今週の大学のチャペルでは、学生さんたちのボランティア活動についての発表がありました。発表する皆の顔が晴れやかで、プラスの波動に溢れていました。

今日の講話は、海外ボランティアワーク・キャンプ参加者の学生諸君による「フィリピンに行ってきました!」。彼らはこの2月に11日間フィリピンのスラムで奉仕活動をして来たのですが、短期間にも拘わらず大変多くのことを学んだようで、その話はとても感動的でした。私が日頃から語っていることに共通するものがあります。

曰く「やさしさには、やさしさが返ってくる。」「知らないことはもったいないこと。」

「人と人との繋がり。いつもだれかとつながっている。」「貧しさは不幸ではない。」

「心の豊かさが大切。」「人と人の繋がりは温かいもの。」「百聞は一見にしかず。自分の目で見るのが一番。」私はこれらの言葉に素直に感動しました。

 彼らは、日本では得られない経験をしながらこれらのことを身体で、その感性で学びました。そして、自分達が如何に恵まれているかを感じたようです。一方で、彼らは傲慢にならずに、物質的な豊かさが、心の豊かさではないことも学びました。

 このことを考えていて、ふと下記の記事を見つけました。

「コメの選択、献立本位で=カレーや中華向けなど開発-食品会社(時事通信)

http://newsflash.nifty.com/news/te/te__jiji_02X393KIJ.htm

食べられない人々が世界には数えられないほどいる中で、究極の美味しい米を作る試みがなされています。イラクのサマワでは、美味しい水を配る給水車が「活躍した」と報道されていました。そんな技術やお金があるなら、日本にはもっと生産的で有効な国際支援が出来るのではないでしょうか。

武力では、学生諸君のような喜びは得られないことは確かです。


山口実