地球温暖化問題や景気後退を反映して、省エネへの関心が高まっています。インテリア商品も同様に、最近ではカーテンで暖房効果を高める方法についての質問も多いようなので、その方法を少し紹介します。
日本住宅の窓は、北欧やドイツなどのような断熱効果の高いペアガラスの普及率も低く、冬の冷気や夏の熱気を外から容易に伝えてしまう熱伝導率の高いアルミサッシの窓枠が圧倒的に多いので、お部屋の「暖かさ」の40%近くは窓から逃げているそうです。
そこでカーテンによる暖房効果を高める方法としては、以下のような方法が考えられます。
1、カーテンのヒダを多くとる(2倍ヒダ・2.5倍ヒダ)。
ヒダを多くとる事により、ヒダの間にできる「空気の層」を増や
して保温効果を高める。
2、織密度の高いカーテン、またはカーテンに裏地を付ける。
密度の詰んだ生地や裏地を付けることにより、断熱効果を
高める。
3、カーテンを長めにとって、床まで垂らす。
北欧などでペアガラスが普及する以前は、床までカーテンを
垂らすことにより冷気の進入を防ぐ対策をしたようです。
掃出し窓だけではなく、腰高窓にも効果的です。
4、カーブレールを使う。
カーテンレールの中には、端が窓側にカーブしたものがあり、
これを使うと左右からの冷気をシャットアウトできます。
これだけやれば暖房効果は結構高まると思います。
あくまでも暖房効果を中心に考えると・・・です。
現在 北欧やドイツなどでは、ペアガラスの普及+木材や塩化ビニル樹脂(塩ビ)などの熱伝導率が非常に低い窓枠が普及しているので、カーテンによる暖房効果は必要無いそうです。
日本では最近様々な機能の付いたカーテンが出回っていますが、そのカーテン単体による実際の効果の程も分かりませんし、デザイン性まで考えると微妙な商品は多々あります。
そもそも 住宅会社が日本の風土に適合した住宅設備を使ってくれさえすれば、必要のない機能がほとんどなのですが。。