「世銀総裁に『裁きの日』理事会で弁明へ」
http://www.cnn.co.jp/business/CNN200705160001.html
「世銀総裁:『あらゆる選択肢』進退問題で米大統領報道官」
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/america/news/20070516k0000e020021000c.html

 10年前のアジア通貨危機の折、「IMF(国際通貨基金)は米国のコントロール下にある」と言って、IMFの指示に逆らったマハテイール首相(当時)のマレーシアが1年半で危機を脱出し、IMFに従ったインドネシアや韓国は長年経済危機に苦しみました。
 一方、イラク戦争開始の責任者の一人で、新保守主義の主導者たるウォルフォウィッツ氏がその責任を取る形で国防副長官を実質的に更迭された時、ブッシュ政権の圧力で世界銀行総裁に天下って問題になりました。
 今、ウオルフォウィッツ世界銀行総裁の公正でない行動に裁きが下されようとしていますが、米国政府はこれを擁護し、日本政府のみがそれを支持しています。
 イラク戦争開始やスキャンダルの責任を取れない米国政府と日本政府。いつまでこんな不公正な心中体制が体制が続くのでしょうか。

山口実