先の記事に、いろいろ書き込み頂いている中に、「今の世の中を作ったのは山口さんの年代だ。」と言う指摘があった。私の年代の責任かどうかは別にして、「子どもは親の鑑」と言うことで、事なかれ主義の親や教師が事なかれ主義の世の中を作っていると言うのは当たっているだろう。
3年前に、某公共放送ののラジオ深夜便で「平和と命の大切さ」で語った時に、事前の打ち合わせで、ディレクターから「一人で逃げられたのに、人質体験に就いて、婦女子を助ける為に大使館に篭城し、仲間を励ますために解放の申し出を断ったと言うのは、信じられない。」と言われたが、「そうだから仕方がない。」と言うしかなかった。まあ、美学の違いとも言えるだろうが、「この人は自信がないのだろうな。」とも思った。
そこで自信を取り戻すにはどうすれば良いか。僕は、自分の頭で考えたしっかりした意見を持ち、自分の置かれた環境でベストを尽くすことを勧める。そして、同時に群れないことも勧める。個々人が自信を取り戻した上で、お互いを尊敬し合い、助け合うことを勧める。
これからは、一人一人の人間力が問われるようになる。自分の人間力を日々磨くこと、そして足りない場合はどうやって補うかを考えておくこと、それがこれからの世の中で生き残る数少ない方法だと思う。
「皆で渡れば怖くない」と言うが「皆で渡って、恐怖のどん底」と言うのも頂けない。一人一人がしっかりした考えを持って議論することはとても大切だ。議論している内は、破壊が起こらないが、手を出してしまえばおしまいだ。
やはり「明日は我が身」と言う言葉を反芻し、「我が身」に悲惨な出来事が起こらない方法を考えるべきだ。また、対立が破壊しか生まないと言うことも肝に銘じるべきだと思う。
山口実
小倉魚町商店街であったピースちゃん
ネコちゃんだって、ウソー!