昨日の西日本新聞の「ひと」の欄に、宮崎信恵さんの紹介記事が掲載されていました。(西日本新聞のウェブサイトでは、「ひと」の欄を読むことが出来ないのですが、5月15日の「春秋」に関連記事が載っています。ご一読下さい。)

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/column/syunzyu/20060515/20060515_001.shtml

「激動の時代の中、自らの信念を貫いた負でこの生き方に魅力を感じた」宮崎信恵さんは、「長崎県大村市出身で男女同権思想や知的障害児教育の先駆者、石井筆子(1861―1944)の半生を描いたドキュメンタリー映画『無名の人―石井筆子の生涯』完成させた」

「石井筆子は富裕層の家庭に生まれ育ったが、障害ある長女を出産したことをきっかけに障害児教育に系統。夫良一とともに日本発の知的障害施設『滝野川学園』(東京)を創設した。また、津田塾大の創始者津田梅子らと近代女子教育にも貢献したが、その名はあまり知られていない。」と。

 宮崎信恵さんは「'76年に聴覚障害者のボランティア活動に取り組む主婦の姿を描いた『愛の架け橋』で監督デビュー。以降、認知症介護など福祉をテーマにしたドキュメンタリーを中心に撮り続け、その数は五十以上。作品を通じ、社会的弱者との「共生」を訴え続けてきた」「『勝ち組』『負け組』と言う言葉に代表される社会。『私たちは本当に誇りを持って生きているのだろうか』と疑問を抱く」「筆子の生涯から、自分らしく生きる事の大切さを感じとってほしい」と。

 6月10日に福岡県春日市のグローバルホールで上映会が予定されているとのこと、私はこの映画が全国で上映される事を祈ります。そして、民の事を考えず金と名誉のみを追いかけ、税金を無駄に使う「お上」の人々に、特に見せたい考えます。

 無名の人々の力を、女性達の力を、甘く見てはいけない。

山口実