昨日・今日とじっくりテレビを見ました。その中で中国の温家宝首相の演説を聴きましたが、米中のリーダーとの品格の差を感じざるを得ませんでした。温首相の演説は、1998年10月の韓国の金大中前大統領の訪日時の演説と重なるものがありました。長い歴史を持った発展途上の国のリーダーとしての自負と余裕のようなものが感じられました。
 私は、環境や人権や地域格差の諸問題には批判的ですが、外交的には中国との関係改善が不可欠だと考えていますから、今回の温家宝首相の訪日が両国の信頼関係を高め、良い結果に繋がることを心から祈っています。
 一方で、ダブルスタンダードで言行不一致の傾向がある政府・与党の外交が改善しかけた中国との関係を悪化させることを危惧します。そうならないためにも、日本政府が一国追従や内弁慶の外交は止めて、しっかり筋の通った平和と環境を守る日本独自の外交を展開することを切望します。
 ところで、サンデープロジェクトを久しぶりに見ましたが、司会者のアルツハイマー振りと政調会長のガキのような勇ましさには改めて慨嘆せざるを得ませんでした。また、特集でやっていた裏金問題での大阪府と鳥取県の知事の対応の差にも驚きました。
 日本が自信を取り戻すためには、国内の諸問題への十分な対策の立案と実行が不可欠で、国民は内政の失敗を隠す、不必要な対立や追従に惑わされてはいけません。また、偏った報道に惑わされることなく、本質を見据えることが大切です。
 そのためにも、今こそ日本国憲法の精神に立ち戻ることが肝要なのはないでしょうか。
http://constitution.at.infoseek.co.jp/zenbun.htm