第6回 復旧・復興への光を求めて
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2011年3月11日(金)に発生した東北地方太平洋沖地震において、北海道から関東全域にわたる広範囲で被災された方々のご無事とともに、亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈りいたします。
本題に入る前に、また、いくつか情報共有しておきたい。1つ目は被災企業で統括責任者を務めている方からの情報、2つ目は通信インフラ企業からの情報だ。いずれも大変な中のご連絡に感謝している。
東北地方に事業の拠点がある某社の統括責任者から寄せられた情報は以下の通りだ。
・本連載の第3回 震災におけるメンタルヘルスとボランティアの記事に特に強い共感を覚えた
・当社のみならず、多くの会社が新潟-山形-被災地のルートで救援部隊を派遣したようだ
・途中の新潟や山形で救援物資を調達して向かっている
・その結果、新潟、山形でも食料や燃料が調達困難な状況だ
・救援に向かう対象は自社中心であり、残念ながら地域が対象ではない
・援助される側にとっても、運不運と言うにはあまりに過酷な、選別的な救援状況が生まれている可能性がある
・各社がバラバラに動いていて援助効率が悪い
・その結果、燃料不足などを一層悪化させている懸念がある
・各社による尊い救援活動をより実りあるものにするためにも、政府や地元自治体との連携は必要不可欠であり、政府はこのような呼び掛けもすべき
・原子力発電所をめぐる報道はよく理解できず、恐怖感をあおり、大勢の「不安難民」を生んでいる
また、某通信インフラ企業にお勤めの方よりの情報は以下の通りだ。
・各電話局(中継局含む)では、計画停電に対して自家発電による通信回線の確保を行っているところだ
・意外と端末機器の電力確保への配慮が欠けていることに気がついた
・コンビニではレジがバッテリーで駆動でき、3時間程度は稼働する。計画停電でも店内は暗いが買い物には支障がなかった
・しかし、簡易郵便局の業務管理端末はバッテリー駆動しないため、開店休業状態だった
・ビジネスホンやPBXは、主機や本体がバッテリーで電源が確保されていても、肝心の端末が一部の停電対応用端末を除いて使用できない場合が多い
・大規模震災発生時の対策など、いざとなると後手を踏むものばかりだ
このほかにも多くの読者からご相談が寄せられている。中でも上記の情報は共有しておくべきと思った。またある企業からはチャリティーイベントの開催を伝えられた。より多くの企業が社会的責任として被災地支援を考えていただきたい。
●復旧・復興に必要なヒト・モノ・カネ・情報
さて、依然として危機的状況が続いている。しかし、徐々に復旧・復興へ歩み始めている時期でもある。被災者・被災地に対し、われわれはどのような支援ができるだろうか。どうすれば役に立てるだろうか。
消防や自衛隊などの専門家による緊急対応後は、ボランティアの出番となる。被災地にある建設会社やさまざまな企業は、自らが被災者でもある。ほかの地域からの人手が欠かせない。
また、単に建物を建て直せばよいというわけではない。この危機の経験を生かし、災害に強い街づくりが必要だ。そのための都市計画を練る専門家・実務家・行政などの協力が不可欠だ。
そして、トラックのドライバーをはじめ、船舶、航空、その他各種輸送にあたる人手が必要だ。輸送後の保管・配送仕分けの人手も個々の被災者に届ける人手も要る。
また、被災者の避難所生活も限界に達している。多くの仮設住宅を建設しなければならない。プライバシーや安らぎを得られる場所・建物の確保が急がれる。取り急ぎの仮設インフラ(仮設住宅でのガス・水道・電気など)も重要だ。同時に、これまであったインフラの再整備・再構築も進めなければならない。
さらに生活資金や事業資金、学費やインフラ復旧費用などが被災地に重くのしかかる。自助努力だけでは限界がある。被災した自治体や企業・被災者に政府の財政支援が必要となってくる。子ども手当や高速道路無料化の財源を復旧・復興財源にあてるべきだろう。被災地では、「家が津波で流された」「農地が海水でやられた」「漁船が破壊された」など、生きる術が奪われたのだ。政争をしている場合ではない。国民・政党ともに一致協力することが求められている。
そして、情報とその共有が重要だ。まず、仮設住宅においては隣同士の声掛けやあいさつが基本となる。生存を互いに確認し合えるからだ。仮設住宅内の自治もスムーズに進められる。
ボランティアに関する情報もしっかりと共有できるようにしたい。いつどんなことをしてくれるのか。どう依頼すればいいのか。支援金はどうすれば受給できるのか。こういった情報を広く共有され、一日も早い健全な復旧・復興が望まれる。
●震災の悲劇を風化させてはならない
メディアはこの震災を風化させない使命を負っている。被災の情報発信を継続しなければならない。テレビも次第に娯楽番組が復活している。これも悪いことではない。苦しい緊張が続く中、ほっと心が休まる番組はオアシスのような役割を果たすだろう。
既にチャリティーイベントを申し出てくれた企業がある。企業も社会的責任を果たすべく、できることから支援を行おう。食糧や物資、機材を提供できるのであればそうしてほしい。人手や情報を提供できるのならそれも貴重だ。
過去の例からも震災後の1~2カ月は、防災意識や支援意識が高い。しかし、そこから時を経るにしたがい、企業も市民も災害への関心を失い始める。このようなときには、著名人・芸能人の支援活動が役立つだろう。
売名行為としてのチャリティーは論外だが、影響力のある人は個人の社会的責任を果たしてもらいたい。ツイッターでも、テレビ番組でもかまわない。レディー・ガガさんをはじめ、既に多くの著名人や芸能人が立ちあがり、支援の輪が広がっている。
ファーストリテイリングの経営者である柳井正氏が、個人で10億円の寄付をしたことも話題となった。素晴らしいことだと思う。一般の市民もできることを考えよう。缶コーヒー1本、120円を自動販売機に入れる代わりに募金箱に硬貨を入れよう。5000万人が「缶コーヒー1本募金」で60億円の寄付になる。
みんなの力が一人ひとりの命を救う。その一人ひとりがみんなを思いやる。お互いに救われ、助け合うことで初めて社会全体の復興がもたらされる。今日も被災地は寒い夜を迎えるが、暖かい心が復興を包み込む毛布となるだろう。震災直後から始めた本連載も被災者・被災地から勇気をもらって続けられている。
連載の次回以降でも、引き続き、リスク管理、危機管理、そして復旧のためのポイントを改めて説明していきたい。【戸村智憲】
<お知らせ>
日本マネジメント総合研究所では2011年4月末まで、企業規模・団体の規模にかかわらず、災害対策に必要な相談やアドバイスなどの危機管理支援コンサルティングを無償提供することを決定しました。メール、電話、FAX、郵便で受け付け、時間の許す限り対応します。
日本マネジメント総合研究所 理事長・戸村智憲
URL:http://www.jmri.jp/ Mail:info@jmri.jp
〒146-0094
東京都大田区東矢口2-16-18 クレストUビル302
TEL:03(3750)8722 FAX:050(1402)5157
※この記事の著作権は、ヤフー株式会社または配信元に帰属します。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110322-00000012-zdn_ep-sci
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<ハンチョウ4>ドラマ連動の電子コミックが評判 印刷したリアル単行本に 実現したスタッフに聞く
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俳優の佐々木蔵之介さんが主演の刑事ドラマ「ハンチョウ4~神南署安積班~正義の代償~」(TBS系)と連動して配信されている電子コミックが、7月下旬に紙に印刷したリアルな単行本として発売されることになった。電子コミック化の仕掛け人であるTBSの高山美咲プロデューサーとそれを実現した兼松グランクスの宮内芳達さんらに、電子書籍として初のドラマ連動配信の苦労とこだわり、単行本への思いを聞いた。(毎日新聞デジタル)
【写真特集】電子コミック「ハンチョウ4~神南署安積班」のできるまで
携帯サイトの担当をしている高山プロデューサーは、「『ハンチョウ』の携帯サイトが人気だったのがきっかけ。宣伝部から若い世代にもドラマをアピールしたいと聞いて、だったら携帯とマンガを使ったらどうかと思ったんです」と電子コミック化を思いついた。「月曜日(のドラマ放送直後)はアクセス数がぐんぐん伸びている」と反響があることを喜ぶ。宮内さんも「携帯の電子コミックで、もっと面白いことができないかと思っていたときに話をいただいた。ユーザーからは『コミックを読んでドラマ見てみた』『コミックで見るとこうなるんだ』と若い世代の意見がたくさん届いています」と手応えを実感している。
ドラマと連動したコミック化には並々ならぬ苦労があるという。電子コミックの制作はドラマの完成を待たずに、台本を基に撮影と同時進行でスタートする。まず台本を読んで編集者と作家がどういう構成にするかプロットを書き、それを見たプロデューサーがラフ画を描いて、マンガ家が作画する。宮内さんは「ドラマの世界観をいかに崩さずにマンガにするかが難しい」と話し、高山プロデューサーは「いいシーンが多いので構成を考える作家は大変ですが、プロットの仕上がりも、それをチェックするのもスピード感満点でやらなければ間に合わない。まさにドラマの安積班さながらのチームワークが必要です」と語った。
作画はAKB48の主演映画「伝染歌」や、東野圭吾さん原作のミステリー「殺人現場は雲の上」のマンガ化を手がけた少女マンガ家の浦川まさるさんと、その姉の佳弥さんの姉妹ユニットで担当している。完成ドラマを見ずに作画するため、佳弥さんは「俳優さんがそれぞれご自分なりの個性で演じられているので、せりふはまったく同じでもキャラクターが変化する。ドラマを別バージョンで作っている感じで面白いですね」と楽しみながら描いている。まさるさんは「できればみんなマンガにしたいのですが、割愛せざるを得ない部分も多くて、とても残念」といい、「今まで少女マンガを描いていたので、カッコいい成人男性を描くのが苦手だった。(佐々木さん演じる)安積班長はとにかくカッコよく、(塚地武雅さん演じる)須田さんは可愛く描く」とこだわりを見せた。
連載してきた電子コミックを紙に印刷した単行本化が実現したことを、宮内さんは「できるだけ多くの方に作品に触れていただきたいところから始まったので、単行本もぜひやりたかった。反響が大きかったので実現できた」と喜ぶ。高山プロデューサーも「ファンのみなさまのおかげです。書店に並ぶのを見るのが楽しみ」と顔をほころばせる。まさるさんと佳弥さんは「電子書籍などデジタル化が著しい時代ではありますが、やはり本になるというのは特別にうれしい。単行本だけのオマケなども描けたらな……と画策しています」と喜びのコメントを寄せている。ドラマは毎週月曜午後8時から放送中、電子コミックはドラマ放送終了後から配信している。単行本は7月下旬に、上下巻で発売予定。(毎日新聞デジタル)
【関連記事】
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<写真特集>注目ドラマ紹介 : 「ハンチョウ~神南署安積班」シリーズ4 チームワークに亀裂?
ハンチョウ : 初回視聴率13% 安積班に崩壊の危機? 人気刑事ドラマシリーズ第4弾
佐々木蔵之介 : 冒頭で安積撃たれる「実は立候補したんです」 連ドラ「ハンチョウ4」放送開始
ハンチョウ : 安積班長殉職!?で波乱の幕開け 人気刑事ドラマシリーズ第4弾 4月期放送決定
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110529-00000007-mantan-ent
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【写真特集】電子コミック「ハンチョウ4~神南署安積班」のできるまで
携帯サイトの担当をしている高山プロデューサーは、「『ハンチョウ』の携帯サイトが人気だったのがきっかけ。宣伝部から若い世代にもドラマをアピールしたいと聞いて、だったら携帯とマンガを使ったらどうかと思ったんです」と電子コミック化を思いついた。「月曜日(のドラマ放送直後)はアクセス数がぐんぐん伸びている」と反響があることを喜ぶ。宮内さんも「携帯の電子コミックで、もっと面白いことができないかと思っていたときに話をいただいた。ユーザーからは『コミックを読んでドラマ見てみた』『コミックで見るとこうなるんだ』と若い世代の意見がたくさん届いています」と手応えを実感している。
ドラマと連動したコミック化には並々ならぬ苦労があるという。電子コミックの制作はドラマの完成を待たずに、台本を基に撮影と同時進行でスタートする。まず台本を読んで編集者と作家がどういう構成にするかプロットを書き、それを見たプロデューサーがラフ画を描いて、マンガ家が作画する。宮内さんは「ドラマの世界観をいかに崩さずにマンガにするかが難しい」と話し、高山プロデューサーは「いいシーンが多いので構成を考える作家は大変ですが、プロットの仕上がりも、それをチェックするのもスピード感満点でやらなければ間に合わない。まさにドラマの安積班さながらのチームワークが必要です」と語った。
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スリムクラブの芸風は嫌いなのに、応援したくなる心理――社会問題
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今回は、社会問題という個人ではどうしようもないテーマを扱います。テーマの特性上、楽しい話し合いというより、疲労感が残りましたが、これまで決して見せることのなかった一面も発見できました。
【拡大画像や他の画像】
夫婦間のコミュニケーションは難しいもの。付き合いも長いと、話題もなくなります。年中一緒に暮らしていれば、会話のネタも尽きてきますよね。そこで、ごくごく普通の夫である私が試行錯誤の上に発見した、ちょっと変わった夫婦間の「エクストリームコミュニケーション」をご紹介しています。今回のエクストリームコミュニケーションは「社会問題」です。
1. 金銭感覚
2. 教育/育児
3. 住居/財産/資産
4. 仕事/キャリア
5. 習慣/くせ/生い立ち
6. 趣味/嗜好/思考
7. 健康/病気
8. 家事/食生活/日常生活
9. 夫婦/人間関係←イマココ
10. 社会問題/政治
11. 親/家族/親戚
12. 道徳/倫理
13. 老後/ライフワーク
14. 死
今回は、社会問題という個人ではどうしようもないテーマを扱います。正直に言いますと、このテーマは「できれば、やらずに済ませたい」と思っていました。というのも、絶対にネガティブな雰囲気に支配されると予想していたからです。実際に話し合った後も、すごく疲れましたし、楽しかったと言ったらウソになります。しかし、予想外の収穫もありました。
ちなみに各テーマの数字は連載記事共通の通し番号。これまでのエクストリームコミュニケーションも参考にしてみてください。
●テーマ87:自分たちが当事者である社会問題を掘り下げてみる
一概に社会問題といっても、「自分に関係のあるモノ」と「無関係なモノ」の大きく2つに分けることができます。自分が当事者である場合は、言いたいことがたくさんあるでしょう。そこで、妻の故郷である沖縄について、いろいろと聞いてみました。
夫 当事者って話では、キミの出身地である沖縄は話題には事欠かないよね。夫婦で話すことはほとんどなかったけど。
妻 そーねー、話せば長くなるねえ。
夫 僕にとっても、以前はリゾートでしかなかった沖縄が、結婚を機に第二の故郷になったしね。だから他人事ではない意識はある。
妻 ありがとう。ただ、沖縄人の故郷に対する思い入れは、本土の人にはなかなか分かってもらえない部分もあるんだ。
夫 思い入れってことだと、キミって高校野球の沖縄県代表をものすごい勢いで応援するよね。母校でもないし、野球にも興味はないはずなのに。
妻 あれは私の郷土愛がそうさせているの。野球じゃなくても、例えば芸能人やスポーツ選手やミュージシャンは、沖縄出身なら無条件で応援したい気持ちがある。
夫 そうなの?
妻 そうだよ。以前、名古屋グランパスに喜名(哲裕)っていたでしょ? 沖縄出身の選手だからすごく好きだったんだ。あと、我那覇(和樹、FC琉球)もがんばってほしい。芸人だと小島よしお、ハム、ガレッジセールが好きだな。スリムクラブの芸風は嫌いだけど、応援はしているよ(笑)。
夫 サッカーに関心のないキミが喜名を知っているだけで、思い入れの強さが分かるよ。
妻 この感情は、沖縄の人に共通すると思うよ。
夫 芸能人と自分の出身地が同じというだけでは、僕は何も感じないなあ。
妻 それが普通じゃない?
夫 で、沖縄のいろんな問題やニュースについてなんだけど、膝を突き合わせて話したことはないね。キミの両親とも話したことはないけど、僕から話しかけるのはタブーかな?
妻 タブーではないし、聞けば答えてくれるとは思う。でも、積極的に話すことはないだろうな。
夫 やっぱりそうなんだ。
妻 長い歴史の上に今があるわけで、今起きている表面上の現象を追いかけるだけじゃ本質は見えないからね。
夫 そっか。僕は身内ではあるけれど、部外者であることに変わりはないからね……。
妻 当事者意識を共有できないのは、仕方ないことだよ。別にあなたが悪いわけじゃないから、気を悪くしないでね。
夫 うん。
夫婦の両方(もしくは片方)が問題の当事者である場合、重くはなりますが真剣な話ができます。当事者でない私に対しても、妻は面倒くさがらずに心の内を吐露してくれました。何の問題解決にもなりませんが、聞き役に徹することで多少は気が楽になったようです。ちなみに、ここには書けない衝撃的な話をたくさん聞けました。
沖縄の諸問題は生まれたときからずっと生活の一部だったので、語り尽くせないのが正直な気持ちです。まあ、夫が聞き役になってくれたのはよかったです。
●テーマ88:少子化&高齢化社会
関係なくはないけれど、問題として認識しにくく、よってどこか当事者意識が持ちにくいです。われわれは2人の子供をもうけたので、一応は少子化対策に貢献したような気もします。そこで、より当事者意識を持つべく、「もう1人、子供が欲しいか」と質問を変えてみました。家族がにぎやかになって楽しいのは認めつつも、いろんな現実的なことを考えると、諸手を挙げて賛成にはいたりませんでした。
子供を持つことをそろばん勘定で計算すると、経済的には負担増に決まっています。でも、子供がいない方がお金があって幸せか、というとそういう単純なものでもなかったりしますよね。
●テーマ89:晩婚化
既婚であるためか、これについてもどうしても当事者意識が持てず、真剣な話し合いになりませんでした。そこで、もしもわれわれが独身だったとして思いを馳せてみたところ、可処分所得の多さと購入できたであろうさまざまな商品やサービスに気づき、軽くへこみました。今より少し豪華な住宅、今よりワンランク上の自家用車、今より……と挙げていたら、妻に叱られました。
独身だったらできた(買えた)であろうことを想像するのは、ただの「ない物ねだり」にすぎないと思います。ていうか、晩婚化問題と何の関係もないし……。
●テーマ90:ひきこもり・ニート
夫婦そろって身近にそういう人がおらず、メディアが流す以上の情報には疎いことが分かりました。いつもやっているように、「もしもわが子がなってしまったら」と考えてみたのですが、自分たちでは対処の方法がまったく分からず、すごく不安になりました。発生のメカニズムも未知だし、予防策や起きた後の対策も知識がありません。何の根拠もなく、「自分たちにはきっと関係がない(に違いない)」と思い込もうとしていたことが分かり、ちょっと途方にくれてしまいました。
起きてもいない問題をあらかじめすべて把握できるわけにもいかないので、なんとも難しい話です。
●テーマ91:薬物・依存症
たばこすら吸わないわれわれにとっては、完全に他人事でしかなく、話すことはないのですが、モノのたとえで「もしも麻薬が合法になったら、吸ってみたいか?」とか「オランダに行ったら、大麻をやるか?」という話をしてみました。2人とも健康オタクな面があり、健康を害するものはビビって近寄らない習性があるので、たとえ全面解禁になり、自販機で買えるくらいポピュラーなものになったとしても、一切ノータッチでいようと合意しました。
薬物ではないですが、コーヒー好きなのでカフェインにはかなり依存しているかも。コーヒーが非合法になったら耐えられるか心配です(笑)。
●テーマ92:無縁社会
無縁社会は、NHKのドキュメンタリーで、昨年一躍クローズアップされはじめた単語です。結婚していて子供がいると、無縁社会とは無関係に思われるかもしれません。でも、必ずしもそんなことはありません。例えばですが、仮に家族が乗った車が事故に遭い、一人だけ生き残ったとして、(兄弟や祖父母がいるとは言え)一瞬にして大部分の縁を失うことになります。
私はかつて家族全員が乗った車で事故を起こし、車を廃車にしてしまった経験があります(シートベルトをしており、全員無傷)。今は笑って話せますが、事故の瞬間が鮮明に思い出せるほどのトラウマになっていて、半年は寿命が縮みました。そんなこともあって、家族の死については、リアルに想像ができてしまうのです。
親子のつながりが(寿命で)いつか切れるのは、べつに今に始まったことではなく、受け入れるしかないものだと思います。それに、肉親のつながり以外にも社会との接点はあるはず。悲観する暇があったら、接点を持つ努力をしようと言い聞かせてみました。
●テーマ93:いじめ・ハラスメント
いじめはしたくもないし、されるなんてもってのほか。できれば無関係でい続けたいと願うのが、親の正直な気持ちだと思います。が、いじめは決してなくならないのも事実で、どうすれば無関係でいられるかを議論してみました。
親としてできることは、
1. 子供が被害を受けていたときに発するサインや変化を察知する観察力を持つこと。
2. 子供がいざとなれば親を頼る(相談する)オープンで信頼関係のある人間関係を築いておくこと。
――なのかなという結論に落ち着きました。
男女ではいじめ方にも違いがあるようで、お互いの子供時代に流行ったいじめの方法にまで話は及びました。スポーツができる子って、男女関係なく不思議といじめの対象から外れるような気がします。あれ、なぜでしょうね。運動神経は子供のリスペクトの対象なのかなあ。
●テーマ94:モンスターペアレント
自分で自分をモンスターと自覚する人はたぶんいないような気がします。われわれだって、まさかモンスターではないと信じています。しかし、自分だって状況を把握しようとせず、カッと頭に血が昇ってしまったり、相手方のところに怒鳴り込むようなことが起きないとは断言できません。「こんな目に遭わされたら冷静でいられるか?」「この仕打ちはキレるんじゃないか?」「こういう時はむしろ毅然としたモンスターになるべきじゃないか?」などと例を挙げつつ、互いの堪忍袋の緒が切れるラインを確認しあってみました。
たいていのことはドッシリ構えていられる自信がありますが……。娘の顔に傷を付けられたら、怒りが爆発してしまうかも。
以上、「社会問題」についてでした。
今回のテーマはどれもが自力では解決できないし、果たして自分が正しい知識や意見をもっているかどうかも分からないままの話し合いになってしまいました。やってみて分かったのは、当事者意識のない(あるいはすごく薄い)社会問題については、ほとんど語ることが思い当らなかったということ。海外の問題にも目を向けてはみたのですが、黙り込んでしまいましたからね。
話せば話すほど別の課題が見えてきたりして、どんどん袋小路に迷い込んでいくようなストレスを味わいました。今回の収穫は、夫婦間でも深く話したことのなかった沖縄問題(と歴史)に触れられたことです。われわれはたまたま妻の「出身地」をキッカケにしましたが、それ以外にも社会問題と自分との接点はあると思います。
楽しい会話にはなりにくいかもしれませんが、お互いをより深く理解できる場として生かしてもらえればと思います。【シックス・アパート 中山順司】
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今何位かな?

今回は、社会問題という個人ではどうしようもないテーマを扱います。テーマの特性上、楽しい話し合いというより、疲労感が残りましたが、これまで決して見せることのなかった一面も発見できました。
【拡大画像や他の画像】
夫婦間のコミュニケーションは難しいもの。付き合いも長いと、話題もなくなります。年中一緒に暮らしていれば、会話のネタも尽きてきますよね。そこで、ごくごく普通の夫である私が試行錯誤の上に発見した、ちょっと変わった夫婦間の「エクストリームコミュニケーション」をご紹介しています。今回のエクストリームコミュニケーションは「社会問題」です。
1. 金銭感覚
2. 教育/育児
3. 住居/財産/資産
4. 仕事/キャリア
5. 習慣/くせ/生い立ち
6. 趣味/嗜好/思考
7. 健康/病気
8. 家事/食生活/日常生活
9. 夫婦/人間関係←イマココ
10. 社会問題/政治
11. 親/家族/親戚
12. 道徳/倫理
13. 老後/ライフワーク
14. 死
今回は、社会問題という個人ではどうしようもないテーマを扱います。正直に言いますと、このテーマは「できれば、やらずに済ませたい」と思っていました。というのも、絶対にネガティブな雰囲気に支配されると予想していたからです。実際に話し合った後も、すごく疲れましたし、楽しかったと言ったらウソになります。しかし、予想外の収穫もありました。
ちなみに各テーマの数字は連載記事共通の通し番号。これまでのエクストリームコミュニケーションも参考にしてみてください。
●テーマ87:自分たちが当事者である社会問題を掘り下げてみる
一概に社会問題といっても、「自分に関係のあるモノ」と「無関係なモノ」の大きく2つに分けることができます。自分が当事者である場合は、言いたいことがたくさんあるでしょう。そこで、妻の故郷である沖縄について、いろいろと聞いてみました。
夫 当事者って話では、キミの出身地である沖縄は話題には事欠かないよね。夫婦で話すことはほとんどなかったけど。
妻 そーねー、話せば長くなるねえ。
夫 僕にとっても、以前はリゾートでしかなかった沖縄が、結婚を機に第二の故郷になったしね。だから他人事ではない意識はある。
妻 ありがとう。ただ、沖縄人の故郷に対する思い入れは、本土の人にはなかなか分かってもらえない部分もあるんだ。
夫 思い入れってことだと、キミって高校野球の沖縄県代表をものすごい勢いで応援するよね。母校でもないし、野球にも興味はないはずなのに。
妻 あれは私の郷土愛がそうさせているの。野球じゃなくても、例えば芸能人やスポーツ選手やミュージシャンは、沖縄出身なら無条件で応援したい気持ちがある。
夫 そうなの?
妻 そうだよ。以前、名古屋グランパスに喜名(哲裕)っていたでしょ? 沖縄出身の選手だからすごく好きだったんだ。あと、我那覇(和樹、FC琉球)もがんばってほしい。芸人だと小島よしお、ハム、ガレッジセールが好きだな。スリムクラブの芸風は嫌いだけど、応援はしているよ(笑)。
夫 サッカーに関心のないキミが喜名を知っているだけで、思い入れの強さが分かるよ。
妻 この感情は、沖縄の人に共通すると思うよ。
夫 芸能人と自分の出身地が同じというだけでは、僕は何も感じないなあ。
妻 それが普通じゃない?
夫 で、沖縄のいろんな問題やニュースについてなんだけど、膝を突き合わせて話したことはないね。キミの両親とも話したことはないけど、僕から話しかけるのはタブーかな?
妻 タブーではないし、聞けば答えてくれるとは思う。でも、積極的に話すことはないだろうな。
夫 やっぱりそうなんだ。
妻 長い歴史の上に今があるわけで、今起きている表面上の現象を追いかけるだけじゃ本質は見えないからね。
夫 そっか。僕は身内ではあるけれど、部外者であることに変わりはないからね……。
妻 当事者意識を共有できないのは、仕方ないことだよ。別にあなたが悪いわけじゃないから、気を悪くしないでね。
夫 うん。
夫婦の両方(もしくは片方)が問題の当事者である場合、重くはなりますが真剣な話ができます。当事者でない私に対しても、妻は面倒くさがらずに心の内を吐露してくれました。何の問題解決にもなりませんが、聞き役に徹することで多少は気が楽になったようです。ちなみに、ここには書けない衝撃的な話をたくさん聞けました。
沖縄の諸問題は生まれたときからずっと生活の一部だったので、語り尽くせないのが正直な気持ちです。まあ、夫が聞き役になってくれたのはよかったです。
●テーマ88:少子化&高齢化社会
関係なくはないけれど、問題として認識しにくく、よってどこか当事者意識が持ちにくいです。われわれは2人の子供をもうけたので、一応は少子化対策に貢献したような気もします。そこで、より当事者意識を持つべく、「もう1人、子供が欲しいか」と質問を変えてみました。家族がにぎやかになって楽しいのは認めつつも、いろんな現実的なことを考えると、諸手を挙げて賛成にはいたりませんでした。
子供を持つことをそろばん勘定で計算すると、経済的には負担増に決まっています。でも、子供がいない方がお金があって幸せか、というとそういう単純なものでもなかったりしますよね。
●テーマ89:晩婚化
既婚であるためか、これについてもどうしても当事者意識が持てず、真剣な話し合いになりませんでした。そこで、もしもわれわれが独身だったとして思いを馳せてみたところ、可処分所得の多さと購入できたであろうさまざまな商品やサービスに気づき、軽くへこみました。今より少し豪華な住宅、今よりワンランク上の自家用車、今より……と挙げていたら、妻に叱られました。
独身だったらできた(買えた)であろうことを想像するのは、ただの「ない物ねだり」にすぎないと思います。ていうか、晩婚化問題と何の関係もないし……。
●テーマ90:ひきこもり・ニート
夫婦そろって身近にそういう人がおらず、メディアが流す以上の情報には疎いことが分かりました。いつもやっているように、「もしもわが子がなってしまったら」と考えてみたのですが、自分たちでは対処の方法がまったく分からず、すごく不安になりました。発生のメカニズムも未知だし、予防策や起きた後の対策も知識がありません。何の根拠もなく、「自分たちにはきっと関係がない(に違いない)」と思い込もうとしていたことが分かり、ちょっと途方にくれてしまいました。
起きてもいない問題をあらかじめすべて把握できるわけにもいかないので、なんとも難しい話です。
●テーマ91:薬物・依存症
たばこすら吸わないわれわれにとっては、完全に他人事でしかなく、話すことはないのですが、モノのたとえで「もしも麻薬が合法になったら、吸ってみたいか?」とか「オランダに行ったら、大麻をやるか?」という話をしてみました。2人とも健康オタクな面があり、健康を害するものはビビって近寄らない習性があるので、たとえ全面解禁になり、自販機で買えるくらいポピュラーなものになったとしても、一切ノータッチでいようと合意しました。
薬物ではないですが、コーヒー好きなのでカフェインにはかなり依存しているかも。コーヒーが非合法になったら耐えられるか心配です(笑)。
●テーマ92:無縁社会
無縁社会は、NHKのドキュメンタリーで、昨年一躍クローズアップされはじめた単語です。結婚していて子供がいると、無縁社会とは無関係に思われるかもしれません。でも、必ずしもそんなことはありません。例えばですが、仮に家族が乗った車が事故に遭い、一人だけ生き残ったとして、(兄弟や祖父母がいるとは言え)一瞬にして大部分の縁を失うことになります。
私はかつて家族全員が乗った車で事故を起こし、車を廃車にしてしまった経験があります(シートベルトをしており、全員無傷)。今は笑って話せますが、事故の瞬間が鮮明に思い出せるほどのトラウマになっていて、半年は寿命が縮みました。そんなこともあって、家族の死については、リアルに想像ができてしまうのです。
親子のつながりが(寿命で)いつか切れるのは、べつに今に始まったことではなく、受け入れるしかないものだと思います。それに、肉親のつながり以外にも社会との接点はあるはず。悲観する暇があったら、接点を持つ努力をしようと言い聞かせてみました。
●テーマ93:いじめ・ハラスメント
いじめはしたくもないし、されるなんてもってのほか。できれば無関係でい続けたいと願うのが、親の正直な気持ちだと思います。が、いじめは決してなくならないのも事実で、どうすれば無関係でいられるかを議論してみました。
親としてできることは、
1. 子供が被害を受けていたときに発するサインや変化を察知する観察力を持つこと。
2. 子供がいざとなれば親を頼る(相談する)オープンで信頼関係のある人間関係を築いておくこと。
――なのかなという結論に落ち着きました。
男女ではいじめ方にも違いがあるようで、お互いの子供時代に流行ったいじめの方法にまで話は及びました。スポーツができる子って、男女関係なく不思議といじめの対象から外れるような気がします。あれ、なぜでしょうね。運動神経は子供のリスペクトの対象なのかなあ。
●テーマ94:モンスターペアレント
自分で自分をモンスターと自覚する人はたぶんいないような気がします。われわれだって、まさかモンスターではないと信じています。しかし、自分だって状況を把握しようとせず、カッと頭に血が昇ってしまったり、相手方のところに怒鳴り込むようなことが起きないとは断言できません。「こんな目に遭わされたら冷静でいられるか?」「この仕打ちはキレるんじゃないか?」「こういう時はむしろ毅然としたモンスターになるべきじゃないか?」などと例を挙げつつ、互いの堪忍袋の緒が切れるラインを確認しあってみました。
たいていのことはドッシリ構えていられる自信がありますが……。娘の顔に傷を付けられたら、怒りが爆発してしまうかも。
以上、「社会問題」についてでした。
今回のテーマはどれもが自力では解決できないし、果たして自分が正しい知識や意見をもっているかどうかも分からないままの話し合いになってしまいました。やってみて分かったのは、当事者意識のない(あるいはすごく薄い)社会問題については、ほとんど語ることが思い当らなかったということ。海外の問題にも目を向けてはみたのですが、黙り込んでしまいましたからね。
話せば話すほど別の課題が見えてきたりして、どんどん袋小路に迷い込んでいくようなストレスを味わいました。今回の収穫は、夫婦間でも深く話したことのなかった沖縄問題(と歴史)に触れられたことです。われわれはたまたま妻の「出身地」をキッカケにしましたが、それ以外にも社会問題と自分との接点はあると思います。
楽しい会話にはなりにくいかもしれませんが、お互いをより深く理解できる場として生かしてもらえればと思います。【シックス・アパート 中山順司】
【関連記事】
書籍を「裁断→スキャン」して電子書籍端末で読むメリットとデメリット
「ほかの手帳でやれたらやってみやがれ」――糸井重里さんが語る、ほぼ日手帳3つの魅力
誰でも取りかかれるデスク整理の第一歩
短時間でリッチな資料に――PowerPoint作成がラクチンになるWebサービス
職場でのネット利用、4割が「ブラウザの履歴消したことある」
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