ガンの厄介なところは、
どんどん増殖する、ということらしい。


そこで、最新医療では、
このガンの増殖を完全に抑え込む薬が開発されている。

ただし、これは、
特定のガンにしか効かない。


それを判別するのが、
「EGFR遺伝子変異」というもの。


(注:僕の記憶や解釈から適当に書いてるので、専門的な知識として、これを真にうけないように)



僕のガン細胞を調べた結果、
なんと、この「EGFR遺伝子変異」が陽性だったのだ!


これは、すんごい朗報で、
このおかげで、僕の寿命は格段に延びることになる。



とはいえ、今のところ、完治は望めない。
とにかく、ガンを抑え込むだけ。

でも、小さいガンなら、死滅することもあるよう。
多分…)




ステージ4の肺ガンにかかってからの平均寿命は、
ひと昔前なら、1年くらいだったのが、

このよく効く薬のおかげで、3〜4年に延びたらしく、

僕の担当医(か、この病院)での平均寿命は、
5〜6年ということだった。




よく効く薬とはいえ、
ガン細胞もバカじゃなく、抗体ができてしまうので、
そうなったら、また違う治療を行い、
といった感じで、この先はガンとのイタチごっこらしい。



また、ほとんど稀ではあるが、
薬が効かない、とか、
薬の副作用で間質性肺炎にかかった場合は、
ほぼ、命を落とすことになる。



そういった意味では、
必ずしも5年生きれる保証はどこにもない。



結局のところ、
どれだけ生きられるのかは、
「運」と「医学の進歩」なんだろうと、僕は思う。




結論

数ヶ月後に死ぬかもしれないし、
うまくいけば、10年以上生きれるかもしれない。


もう、こればっかりは、分からん。
神の采配にまかせることにする。





ちなみに、
ドラマみたいに、深妙な雰囲気で、

「残念ですが、林さんの命は、もって、あと1年です」

のような、余命宣告をうけるシーンはなかった。