昨日新聞に「闘耳」と言う聞きなれない言葉の本の宣伝が掲載されていて、興味があったのでジュンク堂に行ってチェックしてみました。この本は結局買いませんでしたが同じ著者の「英語耳」と言う本を買いました。作者とは意見が一致していると思うし、この勉強の仕方は私が日頃から学生達に教えています。ただ、CDが付いているとは言え2000円と高いのには驚きました。自分で教えながら思うのですが、何と言うかもっと「総合的な」「多面的な」教え方」があってよいと思います。つまり教え方も学び方も一つではないので、いろいろな方法を同時進行的にやるほうが効果的ですし、一方でその中の自分に合った方法を見つけ、重点的にやることで実力が付いて、他の方法もスムーズに取り入れられるようになると考えます。

例えば小学校で英語を勉強するとなると多分多くの教師達が歌を取り入れるでしょう。この方法は音を聞き分け、声に出す方法として非常に有効だと思いますし、私も「歌で発音を覚えた」方なので、大いにやって欲しいと思いますが、いろいろな可能性を持つ子ども達に対して、教える側は一つに拘るのではなく、いろいろな学び方を教えることが肝要だと考えます。教える側が、歌でも、映画(アニメも含む)や劇でも、スポーツでも、料理でも、いろんな引き出しやポケットを持っていなければ、子ども達の才能を潰すことになります。小学校で英語を担当する先生達は本当に大変だと思いますが、その先生達を育てたいという気持ちが徐々に強くまっています。

また、話が広がってしまいましたが、何度も言うように発音は基礎の基礎。正しいしっかりとした発音を学ばなければ、話は進みません。その意味で、小学校で英語を教えたい、教えていると言う人々には正しい発音を徹底的に身に付けて貰いたいと考えます。そのために、日頃から良い音(英語)を聞くことと音読(歌うことも含まれる)を繰り返すことを勧めています。

山口実