
読者の皆様毎日いかがお過ごしでしょうか?
僕はこの異常な暑さで正直まいってます。毎日早く秋にならないかなと愚痴っているかんじですかね。。。。。
前置きはさておき、僕のブログが皆様にどれだけ楽しみと感動を与えているかは、正直僕自身未だに自信はありませんが、今回も考え抜いた上での最高の話を提供したいと思うので、最後まで読んでやってください。m(__ __)m
日曜日、国立新美術館で開催されています、「オルセー美術館展 印象派の誕生―描くことの自由―」(7月12日(水)~10月20日(月))に、行って来ました。
そと↓
なか↓
これまでもこのブログで何回も紹介しましたとおり、僕は数々の年代の芸術の中でも印象派の画家たちがもっとも好きです。
今回の美術展は印象派の先駆けとなったエドゥアール・マネ(1832-83)の絵画を中心に84点が展示されていました。
いずれも筆舌に尽くし難いほど素晴らしい作品ばかりでしたが、僕個人は以下の三点を特に気に入りました。↓
①マネ 《笛を吹く少年》
②クロード・モネ 《アルジャントゥイユの船着き場》
③マネ 《ロシュフォールの逃亡》
①《笛を吹く少年》は今回の展覧会の目玉作品なので、あらためて説明する必要はありませんが、この作品はマネの他の二点「草上の昼食」と「オランピア」と並んで、マネの三大代表傑作に数えられるほどの名作です。
この《笛を吹く少年》は、華やかさと伝統的な画法をモットーとする当時のヨーロッパ絵画界に対する挑戦的な技法が二つ施された作品です。マネは作品の少年の存在感を引き出たせるために、従来の遠近法を無視した上に、背景色には通常欠かせない華やかな色彩は一切使用せずに、無地に近い地味な色のみで絵を構成させています。
伝統的なフランス絵画界に一番槍を入れた印象派の先駆者らしい絵だと言えますね。
②《アルジャントゥイユの船着き場》は数多くあるモネ(1840-1926)の作品の中では比較的マイナーな一点です。この絵画はモネがまだ無名だった1872年頃に描かれた作品です。一瞬の光の当たり方そして色彩の使い方を終生こだわった画家の原点が分かるように、この絵全体からは、まぶしいばかりの光と色彩の豊かさがふんだんに伝わってきます。
③《ロシュフォールの逃亡》はマネの作品の中であまり知られていない作品で、僕もこの展覧会ではじめて知りました。この作品は、ナポレオン三世(1808-73)の第二次帝政を風刺し批判したジャーナリスト、アンリ・ロシュフォール(1831-1913)が島流しになったのを夜陰に紛れてボートで島を抜け出したという、実話を題材にしています。この作品からはマネの政治への関心と共に権力への反発を読み解くことができます。
この展覧会はまだ二か月近くも会期が残っているので、お近くにいらした折にはぜひ立ち寄って見て下さいね。:)
これは美術展の作品リストのパンフレットです。(3,4ページ目に画家たちの人間関係がユーモラスに描かれていました。(笑))↓
この美術展の紹介動画もよろしければどうぞ。↓
参考サイト一覧
国立新美術館
展覧会ホームページ
マネ
モネ
笛を吹く少年
アルジャントゥイユの船着き場は「パリ生活もろもろ モロ」より拝借
ロシュフォールの逃亡は「すぴか逍遥」より拝借