「20代で身につけたい論理的な考え方」 西村克己 中央出版

自分の考えを整理する
1.「なぜ?」を大切にし、「事実」と「判断」を区別する
   ①事実:誰もが否定できないこと
   ②判断:個人的な意見や推論
       判断=事実+経験や先入観

2.「なぜなぜ人間」をめざす
   ①経験や先入観を捨てすため、「なぜ?」を繰り返す
   ②日頃から「なぜ?」という素朴な疑問を大切にすること

相手に分かりやすく伝える
1.1つのセンテンスにつき情報は1つだけ
   ①情報が複数あると混乱を与える
2.重要項目は3つ前後に絞ること
   ①人間の記憶は4つが限度。2つだと物足りなさを感じる。
   ②3つだと覚えやすさ・情報量のバランスが良い
   ③3つ以上になる場合は思い切って省くか、グルーピングして3つにまとめること
3.「三角ロジック」を使って主張と説得理由を整理する
   ①主張:話の結論・提言・意見
   ②データ:主張を裏付ける客観的な統計・数値・具体例
   ③論拠:原理・原則・法則性・傾向・常識などの理由づけ

$犀川博士の黄金塔-三角ロジック

論理のスキを未然に防ぐ
1・マクロからミクロの順に考えて、優先順位をつける
   ①水平思考:各々の事象について広く全体を捉え、それらを優先順位付けする
   ②垂直思考:特定のことを深く探求する

ロジカルコミュニケーション
1.急いで話さない、沈黙を怖がらない
   ①相手から話を引き出すのが本当の「話上手」
   ②人の話を聞くのは情報収集だと捉える
2.説得は「Yes But法」で相手から親近感を得る
   ①相手の言葉の一部を繰り返す
   ②相手の気持ちを言葉にして返す
   ③上記①と②を繰り返した後、「△△という考え方もありますよ」と説得する
3.相手が起こっているときは「Yes Yes法」
   ①小さなYes(褒めことば・小さな疑問の解消)を積み重ねる
   ②相手が冷静になってから「Yes But法」

プレゼンテーション
1.結論は先に出すか、後から出すか
   ①先に出す場合
    ・全体像を速やかに理解してもらいたい場合
    ・聞き手にとって結論に違和感がない場合
   ②後に出す場合
    ・結論に対する聞き手の反発が予想される場合
    ・聞き手と一緒に考えながら結論を理解してもらいたい場合


仕事にしろ、普段の生活にしろ、効率良く廻そうと思ったらこの「ロジカル・シンキング」は欠かせないのではないか?とは言っても今までそんなこと意識してもないし、とっかかりが分からない。そんな僕みたいな具合の人にちょうど良い一冊であろう。ボリュームはないけど、主だったことが掻い摘んでまとめてある。
内容的には最近職場でうるさく言われる「なぜなぜ問答」そのものなんだけど、なるほど僕は聞くにしろ話すにしろ致命的に「Why」が足りないなと、改めて気付かされた。ケースバイケースと言ったら元も子もないが、この本を読んでとにかく普段の生活から「Why」を意識的に増やしていこうと思った。