「韓国、持参のキムチ没収される、拘束も アジア大会」
「中東カタール・ドーハ――ドーハのアジア大会に参加する韓国オリンピック委員会(KOC)は28日、大会組織委が選手村への「キムチ」の持ち込みを禁じた、と述べた。」(CNNニュース)
http://www.cnn.co.jp/business/CNN200611290021.html
国の威信を賭けているのは分るけど余りにもドーハ、いやハード・ノーズ。私がクウェートにいた1980年代の後半は、人々はまだカタールのことを語ることはなかった。湾岸諸国の中ではカタール人は結構蔑まれていて、アブダビでサウジ人に暴行を加えられていたカターリ(カタール人)から来たタクシードライバーを救ったこともある。
当時は神戸製鋼の技術支援を受けて丸棒の製造を始めたカタール製鉄所の製品が、安値で市場を荒らしている程度だったが、1990年半ばから輸出を始めたLNG(液化天然ガス)のお蔭でで中東有数の金持ち国となった。(日本への輸入は三井物産が行っている。)
今回はアジア諸国に名を売る絶好の機会、競技場やその他の施設を新築してやる気満々。
カタールではないが、私も持込み荷物で通関に苦労したことがある。1回はパリから帰ったクウェートでのこと。エア・フランスの日本人客室乗務員に貰ったジンのミニチュアボトルを見つけられ、拘束されそうになったが、小中学生の子供を連れていたので難を逃れた。(中東では子供をとても大切にするので、子供に「お父さんと叫んで貰った。) もう一回は、クウェート再入国の際、荷物の中に永谷園のお茶漬けの素を入れていたら、税関の官吏に訝られ「これは何だ?」聞かれ、「ドライフードだ。」と応えたら、しつこく「どうやって食べるのか?」聞くので、「ご飯の上にふりかけて、それにお茶をかけて食べる」と言ったら。「ウー」と嫌な顔をされて通してくれた。
韓国の選手団は物凄い量のキムチを持ち込んだのでしょうね。余りの多さにカタールの税官吏は驚いて、アジア大会の組織委員会に文句を言ったのでしょう。それで、キムチは没収、必死で文句を言ったら、他の食べ物も没収。お互いそんなに気負わなくても良いのに。
次回は私にお任せを!カタールだけに、私の交渉力で、語るに落ちる。
ところで日本選手団のカップめんやお漬物やふりかけはどうなったのだろう。多分、LNGを買っている分優遇されたんだろうなあ。
ウーン、そこまでせんでも良かろうに!
山口実