2024年10月13日、中央線快速の一部編成に普通列車グリーン車が導入され、グリーン車お試し期間が開始しました。なお、このお試し期間は、2025年春までの5か月間行われます。今回はグリーン車お試し期間の初日に東京~立川間でグリーン車に乗車しましたので、その様子を綴っていきたいと思います。
動画はYouTubeにアップしますのでお楽しみに...
乗車列車
私が乗車した列車は、東京駅7時54分発青梅特快青梅行きです。
この列車、地味に中央線グリーン車初の特快運用です。
私は中央線グリーン車の歴史で初めての特快に乗ったということですね~(((殴
それはさておき、私は5号車の平屋席を確保しました。(2階席、1階席と確保しようとしましたが、既に窓側は満員だったので平屋にしました。私的には平屋席が1番良いのですが、レポートする上では2階席のほうが良いんですよね。(1階席、2階席はグリーン車ならではの眺めだから)ただ、平屋でしかできないことがあります。それは、普通列車グリーン車と特急の比較です。詳細は後述しますので、しばらくお待ちください。それでは乗車の様子をお伝えします。
旅客案内
はじめに案内からです。まずは駅放送。グリーン車が導入された編成は、増結という形で導入されたので、10両編成→12両編成となっています。また、「グリーン車がついております」の案内があるかどうかも気になっていました。
そんな気になる放送文面はこんな感じ。
(チャイム)まもなく、1番線に、当駅止まりの、電車が参ります。危ないですから黄色い点字ブロックまでお下がりください。この電車は、12両です。この電車は、折り返し、7時、50、4分発、青梅特快、青梅、行きとなります。
いかがでしたでしょうか。きちんと12両に対応していましたね。ただ、「グリーン車がついております」の案内はありませんでした。その理由を推測しますと、現在のグリーン車はお試し期間ですので、普通車での営業となっていることから、普通車扱いの車両をグリーン車と案内すると旅客が混乱する可能性があると判断したのでしょう。
なお、電光掲示板についても、駅放送と同様に12両に対応しており、グリーン車のマークはありませんでした。電光掲示板の表示の理由も駅放送のグリーン車案内がない理由と同様、旅客の混乱を防ぐためだと考えられます。
続いて車内放送。車内放送でもグリーン車に関連した放送はありませんでした。
しかし、普通車のLCDには、長さが12両編成になっており、4号車と5号車にグリーン車のマークがついていました。車内放送に関しては、駅放送と同じ理由でグリーン車に関連した放送が省略されていると考えられますが、少し不思議なのが、車内放送にはないグリーン車案内が、なぜLCDにはあるのかということ。
そこで、私は頭を捻らせて理由を考えました。その理由とは、「乗客がグリーン車の位置を把握できるようにするため」だと思います。お試し期間中のグリーン車は混雑が予測される(実際に混雑している)ため、グリーン車だと知らずに入ってしまったら、予想だにしない混雑に巻き込まれてしまいます。それを防ぐためにLCDにグリーン車案内があると考えられます。また、車掌がグリーン車は無料開放期間中であることを強調していましたが、LCDのグリーン車案内を有料のものだと乗客が勘違いしないための対策だと考えると、その理由もわかります。
そして、追加された案内が2つあります。
1つ目は、グリーン車に新しいデザインのLCDが設置されていたことと、もう1つは到着直前に「まもなく、止まります。手すりにおつかまり下さい。」という放送が追加されていました。
案内に関してはそのくらい。
乗車レポート
つづいて乗車レポートです。まずは設備。この車両は今までの普通列車グリーン車には見られない両開き扉で、デッキが広く、乗り降りがしやすくなっております。中央線の混雑に見事に対応した仕様だと思います。
座席はE235系1000番台と同型のリクライニングシートです。床にはレッドカーペットが敷かれており、高級感のあるデザインです。また、デッキが広くなっていることで座席数が他の形式の普通列車グリーン車に比べて少なめです。なお、お試し期間では、車内販売、トイレ、ゴミ箱、Wi-Fi、座席カバーの設備はありませんでした。設備に関してはそのくらい。
2つ目は混雑について。グリーン車に無料で乗れて、しかも初日ということなので、かなり混んでいました。ただ、到着1時間前は数人しか並んでいないことに驚きました。到着数分前になると並ぶ列もできましたが、朝ということも相まって座席が埋まる程度で、意外とデッキには余裕がありました。ただ、Twitterを見ると昼はとても混雑していたそうです。
ほとんどの人は2階席もしくは1階席に流れていきました。空いている席を探してたどり着いた平屋席は最後のほうまで空いていました。あまり人気がないのでしょう...
3つ目は立川まで乗車した感想です。やはり、リクライニングシートなだけあって、快適であっという間に立川に着いていたというところです。ただ、申し訳ないですが、これにお金を払って乗りたいかと言われると、少し怪しいところではあります。
4つ目は特急との比較です。私の乗った席は平屋席で、特急も平屋席です。
そこで、比較ができるのではと気づきました。
なお、平屋席とE353系普通車との比較といたします。
1つ目は、シートの設備です。特急は枕がついているのに対し、普通列車グリーン車にはついておりません。また、特急はある程度座席の前後幅がとられているのに対し、普通列車グリーン車は座席の前後幅が少し狭いです。普通列車の特性上それらは仕方ないと思います。
2つ目は、自動放送です。特性は堺正幸さん、ジーンウィルソンさんペアですが、普通列車は三浦七緒子さん、クリステルチアリさんペアです。なので、中央線の普通列車グリーン車では、普通列車の自動放送を聴きながら特急のような雰囲気を味わえるという面白さがあります。
3つ目は、個室感です。特急は、とても広い空間に多くの座席が並んでいますが、普通列車グリーン車の平屋席は狭い空間に8~12席という少ない席があるのみなので、個室感があってとても快適です。
今回は以上です。ありがとうございました
皆様の乗車の感想お待ちしております。