小泉首相が昨日スウェーデンから帰国しました。
皆さんご存知のように日本の喫緊の課題は、
1. 市場原理主義による社会格差の拡大や社会問題の是正
2. 少子化・高齢化対策
3. 中国・韓国を含む東アジアとの外交関係の改善
4. 在日米軍再編を初めとする日米軍事同盟強化の是非(これは国民を含めた日米の問題で、スウェーデンには関係がありません。)
5. 税制改革と社会保障制度(年金・健康・教育・安全などを含めた)の改善、等です。
我等が首相は、社会保障や女性の社会進出制度面での先進国であるスウェーデンから何か学んだり、学ぶきっかけを掴んだりしたのでしょうか。また、スウェーデンの外交基本方針(EU重視、軍事非同盟、国連との協力重視など)から何か学んだのでしょうか。
もっとも、スウェーデン首相から「ともにアジアで非常に重要な国で、友好的に発展していくことが大事だ」と指摘されて、「私も日中友好論者だ。一つの問題で中国は首脳会談に応じないが、私はいつでも応じる用意がある」と従来どおりの答弁を繰り返すようでは、他のアドバイスに耳を貸したとも思えません。
一方で、日本の国連安保理の常任理事国入りと拉致問題の解決を訴えたそうですが、話す相手も間違えているようにも思えます。それとも、中国と好関係のスウェーデンに仲裁を頼んだとか?!
「スウェーデンに学ばぬは、男の恥!」私は日本が上記の課題を克服するに当たって、スウェーデンを始めとする北欧諸国から学ぶことは多いと思います。
政府も国民も今何をすべきなのか、しっかり考えなければなりません。
山口実