先日新しい読者の方(ID:warm-hartさん)に登録頂きました。理想は掲題の通りの「共生社会の実現」と言うことで、私が日頃このブログでお話していることと一致します。同じ理想をお持ちの方の輪が広がることを心から祈っています。

 ところで、昨日大学の講義で使った英語の短文で、「ラテン・アメリカのビジネスマンは仕事の話に入る前によもやま話をする傾向が強い。アラブ諸国ではもっとその傾向が強い。それはアラブ諸国の人々にとってよもやま話は仕事の話と同じくらい大切だからだ。違った土地で違った花が咲くように、違った文化には違った価値観が存在する。」と言った趣旨のものがありました。この見方は一般的な傾向として正しいと思います。

 でも一方で、欧米人ともよもやま話がたくさんできる関係、アラブ人とはご禁制のお酒を飲みながら腹を割って話せる関係、中韓やアジアの人々ともFamilyとしてお互いに思ったことを遠慮せず言い合える関係の構築が「共生社会の実現」のためには不可欠なのだろうと思います。

 以前私は「明日は我が身」と言う言葉を使いましたが、文化や環境や価値観が違っていても、私たち人間は、年も取るし、病気にもなります。また、喜びも悲しみもします。同じ人間ですから、必ず本質的な共通点はあるものです。その共通点を尊重しながら、お互いに折り合い、助け合い、共に生きることが求められていると思います。私たち一人一人が共生の輪を広げて行こうではありませんか。


山口実