思わず
今は返事出来ないから後日。
そう言った。
それから数日
店長の表情、行動、声
気になり始め
彼を意識し始めた。
まかないを食べる時も隣、
営業中も
気がつけば
隣に居る。
当たり前に感じてた。
私は彼にこう言った。
私でいいの?
彼は
お前がいい。
お前じゃなきゃダメなんだ。
うなずく私。
こうして交際が始まった。
仕事終わりに彼の家に泊まりに行った。
部屋は一人暮らししている男性らしく
散らかっていた。
片付けをしていない所も
普段、営業中に見ている彼とは違って
新鮮に思えた。
部屋の片隅に
小さなワインセラーがポツンと置いてあった。
中身は2本程度。
ワインがすきなんだな〜
今まで見た事が無い
彼の新しい面に
戸惑い反面嬉しくて
泣きそうになったのを覚えている。
だけど、しばらくして
彼は突然お店を辞めた。
辞めた居酒屋の近くの立ち飲みやで仕事を始めた。
まだ交際はしていたが、
会う回数は減っていった。
その後、彼は県外へと行ってしまった。
自然消滅なのか、彼の計画なのか、お互いが離れてしまったのか、
分からないが、
別れの言葉は無かった。
ある程度、自分でも予想していたのかもしれない。
長くは続かないと。
だから取り乱す事も無く
自然に受け止められた。
彼が去ってから
居酒屋の店長代理の
1つ上の人と
関係を持ったが
付き合うまでは至らなかった。
それから25歳の時に居酒屋を辞めた。