これからの子どもプラザが目指すもの
新垣勉さん

 

昨日は、西南学院大学子育て支援フォーラム「これからの子どもプラザが目指すもの」に行って参りました。
懇意にさせて頂いている先生の基調講演や知人を含めたパネルディスカッションと、大好きな新垣勉さんのおしゃべりコンサートがあったのでとても楽しみにして西南コミュニティーセンターに参りました。
 早良区に子どもプラザが出来て、福岡市7区全てに子どもプラザが設立されたとの事とても喜ばしいことです。

第一部での「西南スタイル子どもプラザ」では、憧れの奈良江先生がパワーポイントが使えないハプニングにも拘わらず、子どもプラザの重要性を明快に説明されました。
①遊び場の確保。(物が豊富になって、家の中では子どもが遊ぶスペースがない。怪我が心配。母親の)
②母親の育児不安の解消。(初めての育児は大変。)
③子供同士で遊び、いろいろな価値観を学ぶ。(少子化で、家では多くの子どもと遊ぶことは出来ない)
④母親の過干渉を減らす。(家事が便利になって、手余り現象が生じた。)
⑤母親の会話不足によるストレス解消。(幼い子どもと二人では、会話が出来ない。)
⑥ボランティアの学生から、母親が遊びの方法を覚える。学生も子どもに触れ、優しい心を養える。
⑦母親が年齢・経験などいろいろな人と会うことで、違う考え方を学び、いろいろな場面での対応が可能となる。
⑧安全に遊べる。
等々。
(パワーポイントが使えれば、具体的なお話も聞けたと思います。)

 第2部のパネルディスカッション「これからの子どもプラザが目指すもの」では、濱砂圭子さんがその豊富な経験から活発な提案をされていました。
行政はまだ始めたばかりと言うことで、「これから」を強調していましたが・・・。
 濱砂さんは、母親、運営、社会、行政の問題を指摘されていました。時間の関係から十分お聴きすることは出来なかったのですが、母親のコミュニケーション能力の低下、無知(赤ちゃんの初期検診の母親だけが来る場合があると)、無個性の問題や行政・運営団体の子どもプラザの運営に関しての”No Judgment・No Program”の問題やコーディネーターの必要性の指摘には共感しました。

 第3部はお待ちかね新垣勉さんの「おしゃべりコンサート」
ウィットに富んだお話と共に、アンコールも含めて9曲をじっくり聴かせて頂きました。
最初は少し声が硬い感じがしましたが、3曲目位からは最高のテノールでした。
①バッハのアベマリア
②マンマ(カンツォーネ)
③彼女に告げてよ(カンツォーネ)
④夏の思い出
⑤竹田の子守唄
⑥シャボン玉(作詞は野口雨情。生まれた実子の早世の直後に書かれたものだそうで、こんなに情感のこもったシャボン玉を聴いたのは初めてでした。)
⑦私と小鳥と鈴と・・・・みんなちがって、みんないい(NHKみんなのうた 金子みすゞさんの歌詞ご参照)

私が両手をひろげても
お空はちっとも飛べないが、
飛べる小鳥は私のように、地面を速く走れない。

私がからだをゆすっても、
きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴は私のように
たくさんな唄は知らないよ。

鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。

⑧白百合の花が咲く頃(作詞・作曲はBOOMの宮沢和史さん)「愛と平和への祈りを込めた歌です。
⑨アンコール アメージング・グレース

 全て素晴らしい歌でしたが、⑦曲目と8曲目の歌は自分でも是非歌って見たい歌です。
東京から帰ったばかりのあおいも第3部に駆けつけて、新垣さんの歌を楽しみました。
 170人を越える聴衆はお母様方や子どもプラザ関係の方が多かったのですが、こんな素晴らしい歌を学生諸君にも是非聴いて欲しいと思いました。西南コミュニティーセンターで素晴らしいイベントが続くことを祈ります。


山口実