http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070326k0000m040128000c.html

 掲題の記事が毎日インタラクティブに掲載されています。
先の日記で、私が「地震が怖い」と言った大きな理由の一つに予知不能と言う点があります。
 予知が出来れば、当然何らかの予防が可能なのですが、地震の場合はそれを予め防ぐことは出来ません。もちろん、家具や家屋の倒壊による二次的な災害を小さくすることは出来ますが、地震自体を止めることは出来ません。
 特に、阪神大震災や福岡西方沖地震や今回の能登沖地震のように、「未知の断層」で発生した地震に就いては、市民は想像だにしていませんでしたら、その恐怖たるや想像を超えるものがあります。
 怖いのは確かなのですが、今の報道のようにただ恐怖を煽っているだけでは、起きた時に有効な手立ては講じられません。
 日本は自然資源に恵まれない、一方で地震や台風のような自然災害が多く発生します。見方によれば大変不幸なことですが、私はこれはそういう状況に置かれた私達に「周囲や近隣諸国と仲良く助け合うように」と言う、超自然の力の教えだと考えるようにしています。
 自然災害が起きた時必要なのは対立ではありません。互助の精神です。それも自己満足の助け合いではなく、相手の立場に立った支援が不可欠なのです。起きることは防げないけれども、起きた時に直ぐ有効かつ迅速に助け合えるコミュニティーや人間関係の日頃からの構築が肝要だと考えます。 

山口実