こんにちは。
奈良県奈良市在住の
現役ケアマネジャー✖️産業ケアマネ✖️現役介護士の山﨑です。

産業ケアマネとしては、
企業様と連携して
従業員の介護離職を防止するだけでなく
介護を担っていても仕事のパフォーマンスに及ぼす影響を最小限にする。

そんな活動を日々行っております。

 

 

  働きながら介護を支える困難さ

 

これまでのブログでも書いてきましたが、
これからの日本の人口動態では、
高齢者人口の割合が増加し、
生産年齢人口の割合が減少します。



一昔前は大家族構成で3世代が同居することは身近な時代でしたが、
現在は核家族化・晩婚化・少子化により、
介護を担う、またこれから介護を担うであろう家族の人数が少なく、


両親や義理の両親の介護が
同時多発的に発生する可能性が高まることが予測されます。



そして、
各市町村の第8期介護保険事業計画(計画期間:21年4月1日~23年3月31日)に記載されている介護サービス見込み量などに基づいて各都道府県が推計したデータを元に厚生労働省が必要な介護職員数を発表しています。

必要な介護職員数は
2025年度では32万人の不足、2040年度に約69万人不足すると言われており、


これからの時代は介護を受けたくても必要な介護サービスが受けられない時代がきます。

家族も介護従事者もマンパワー不足となることが目に見えており、
介護離職を防ぎ、介護を担ってもできるだけパフォーマンスを低下させないために、
介護者家族が働く企業でも支援が求められます。




 

 

  両立支援に取り組む企業が増えている

 

介護のほかにも
家庭と仕事、育児と仕事、治療と仕事など
様々な両立支援を実践している
株式会社ゆめみ 佐久間様とお打ち合わせ。

今回は企業としてできる
従業員様向けの
仕事と介護の両立サポートを構築するために
動き出しています。




企業の代表や担当者が

『会社として介護を担う従業員を支える。』
この言葉を社員に向けて発信するところから
サポート体制の構築が始まります。

ですが、
この発信ができる企業は
まだまだ少ないのが現状です。



介護は感情に左右されます。
だからこそ、
制度よりも何よりも

メッセージを明確に出す。
発信する。



介護を担っても仕事を続けていいんだと
選択肢を持ち、
両立するための思考で初動対応することが大切だと考えています。
 



働いている皆さんは
ご両親や配偶者など
大切な人に介護が必要になったら、


どうしますか?


○仕事を辞めて介護に専念する
○仕事と介護を両立する
○これまでより仕事の時間を抑えて介護する
○これまで通り仕事をする


などなど。



いろんな選択肢があるのではないでしょうか。
私は仕事と介護の両立をサポートしていますが、

大前提として
介護をするための離職を否定しているわけではありません。


『あなたの大切な方を自分自身で介護したい。』
その想いはぜひ大切にしてほしいと考えています。

 

 

  いろんな選択肢があることを知ってほしい

 

私は日頃ケアマネジャーとして介護に従事する中で、

介護離職を選択肢したご家族から

『離職をして後悔している。』



このお言葉を何度も聞いてきました。
だからこそ、
介護者を支援したいと考えこの両立支援の活動を行っています。



離職を選択する前に、
ぜひ一緒に考えませんか。


あなたが考える以上に
両立できる選択肢はあるはずです。


介護で苦しまない介護の形づくりを一緒にしませんか。