今日の東京新聞の社説に、掲題の記事が掲載されています。

36年前ワイト島でのロックフェスティバルで共演したことのある懐かしいローリングストーンズのコンサートの話やウルトラマンの話も引用されていますが、とても読みやすく見識のある社説だと思いますので、是非ご一読下さい。http://www.tokyo-np.co.jp/00/sha/20060423/col_____sha_____001.shtml


その核心部分を紹介しますと、

「ヒーローは、ひ弱な人間たちをひたすら守るふりをして、本当は人類の潜在力を引き出すために、「一人称」で語り、受け止め、行動するよう、四十年間繰り返し訴え続けてきたわけです。

 『一人称』で生きること、それはまず『私たちは…します』と言えること。

 複製の虚像を『個性』と呼んで群がる“市民”、『愛国心は教室の中で学びなさい』とうそぶく為政者たち、強大な公権力を振りかざす傍らで、自分自身の年齢さえ『個人情報』だからと語らぬ検事正、『安全・安心』の旗の下、やたらと堅固な壁を築いて内にこもっていく社会…。みな“タンパク質”ならぬ、『一人称』が足りません。 私たちは『一人称』を取り戻さねばなりません。」

「時代は平成、二十一世紀。ヒーロー不在といわれる中で、新しいタイプの主人公、麦わら帽子をかぶった“海賊”たちが大活躍するアニメ「ワンピース」が人気です。原作をめくってみると、こんなセリフがありました。『あなた達の生きる未来を 私達が諦(あきら)めるわけにはいかないっ』

 『一人称』を取り戻すべき理由としては、これだけでも十分ではないですか。」

 私も、今の日本の人々(特に若者たち)に訴えたいです。自分で調べ、自分の頭で考えた『一人称』の言動を行い、それに責任を持つことを。そうすれば、自信を取り戻せると確信します。

山口実

可愛い子猫ちゃん