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 「アラ」というのは、魚の頭とか内臓とか、要するに「ふだん食べないような部分」である。ただし、うまく調理すれば魚のうまみみたいなものがギュッと出てくるもので、「タイのアラ炊き」とか「ブリのアラ鍋」とかは十分以上においしい料理である。

 落語家は 世情のアラで 飯を食い

 昔からある川柳はやはりうまいことを言う。日々、世間で起こる様々な出来事のうち、一見どうでもよさそうな、ちょっと見逃してしまいそうなモノを拾い上げて、おいしく「笑い」という商品に仕立て上げる。それが、落語家という職業なのだ。



 その「世情のアラ」の料理人としてスゴウデなのが、東の立川志の輔、西の桂文珍である。志の輔の「アラ料理」の素晴らしさは、「踊るファックス」や「ディア・ハンター」など、毎年正月の「志の輔らくご イン パルコ」で発表される新作落語の数々を見ればわかるだろう。では、桂文珍の料理の腕はどこに行けば味わえるのか。手っ取り早いのが、年に1回、東京・三宅坂の国立小劇場で行われている「大東京落語会」である。

 ことしの開催はゴールデンウィーク前半の4月27~29日。2009年には10日間連続で行ったこともある。その日できる演目をメニューとして提示して、お客さんからリクエストを募る。「ネタのオートクチュール」と副題がついているが、何やら「居酒屋風」な感じもする。初日27日の夜の部は、「ぞろぞろ」「帯久」「憧れの養老院」の三席であった。



 古典落語の前二席も達者なところを見せたが、笑いが大きかったのは、自作の「憧れの養老院」。「どうも中途半端な感じが残りますなあ」と、前日行われた小沢一郎裁判の感想で客席の共感をつかみながら、トントントンと噺に入る。ふたりで入居したら5000万円もかかってしまう高級養老院に入るために、包丁を持って銀行強盗に行った老夫婦。ところが、肝心の銀行で夫が懐から取り出したのは、何を間違ったのか、大根をおろすおろし金——。超高齢化時代の世相を背景に抑えたうえで、カリカチュアされた着想を安定した話芸で語っていく。まさに、高座で聞くマンガ、という趣である。



文珍と志の輔の「アラ料理」が違うのは、その仕立て上げ方。志の輔シェフは、よりストーリー性を重視していて、「歓喜の歌」とか「メルシーひな祭り」とか、ちょっと人情噺的な展開を見せるものもあるのだが、文珍料理人はよりストレート。ギャグ満載、爆笑に次ぐ爆笑、という感じである。もちろん、その裏には、しっかりとした現状分析があり、だからこそ、現代社会への良質な風刺になっているのだが。

 アラ料理、というのは、本来、あまりお高いものではない。庶民的な値段で意外な美味を感じさせるから人気がある。落語もそう。歌舞伎だと1万円以上、オペラだとともすれば2万円を超えるチケットだが、この大東京落語会は、前売りで5000円。それで、そういう「高級料理」にひけをとらない…ともすればそれよりも美味かも…というシロモノが味わえるのだから。文珍シェフの腕前は、やはり超一流、なのである。

(読売新聞文化部記者 田中聡)



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