豪雨が続きさらに被害が出ている事に心が痛みます。皆さんもくれぐれもお気をつけ下さい。

以前新潟の水害の直後に、ジャズクラブでマスターと自然保護の話をしておりましたら、丁度新潟の被災地の救援にボランティアで行かれていた土木の専門家の方がいらっしゃってお話を聞くことが出来ました。

 その中で、「森林事業でたくさん植林をしたのは良いが、外材の輸入で木材の値段が合わぬため全く伐採が行われていない。木の間隔が不十分であるため水は土に吸収されず、山の表面を滑ってしまうので洪水や鉄砲水が置きやすくなる。長雨が続くとその危険性は高まる。また、根がしっかり張ってない為に土砂崩れの危険性も高い。」と言うお話がありました。

 利便性を追ったり、付け焼刃の対策を講じたりすることが庶民の危険を高めているのだなあと感じました。温暖化防止のほかにもこのような森林対策など、根本的な問題の解決策を講じることが災害を減らす助けになると考えます。

山口実