こちらは梅雨がすっかり明けて快晴。うだるような暑さです。

最近、熱中症や貧血状態になった中高年の方々を良く見かけますので、私の経験からその対処方法をお知らせします。

 ごく当たり前のことなのですが(意外と実行されない場合が多いです)、まず水分を十分取ることが大切です。やはり真水か白湯をたくさん飲むのが一番だと思います。

 暑いと体温調節のため汗をかきます。汗として目に見えるものだけでなく、毛穴から蒸発している水分も多いです。体内の水分が減ると血が濃くなって血流が悪くなります。それで貧血状態になったり、酷いと脳梗塞や心筋梗塞になって命にかかわります。http://www.osaka.med.or.jp/health/family/65/65.html

 一方で、水分を取るからと言って、水分が不足した状態でビールなどのアルコール類を飲むことは絶対に避けなければなりません。アルコールは血液の循環を早めますから、貧血状態でこれを摂取すると一時的に貧血が嵩じたり、虚血状態になったりしてとても危険です。そんな場合は真水をしっかり飲んで、涼しいところで横になって安静にするのが一番です。もちろん、お医者さんに掛かるのがベストですが、緊急の措置として有効です。

 今月初めに脱水症状のままビールを飲み、貧血状態になった女性のお世話をしましたし、先週は路上や地下鉄で熱中症になられたおばあちゃんを二人お世話しました。この暑さですから、私達も同じような状態になるとも限りません。皆で気をつけましょうね。


山口実