掲題の言葉は、我が敬愛する寺島実郎先生がTBSの本日のサンデー・モーニングで言われていたことです。今の日米の状況を良く言い当てている言葉だと考えます。自信を失い、不安や恐怖におののく人々が陥り易い状況は、外部との対立を煽ってやたら勇ましい言動を繰り返すことです。今の日米首脳の言動がそれです。内政が破綻しつつある現在、対外的に敵を作り、莫大な防衛費を使えば、内政は更に破綻します。国民がこれをチェックしなければ、誰がチェックできると言うのでしょうか。
「複雑骨折」の日米両国が怪我から回復するために必要なのは、勇ましさではなく思いやりと優しさです。それに今気付かなければ、両国は衰退するでしょう。
ところで興味深い記事が2つありました。
「週のはじめに考える 歴史から学ぶ姿勢を」(東京新聞)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2007042202010681.html
これは既に何度も取り上げている話ですが、Reviewする意味でお読み下さい。
「新温暖化対策 日米連携強化へ」(西日本新聞)
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/20070422/20070422_007.shtml
「
「安倍晋三首相とブッシュ米大統領との27日の首脳会談で、先進国の温室効果ガス排出量削減を取り決めた『京都議定書』に定めがない2013年以降の温暖化対策での連携強化で合意する」らしいですが、京都議定書の削減目標から現状8%も後退している日本と環境問題に全く手付かずの両国首脳が、首脳たりえない6年も先のことで連携を強化してどんな意味があるのだろうか。環境問題は待ったなし、6年先ではなく今どうするかを緊急に考えなければいけません。複雑骨折した頭で考えると複雑怪奇な計画が策定され、結局絵に描いた餅になるのが良いところでしょう。
当面深刻なイラクの問題や環境問題解決の為に、実質的な議論を推し進めるべきです。まあ、1日半の訪問ではエールの交換だけしか出来ないでしょうがーーー。
山口実