「教科書検定:岩波書店と大江健三郎氏らが抗議文」
「文科省は、検定意見の根拠の一つに、集団自決を命令したとされる旧日本軍の元少佐らが裁判で命令を否定する証言をしたことを挙げた。」
少数の旧軍人の証言は信じて、被害者の多くの証言は信じないと言うのは公正とは言えないのではないか。
最近の従軍慰安婦の問題にしても、一旦は軍の強制はなかったと言いながら、「安倍首相は3日夜、ブッシュ米大統領と電話で協議し、従軍慰安婦問題について軍当局の関与を認めた93年8月の河野官房長官談話を引き継いでいる姿勢などを自ら説明して、大統領に理解を求めた。」と言う。http://www.asahi.com/politics/update/0403/TKY200704030336.html
これもダブルスタンダード(或いはダブルトーク)で、国際的な信頼を揺るがす深刻な問題と言わざるを得ない。
間違いを蒸し返すことで、戦後を引きずり自信を失っている。非常に拙劣な外交と言わざるを得ない。自らのダブルスタンダードをダブルスタンダードの大統領に理解を求めると言うのも滑稽だが、まず公正さと言行一致を回復することが、国民や国際社会の信頼を取り戻す唯一の方法ではなかろうか。
山口実