私はビジネスマンを長くやってきたので、「費用対効果」を考えます。もちろん、同時に、どういう費用なのか、何に対する効果なのかも、厳しく問われないといけません。

 その点からすると米軍再編費用の日本負担には疑問を持たざるを得ません。また、費用の額や負担の是非の検証もなしに、既成事実のように交渉が進んで行くことに大きな違和感と抵抗を感じます。http://www.tokyo-np.co.jp/00/detail/20060414/fls_____detail__001.shtml

 増税で自国民を苦しめながら、外国に対しては大盤振る舞いをする。米軍への「思いやり予算」や今回の再編費用負担、それにODAの大幅増額しかり。「テロ対策、国の安全保障の為に不可欠」と言うが、自国民が干上がって、誰のための「テロ対策」、「安全保障」なのでしょう。また、誰が「テロ」を増やし、「安全保障」を難しくしているのでしょうか。

 今私たち国民一人一人が本質的なことをしっかり検証し物申さなければ、国も国民も破滅への道を歩み続けることになると大いに危惧せざるを得ません。

山口実