皆さんは随意契約と言う言葉をご存知でしょうか。

 ビジネスに関わるものは、省略して「隋契」と呼びますが、これは入札などの競争の方法によらず,適当と思われる相手方と契約を締結する方法です。

 今回の内閣府調査によると、「中央省庁が05年度に所管法人や天下り先企業と結んだ随意契約は計2万7381件で、総額1兆3817億円に上る」ことが、分かったそうです。そして「このうち金額ベースで6割は、OBを受け入れた天下り先企業への発注とみられる。」と言うことです。http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20060514k0000m010054000c.html

 官の髄契は、官製談合と並んで、血税の無駄遣いの最たるものです。従って、官製談合や中央省庁の随意契約にメスを入れなければ、真の改革を断行することは出来ません。

 官による税金の無駄遣いを防ぐには日頃から世論を喚起することが不可欠ですが、一方で国会の圧倒的多数を占めて傍若無人にふるまう与党を諌めるためには、国民が来年の参議院議員選挙でしかるべく選挙権の行使をするしかないようです。


山口実