共同通信の1月6日のニュースで「課長以上の30%以上を女性に 政府目標をより明確化」と言う表題で「企業や各種団体の課長級以上の管理職や、医師など特に専門性の高い職種」での女性登用の方針が伝えられている。
http://newsflash.nifty.com/news/tp/tp__kyodo_20070106tp801.htm
 実現すれば大変喜ばしいことではあるが、数値目標算出の背景(なぜ2020年までなのか、なぜ30%なのか等)やそれを実現するためにどのような社会制度を構築していくのかが「明確化」されなければ、絵に描いた餅にしか終わらない。この事は政権の人気取りや今年の参議院議員選挙の為の単なる「パフォーマンス」であってはならない。
 女性の正社員が激減する中で30%の人員をどう確保するのか、12~13年間でどう女性管理職を教育・育成して行くのか? これは産業界だけの問題ではなく、教育や保育支援制度も含め社会全体が取り組まなければならない、重要事項であると考えます。
 日本政府や男女共同参画会議には、このことに関するまず具体的なVisionを国民に提示・説明する責任があります。
 さて、東京新聞のWeb Siteに私たちの「『美しい国へ』 <5>アリの前で止まった巨象」と言う興味深い特報記事を見つけましたので、紹介します。
 http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20070108/mng_____tokuho__000.shtml
 敢えてコメントいたしませんが、前の日記で紹介した「高村薫さんと考える」とも共通するものがあるのではないでしょうか。この記事は<5>ですが、<1>~<4>にも興味深い話が掲載されていますので、併せてお読み下さい。
http://www.tokyo-np.co.jp/tokuho/index.shtml


山口実