東京新聞のウェブサイトに下記の記事が掲載されている。

 「政府は十六日、イラク南部のサマワで復興支援活動を続けている陸上自衛隊の撤収を、今秋以降に先送りする方針を固めた。イラク国内の治安が回復せず、新政権樹立の見通しが不透明なためだ。」(詳細はhttp://www.tokyo-np.co.jp/00/sei/20060417/mng_____sei_____004.shtml  を参照下さい。)

 はて、自衛隊のは治安維持の為だったっけ?

 また、「加えて、夏場は気温六〇度を超える過酷な気象条件の下で、撤収作業をするのは困難だと判断した。」との理由も挙げるが、イラク南部は乾季と雨季だけ。雨季以外はいつも暑い。結局年内の撤退はないと言うことなのだろう。

 私のイラクの知り合いや友達たちは、外国の軍隊の駐留をイラクの混乱の主たる理由に挙げ、即時撤退を要望している。気温60℃を越えた治安の悪い中、外にも出られず宿営地に篭って、復興支援活動が出来るのだろうか。穴に篭って任務を果たせず、苦しい思いをする自衛隊員の方々にも「お気の毒」と言うしかない。そして、一番気の毒なのは、「サマワでの復興支援活動」の為に、1000億円を越える援助と毎年400億円の派遣費用を負担する私たち国民ではなかろうか。戦争ボケのマスメディアからは反対の声はついぞ聞こえてこない。

山口実