今日の西日本新聞に「英語小学校で必修化 指導要領06年度にも改定 中教審部会報告」http://www.nishinippon.co.jp/media/news/news-today/20060328/morning_news002.html
と言う記事が掲載されています。この件に関しては、相当リベラルな私も少し驚いて心配になっています。まず、「こんなに急激に変えて、教員はどうするのだろう?」と言うのが素朴な疑問です。また、英語を学ぶのは早いに越したことはないにしても、最初が肝心で間違った教育で逆に足を引っ張ったり、英語が嫌いになったりしては困ると思います。
新しい展開に、子供だけでなく、教師の方々にも英語を教えようと思い始めました。
さて、今日は表題の通り、数を表す接頭語について学びます。結構ボリュームがあるので2回に分けて書き込みます。
数 ギリシャ語(L) ラテン語(L)
1 mono uni
2 di bi
3 tri ter
4 tetra quadri
5 penta quinque
上記の表のように、主にギリシャ語(G)とラテン語(L)から由来しています。
a)半分 semi
semiannual(半年ごとの)、semicircle(半円)、seminude(半裸の)、semiprofessional( セミプロ)など数多くの言葉があります。この語源は辞書によるとインド・ヨーロッパ語と言うことでギリシャ語・ラテン語ではありません。
b)一 mono(G)、uni(L)
・monochrome(モノクロ)、monologue(モノローグ)、monopoly(独占)、monorail(モノレール)、などおなじみの言葉が多くあります。
・uniform(制服)、union( 結合、一致、組合)、unisex(ユニセックス)、universal(「宇宙の」と言う意味もありますが、universal designのように統一されたという意味があります)など良く使われます。
c)二 di(G)、bi(L)
・carbon dioxide(二酸化炭素)、dimethyl alcohol(ジメチルアルコール)など化学でよく使われますが、diの変形のduは良く見かけます。例えば、dual(二つの)、duet(デュエット)、duplex(二層の、所謂二世帯住宅)、duplicate(複写物)などのように。
・bicentennial( 二百年の)、bicep(二頭筋)、bicycle(自転車)、bikini(ビキニ)、bilingual (二ヶ国語をしゃべる)などbiのつく言葉も多くあります。
d)三 tri(G)、ter(L)
・triangle(三角形), tricycle(trio(トリオ)、trident(三又の矛)、trilogy(三部作)、triple(トリプル)などおなじみです。
・terは余り出てきませんが、tercentenary(300年)とかtertial recovery(石油などの第三次回収)などの場合に使います。
e)四 tetra(G)、quadri( L)
・tetraも余り出てこないし、3と紛らわしいのですが、tetragon( 4面体)、tetrapod(防波ブロック、あれは4本足なんだよね)なんかに使われています。
・quadriはquadangle(四辺形)、quadruple(4拍子)がありますが、少し変形してqquarter(1/4,四半期)、quartet(カルテット)などにも使われています。
f)五 penta(G) quinque(L)
・pentaで有名なのはPentagon(米国国防省、建物が上から見ると五角形だから)。それからPenta-Ocean(五洋建設)です。
・quinqueを使った言葉はあまり見かけませんがquinquagenarian(五十代の人)とかquinquareme(古代ローマの五段漕船)とかがあります。この変形のquintet(五重奏)は私達になじみが深いでしょう。
まず、1を表すmonoとuni、2を表すbi、それから3を表すtriと言う接頭語を覚えて下さい。それから米国国防省(Pentagon—個人的ない余り好きではありませんが)の話も覚えておいて損はないでしょう。
次回は6~10、100、1,000について学びます。
山口実
甘えんぼうのりすちゃん