イラクのサダム・フセイン元大統領に対する死刑執行が一両日中にもなされると言う。
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20061229k0000e030003000c.html
 サダム・フセイン元大統領を死刑にするなら、彼の行いや彼が独裁者となった経緯をを徹底的に検証し、国際社会にその実態を公表してからでも遅くないと思う。
 現況で拙速に死刑を執行することは、サダム・フセイン元大統領がイラクだけでなく世界のスンニー派の英雄或いは殉教者になってしまうと危惧する。そうすればイラクの内戦に拍車がかかるし、テロの口実を与えてしまう。
 ここまで、急ぐのはサダムフセイン元大統領が真実を語ることを怖がっている人々が国内外にいるからではなかろうか。


山口実

毎日新聞'90.1.13の一面の記事。真ん中が私。