「スパイクとペンの軌跡:人見絹枝生誕100年/1 最後の大毎社員手帳」と言う記事が、ボランティアで「1000 Peace Women」の翻訳チェックをしている私の目に留まりました。
http://www.mainichi-msn.co.jp/sports/feature/news/20070104dde035070011000c.html
昔、陸上選手だった父が、同じく陸上選手だった頃の僕に人見絹枝選手のことを良く語ってくれました。父とは7歳違いで、同じ岡山の出身だったからでしょう、熱く熱く語ってくれました。
彼女はアムステルダムオリンピックの800Mで銀メダルに輝いただけではなく、男尊女卑の世の中でセクハラまがいの差別(日本国内で余りにも素晴らしい記録を打ち立てるので、「男ではないか」と疑いをかけられ、走り幅跳びの着地の際に前から写真を取られたと聞きました)と闘い、短期間ですがジャーナリストとしても活躍しました。
人見さんの業績は、私が今翻訳のチェックをしている、女性の地位の向上のために世界で血のにじむような努力をしている1000人の女性活動家のイメージと重なるものがあります。
勿論80年前の日本や"1000 Peace women"の置かれている状況と比べれば、現代の日本女性の地位は格段に向上しています。
しかし、西欧諸国に比べれば、まだまだです。私は、行き詰った日本の男性社会を打破できるのは女性だと考えています。
ですから、女性の皆さんにはもっともっと活躍して頂きたいと考えます。女性が活躍出来ない世の中を変革するのも女性の力だと思います。そのためには、女性に表面的なことに捉われず、馬鹿な男の真似をしない本質を見抜く目を持って頂きたいと考えます。具体的には、まず来る選挙における、女性の方々の思慮と行動力を切望します。日本の平和を守れるのは、武力ではありません。女性の優しい力と愛情です。
それが、偉大な先達、人見絹枝さんの遺志に報いることになると確信しています
山口実