Hi everyone!  Time for SEL~.

今日は文章における付加情報の重要性と役割についてお話をさせていただきますね。

まずはこちらを読んでください。


It also would be the first time a Japanese prime minister has addressed, when Hayato Ikeda spoke.  Nobusuke Kishi addressed.


上の例文は国内最大手の英字新聞ジャンパンタイムズのオンライン版(The Japan Times ONLINE)記事"Tokyo, Washington arranging for Abe to address U.S. Congress in spring"からの抜粋を、僕が付加情報を削って、載せたものです。

賢明な読者のみなさんでしたら、お気づきになったかと思います。

このセンテンスには付加情報がないと。

ジャンパタイムズは日本に住んでいる外国人の方々が読者なので、日本のことを少しだけしか知らない人たちをターゲットにしているわけです。

池田勇人と岸信介の両名が元日本の首相であることは、日本国民なら常識として知っているかもしれませんが、外国人ならおそらく知る人はあまりいないと思います。

その場合この二人が総理であったことを英語で説明する必要があります。

あと、"addressed"(演説する)という単語が二回でてきますが、それをどこで、いつおこなったかが抜けていますよね

これは日本人でも知らない情報なので、同じく付加情報として入れる必要があります。

ここまでのことを念頭に置いた上で原文を読んでみてください。


It also would be the first time a Japanese prime minister has addressed Congress since 1961, when Prime Minister Hayato Ikeda spoke before the House of Representatives.  Abe's grandfather, former Prime Minister Nobusuke Kishi, addressed Congress in 1957.


最初の文章と比べてみると、原文のほうが格段と読み易いことが分かりますよね

この記事の日本の首脳は安倍首相なので、岸元首相が現在の総理の祖父であることも加えるとなお文章としての完成度が上がります。

みなさんも文章を作成する上で、誰を対象に文章を書くのかを常に意識すると、文章力向上につながりますよ。:)

英語以外の言語でもぜひ試してくださいね。^^/

OK my students, see you!! XD