、〇〇、行きです、途中の停車駅は、(〇〇と、〇〇です)

発車放送

♪発車メロディー(1、3番のりばのみ)+ベル、まもなく、x番のりばから、(〇〇方面、)種別、(列車名、)(号数、)〇〇、行きが、発車します、お乗りの方は、お急ぎください
 

なぜ更新?

永楽型放送が更新された理由は、2017年3月から稼働を開始した新システムに対応できないためだと思います。かなり古い放送ですから、無理もありません。新システムに対応できる放送に音声パーツを引き継ぐこともできますが、多くの費用がかかっていしまうので、難しいのでしょう。
ここまで読んでくださった皆様、ありがとうございました。
次回は金沢駅の永楽型放送です。
 

 

 
 

おはようございます。

今回から、北陸本線の旧放送について3回に分けて解説していきます。

北陸本線の旧放送には、主に3つの放送があります。東海道型放送永楽型放送永楽型放送(金沢)の3つです。永楽型放送の中にも2種類の放送がありますが、今回は別のお話。今回は、東海道型放送について解説します。

概要

東海道型放送は、1990年代にJRを始めとした多くの線区に導入されました。声優は、よしいけいこ氏(女声)村山明氏(男声)のペアです。北陸本線には、2000年に敦賀、武生、福井、芦原温泉、加賀温泉、小松、高岡、富山の8駅に導入されました。2015年の北陸新幹線開業に伴いあいの風とやま鉄道に移管された高岡、富山の2駅でも引き続き使用されましたが、2017年3月8日に高岡が、3月10日には富山があいの風とやま鉄道の新放送に更新されました。残りの6駅も、2017年3月13日に放送がJRの新放送に更新され、北陸本線から消滅しました。

放送文面・メロディー

東海道型放送は、地域によってさまざまな種類の放送文面、メロディーがありますが、ここでは北陸本線の東海道型放送についてのみ解説します。
北陸本線の東海道型放送は、日本語放送のみで、英語放送はありません。放送は、予告放送、接近放送、到着放送、乗換案内放送、停車中放送、発車放送、禁煙放送があります。
文面をご紹介いたします。
※句読点は、パーツごとにつけております。たまに空白がありますが、同じパーツです。カッコ内は、特定の列車、駅でのみ案内します。

予告放送

♪2点チャイム、次に、x番のりばに、入ります列車は、x時、x分発、種別、(〇〇線経由、)(〇〇まで各駅停車、)(列車名)、(号数)、〇〇行きです、(自由席は、x号車から、x号車、)(指定席は、x号車、x号車、x号車【中略】x号車、)(グリーン車は、x号車です、)(この列車は、全車禁煙です、)(種別、(列車名、)と表示した、〇色の、号車番号札のところで、お待ちください)この列車は、停車駅1、停車駅2、停車駅3、の順に止まります
(簡易放送なし)

接近放送&到着放送

♪2点チャイム、まもなく、x番のりばに、種別、(列車名、)(号数、)〇〇行きが、x両で、入ります、危ないですから、黄色い点字ブロックまで、お下がりください、この列車は、停車駅1、停車駅2、停車駅3、の順に止まります、列車が到着します、ご注意ください、♪接近メロディー、 〇〇、〇〇です、ご乗車ありがとうございました、〇〇線は、乗り換えです(簡易放送の際の接近放送は「まもなく、x番のりばに、列車が、入ります、危ないですから、黄色い点字ブロックまで、お下がりください、車が到着します、ご注意ください」と案内)

接近放送(折り返し)

♪2点チャイム、まもなく、x番のりばに、列車が、入ります、この列車は、種別、(列車名、)(号数、)(〇〇線経由、)(〇〇まで各駅停車、)〇〇、行きとなります。

乗換案内放送

乗換のご案内をいたします、〇〇線、種別、〇〇行きは、x番のりばに、お越しください(簡易放送なし)

停車中放送&禁煙放送

x番のりばに、停車中の、列車は、種別、(〇〇線経由、)(〇〇まで各駅停車、)(列車名、)(号数、)〇〇、行きです。
♪5点チャイム、(本日もJR西日本をご利用いただきまして、ありがとうございます。)〇〇、駅では、コンコース ホームは、(喫煙コーナーを除き、)すべて禁煙となっております、禁煙にご協力をお願いいたします
(簡易放送の際は5点チャイムより後の禁煙放送のみ案内)

発車放送

♪発車メロディー、x番のりばから、種別、(〇〇線経由、)(〇〇まで各駅停車、)(列車名、)(号数、)〇〇、行きが、発車します、ドアが閉まります、ドアにご注意ください(簡易放送の際は、「x番のりばから、列車が、発車します」と案内。)

メロディー

・チャイム
2点チャイムが、予告、接近放送の冒頭に使用されています。味の素~♪でおなじみの5点チャイムが禁煙放送の冒頭に使用されています。
・接近メロディー
2000年の放送導入時から、ブザーの接近メロディーが使用されていました。(通称:北陸ブザー)しかし、2014年頃にメロディーが更新され始め、2015年3月14日の富山の更新を最後に北陸本線上から消滅しました。2014年頃から北陸ブザーを更新したメロディは、北陸標準接近メロディー(通称)と呼ばれています。このメロディーは、あいの風とやま鉄道によってご当地メロディーに変更された高岡と富山を除いて新放送に引き継がれています。
・発車メロディー
北陸標準発車メロディー(通称)は、放送導入当時の2000年から使用されている、ハープの音色の発車メロディーです。東海道型放送が使用されている8駅全てに導入されました。しかし、2005年に高岡が「越の高岡」に変更され、使用駅は7駅になりました。この発車メロディーは、クラシック音楽に変更された富山を除いた全ての駅で新放送に引き継がれました。現在の使用駅は6駅です。

なぜ更新?

ここからは筆者の推測ですので、そういうことかもしれないくらいの感じで読んで頂ければと思います。北陸本線の東海道型放送が更新された理由は、「システムの更新」であると考えられます。東海道型放送は、北陸本線の旧システムの運用開始に伴い導入されましたので、旧システムに連動しているわけです。なので、2017年に運用開始した新システムには対応していないものだと考えられます。ただ、新システムを導入しても、収録済みの音声パーツを引き継ぐことができます。しかし、そうもいかない理由があるのです。それは、「声優の声質変化」であると考えられます。

声優の声質変化

声優も私たちと同じ人間ですので、声は年々変わっていくものです。声質変化は、村山明さんが顕著に表れていると思います。2016年に追加された「べるもんた」のパーツだけ、微妙に低いんですよね。村山明さんは、関西圏のSUNTRAS型放送の声優も務められておりますが、2023年にサービスを開始した「うれシート」関連の追加パーツ
は、かなり声質が変化しており、周りのパーツと比べると、失礼ですが、違和感を感じてしまいます。そう考えると、北陸本線から東海道型放送とともに村山明さんとよのペアが消滅したのも仕方ないことなのだと思います。
 
というわけで、北陸本線の東海道型放送について解説いたしました。
皆さん、見ていただきありがとうございました。次回は糸魚川駅の永楽型放送についてです。
 
 

鉄道系YouTuberのボッチ学生です

名前の由来は、ボッチな学生だからです。そのままですね。

それはさておき、2024年8月19日アメブロを開設しました。主に鉄道の自動放送、YouTubeの動画の裏話についての記事を書こうと思っております。

諸事情により、コメントへの返信は出来かねます。ご了承ください。

よろしくお願いします。

 

 

 

 

 

おまけ

2023年11月4日 信越線横川駅にて。

EF65-501+旧型客車+D51-498で運行された「Ⅾ51復活35周年横川号」と211系タカA28編成のツーショット。EF65-501含む高崎の電気機関車、ディーゼル機関車は今年の秋に引退するそうです。私は、211系で横川まで来て、そこから目的地まで移動することになるので、Ⅾ51復活35周年横川号には(EF65牽引列車そのものに乗ったことがない)乗っていません...

211系が湘南色だったらなぁ...