昨日の長谷川初範さんの出会いの興奮が覚めやらぬ中、今日は福岡通訳協会で「対立を超えて、相互の力を」と言う表題の講演をしました。
 いろいろなことをお話したいのですが、時間も限られているので、自分の経験を通した「お互い様の助け合い」と「憲法の活かし方」と「ソフトパワー」に就いて語りました。

レジュメは次の通りです。

1.はじめに・・・今日本が進もうとしている道
a)なぜ今「改憲」「海外派兵」「日米安保強化」が必要なのか。
b)なぜアジア諸国との対立を煽るのか。従軍慰安婦・南京大虐 
 殺事件を否定さえする政治家達。

c)武器輸出規制緩和推進に見る軍需産業強化(政界・財界の動き)
d)争乱で苦しむのは婦女子(パレスチナ・湾岸危機・インドネシア大暴動など。)
e)お互い様の助け合いの心・・・戦争・天変地異・環境破壊

2.活動の原点:湾岸危機の際の在クウェート日本大使館篭城と人質生活
a)食糧集め(飢えた子供達・少年や年寄りばかりのイラク兵)
b)外務省の対応(現地の声聞かず、米国偏重)
c)婦女子を残して逃げようと言う男達。「恥を知れ」
d)人質生活(食べ物がない)
e)恐怖を逃れる術(婦女子や仲間を助ける心。自己犠牲。出会い。)

2.最近の国際貢献活動
a)イラク攻撃反対(新聞記事)
・情報の操作 or 自粛
b)インド洋津波の被災児支援(新聞記事)
c)国連ハビタットの支援・・・街づくり
d)キャンパスサポート西南・コミュニティーの大切さ、輪は広がる
e)音楽(Jazz他)・芸術
f)地域の活性化 芋焼酎・もち吉・講演

3.中国との対立に就いて
a)重要なことは中国との対話のテーブルに着くこと
b)暴動報道などの誇張と一面性
c)負の外交カードを切るな。(歴史認識・・・傷口に塩)
d)拉致問題は中国の協力無しでは解決出来ない。
e)尖閣列島のガス田・・・採算が合わない。
f)中国が破綻したとき日本がどのような影響を受けるのか。
g)地域社会の大切さ まず、隣国との友好を!

4.中東問題
a)武力では解決出来ない。イラクの外国軍の即時撤退 テロ活動家の埋没
b)イラク戦争とサダムフセイン
・誰がこの「怪物」作ったか
・イライラ戦争
・石油利権(原油価格)・・・コストUS$2~3
・イラクの特殊事情 スンニー・シーア・クルド
・なぜ死刑を急いだのか・・・殉教者サダム
c)イランに対する攻撃
更なる対立と原油高を生む。
d)イスラエル・パレスチナ問題 二重基準の悲劇

5.平和憲法をどう活かしてきたか(15分)
a)平和憲法の活かし方
b)憲法改定が生むもの
  日米安保強化・・・経済的負担・・・海外派兵の肩代わり・・・徴兵・・・増税
c)独自の平和外交を・国際的孤立からの脱出
  ・湾岸戦争のトラウマの嘘
・ソフトパワーの活用。医療・教育・環境保護・建設や経済面十分貢献が出来る(戦後60年を無駄にしてはならない)
  ・自衛隊の費用対効果(軍を動かす膨大な経費)
  ・米国偏重の外交を止めよ。ブッシュと心中するな。米国の要求は、軍事の負担だけ。日本の国益には適わない。

6.結論(女性の活躍)
 今私達に必要なのは対立ではありません。国内外で言葉を尽くして対話することです。環境問題や人権問題や医療の問題など、差し迫った問題を相互の力を合わせて解決することです。そのためには優しい女性の活躍が不可欠なのです。
 政界や経済界を含めたあらゆる分野で、高い意識を持った女性の活躍を切望します。私たち男性は一歩退き、女性の皆さんのアドバイザーになります。それが硬直化した今の世の中を変える最善の方法だと考えます。


 .思ったよりat homeな会合で、もう脱線しまくり。ほかでは聞けない面白い講演になったと思います。それにパワーは出しまくりで、疲れたらしく帰って食事を早めにして今まで眠っていました。(笑)