先端医療センターに行くまで、
呼吸が辛いのは変わらず、
少しずつだけど、日に日に苦しくなっていた。

まさに、肺が小さくなった感じ。
息を大きく吸うことができない。

無理に吸おうとすると、咳き込む。



痰がからむ。
昔から、痰を外に出すことができない僕にとって、
のどにベッタリはりついている感覚が、
なんとも気持ち悪い。

これも、咳の原因。



そういや、内視鏡検査の画像を見たとき、
気管支まわりがほとんど真っ赤に炎症起こしてたっけ。




睡眠も、2時間ほどで目覚めてしまい、
仕方ないので、そのまましばらく起きていて、
また眠くなったら寝るんだけど、同じように2時間ほどで目がさめる。

それの繰り返し。



食欲はほとんどない。

それでも、妻と娘が、
一生懸命メニューを考えて作ってくれる。

食べれる範囲で、なんとかお腹に放り込む。



唯一の救いは、痛みはほとんどなく、
熱も出てないこと。



ただ、体力が落ちて、元気がないくらい。




今は、薬が出てるわけでもなく、
まだなんの治療もされてないので、

間違いなく、体が悪くなっていっているこの毎日が、
みんなの不安をためていく。


「早く、早く、なんでもいいから、なんとかしてくれ」



今思えば、
この時期が一番辛かったんじゃないかな。